航空こうくう各社かくしゃ スタッフ確保かくほや育成いくせいが課題かだい 訓練くんれんの効率こうりつ化かへ

旅行りょこう需要じゅようが回復かいふくし、空港くうこうで地上ちじょう業務ぎょうむにあたるスタッフの人材じんざいの確保かくほや育成いくせいが課題かだいとなるなか、航空こうくう大手おおて各社かくしゃが訓練くんれんの効率こうりつ化かなどの対策たいさくを強化きょうかしています。

航空こうくう機きの誘導ゆうどうや荷物にもつの積つみ降おろしなどの地上ちじょう業務ぎょうむにあたるスタッフは、コロナ禍かで体制たいせいが縮小しゅくしょうしたあと、再ふたたび採用さいようにあたって人材じんざいの確保かくほや育成いくせいが課題かだいとなっています。

こうした中なか、全日空ぜんにっくうは訓練くんれんの効率こうりつ化かを進すすめるため、10月つきからVR＝仮想かそう現実げんじつの技術ぎじゅつを使つかった訓練くんれんを新あらたに導入どうにゅうしました。

部屋へやの中なかでゴーグルを装着そうちゃくし、シミュレーションによる専用せんよう車両しゃりょうの操作そうさの訓練くんれんができるようになり、これまで、深夜しんやの時間じかん帯たいなどに実際じっさいの機体きたいと車両しゃりょうで行おこなっていた訓練くんれんを半分はんぶん程度ていどに減へらし、社内しゃない資格しかくの取得しゅとくにかかる時間じかんを短縮たんしゅくしました。

訓練くんれんを企画きかくした長岡ながおか正記まさきさんは「特とくに小しょう・中規模ちゅうきぼの空港くうこうは、便数びんすうの関係かんけい上じょう、訓練くんれんに使つかえる飛行機ひこうきが少すくないことが課題かだいだったが、この装置そうちを使つかえば、時間じかんや機材きざいに関係かんけいなく、いつでも訓練くんれんできる」と話はなしていました。

一方いっぽう、日本にっぽん航空こうくうは、地上ちじょう業務ぎょうむにあたるスタッフとして、去年きょねん11月つきから外国がいこく人じんの採用さいように力ちからを入いれ、これまでにおよそ110人にんを確保かくほしたということです。

また、両社りょうしゃは地方ちほう空港くうこうを対象たいしょうに、どちらか1社しゃの社内しゃない資格しかくをすでに持もっている場合ばあいは、資格しかくを取とりやすくする制度せいどを始はじめていて、対策たいさくの強化きょうかが進すすんでいます。

ソース：NHK ニュース