政府せいふ 退位たいいめぐる法案ほうあん検討けんとう本格ほんかく化か 提出ていしゅつ前まえに異例いれいの提示ていじへ

天皇てんのう陛下へいかの退位たいいをめぐって、特例とくれい法ほうの制定せいていで退位たいいを可能かのうとするなどとした、国会こっかいの考え方かんがえかたがまとまったことを受うけ、政府せいふは、有識者ゆうしきしゃ会議かいぎの議論ぎろんを来週らいしゅうにも再開さいかいさせるとともに、法案ほうあんの検討けんとうを本格ほんかく化かさせることにしています。法案ほうあんの策定さくてい作業さぎょうは、国会こっかいの意向いこうを踏ふまえ、提出ていしゅつ前まえから、衆参しゅうさん両院りょういんの正せい副ふく議長ぎちょうや野党やとうにも提示ていじする、異例いれいの形かたちで行おこなわれる見通みとおしです。

天皇てんのう陛下へいかの退位たいいをめぐって、衆参しゅうさん両院りょういんの正せい副ふく議長ぎちょうは１いち７なな日にち、特例とくれい法ほうの制定せいていで退位たいいを可能かのうとし、憲法けんぽう違反いはんの疑うたがいが生しょうじないよう、皇室こうしつ典範てんぱんの付則ふそくに特例とくれい法ほうは皇室こうしつ典範てんぱんと一体いったいだとする規定きていを設もうけるなどとした、国会こっかいの考え方かんがえかたを取とりまとめ、安倍あべ総理そうり大臣だいじんに伝つたえました。

これについて、安倍あべ総理そうり大臣だいじんは「立法府りっぽうふの総意そういを厳粛げんしゅくに受け止うけとめて、法案ほうあんの作成さくせいに取とりかかり、速すみやかに国会こっかいに提出ていしゅつできるようにしたい」と述のべました。

政府せいふは、国会こっかいの議論ぎろんを見守みまもる必要ひつようがあるとして、一時いちじ的てきに休止きゅうししていた有識者ゆうしきしゃ会議かいぎの議論ぎろんを来週らいしゅうにも再開さいかいさせ、改あらためて専門せんもん家かのヒアリングを行おこなうなどして、天皇てんのう陛下へいかの退位たいい後ごの称号しょうごうなどの検討けんとうを進すすめる方針ほうしんです。

また、大型おおがた連休れんきゅう明あけにも法案ほうあんを国会こっかいに提出ていしゅつすることを目指めざし、国会こっかいの考え方かんがえかたに沿そって法案ほうあんの検討けんとうを本格ほんかく化かさせることにしています。

政府せいふは通常つうじょう、与党よとうの事前じぜんの了承りょうしょうを経へたうえで法案ほうあんを国会こっかいに提出ていしゅつしていますが、今回こんかいは国会こっかい側がわが法案ほうあんの骨子こっしを事前じぜんに与野党よやとう各かく会派かいはに説明せつめいしたうえで、内容ないようが固かたまった段階だんかいで衆参しゅうさん両院りょういんの正せい副ふく議長ぎちょうと各かく会派かいはが参加さんかする全体ぜんたい会合かいごうで確認かくにんを受うけるよう求もとめています。

このため、政府せいふによる法案ほうあんの策定さくてい作業さぎょうは、国会こっかいに提出ていしゅつする前まえの段階だんかいから、与党よとうだけでなく、衆参しゅうさん両院りょういんの正せい副ふく議長ぎちょうや野党やとうにも提示ていじする、異例いれいの形かたちで行おこなわれる見通みとおしです。

ソース：NHK ニュース