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中国軍 “台湾周辺海域で軍事演習を開始する”と発表
2024-10-13 23:33:15

中国軍は日本時間の14日午前6時、台湾周辺の海域で大規模な軍事演習を開始すると発表しました。今回の演習について、中国軍は「台湾の『独立勢力』が『独立』を企てる行為に対する強い警告だ」などとしています。
中国軍で台湾を含む東シナ海などを管轄する東部戦区は日本時間の14日午前6時、台湾海峡や台湾の北部、南部、それに東部の海域で軍事演習を開始すると発表しました。
対象とする海域は台湾をほぼ取り囲む形となっています。
また、発表によりますと、軍事演習には陸海空軍とロケット軍などが参加し、合同作戦の実行能力を検証するということで、主要な港などの封鎖や海上や地上の標的を攻撃するための訓練などを行うとしています。
台湾の頼清徳総統は今月10日、台湾が「建国記念日」と位置づける「双十節」の式典の演説で「中華人民共和国は台湾を代表する権利はない。国家の主権を堅持し、侵犯や併合を許さない」などと述べ、これに対し、台湾統一を目指す中国は強く反発していました。
中国は頼総統を「台湾独立派」と見なして非難していて、東部戦区は今回の演習について、「台湾の『独立勢力』が『独立』を企てる行為に対する強い警告であり、国家主権と国家の統一を守るための正当な行為だ」としています。
中国軍が台湾周辺海域で大規模な軍事演習を行うのは、ことし5月以来です。
台湾国防部「理性のない挑発行為 強く非難」
中国軍の発表について、台湾国防部は日本時間の午前7時すぎにコメントを出し「理性のない挑発行為に対して強く非難する」などとしています。
そして「中国が脅迫などの手段で絶えず台湾の国際的な生存空間を縮小させている」と強調した上で、台湾軍は強い意志を持つとともに防衛力を構築して安全を確保するとしています。
ソース:NHK ニュース