サッカーＷ杯だぶりゅ-はいアジア最終さいしゅう予選よせん 日本にっぽんはタイに勝かち暫定ざんてい首位しゅいに

サッカーワールドカップアジア最終さいしゅう予選よせんの第だい７なな戦せんで、日本にっぽんはホームでタイと対戦たいせんし４よん対たい０ぜろで快勝かいしょうし、日本にっぽん時間じかんの２に９きゅう日にち未明みめいに試合しあいを行おこなうサウジアラビアを抜ぬいて、グループＢび-で暫定ざんてい首位しゅいに立たちました。

日本にっぽんは先週せんしゅう、敵てき地ちでＵＡＥゆ-えいい-＝アラブ首長しゅちょう国こく連邦れんぽうに快勝かいしょうし、ワールドカップ出場しゅつじょう圏内けんないのグループ２に位いをキープしていて、２に８はち日にち夜よるの第だい７なな戦せんで最下位さいかいのタイと埼玉さいたまスタジアムで対戦たいせんしました。

日本にっぽんは、けがで離脱りだつした大迫おおさこ勇いさむ也選手せんしゅと今野こんの泰幸やすゆき選手せんしゅに代かえて、フォワードに岡崎おかざき慎まき司つかさ選手せんしゅ、守備しゅび的てきミッドフィルダーに酒井さかい高徳たかのり選手せんしゅを先発せんぱつに起用きようしました。

日本にっぽんは序盤じょばん、サイド攻撃こうげきを軸じくに攻め込せめこみ、前半ぜんはん８はち分ふんに右みぎサイドを駆かけ上あがった久保くぼ裕也ゆうや選手せんしゅの折り返おりかえしから香川かがわ真司しんじ選手せんしゅが決きめて先制せんせいし、さらに、１いち９きゅう分ふんにも久保くぼ選手せんしゅのクロスを岡崎おかざき選手せんしゅが頭あたまで合あわせて追加ついか点てんを挙あげ、前半ぜんはんを２に対たい０ぜろで折り返おりかえしました。岡崎おかざき選手せんしゅは代表だいひょう通算つうさん５ご０ぜろ点てん目めの節目ふしめのゴールでした。

後半こうはん、開始かいし直後ちょくごはタイに押し込おしこまれたものの、１いち２に分ふんに久保くぼ選手せんしゅが２に試合しあい連続れんぞくのゴール、３さん８はち分ふんにもコーナーキックから吉田よしだ麻也まや選手せんしゅが４よん点てん目めを決きめて突き放つきはなし、４よん対たい０ぜろで快勝かいしょうしました。２に試合しあい連続れんぞく先発せんぱつ出場しゅつじょうの川島かわしま永ひさし嗣選手せんしゅは、ペナルティーキックを止とめるなど好守こうしゅが光ひかりました。

日本にっぽんは勝かち点てんを１いち６ろくに伸のばし、日本にっぽん時間じかんの２に９きゅう日にち未明みめいに試合しあいを行おこなうサウジアラビアを抜ぬいてグループＢび-で暫定ざんてい首位しゅいに立たち、ワールドカップ出場しゅつじょうへ大おおきく前進ぜんしんしました。最終さいしゅう予選よせんの第だい８はち戦せんは６月ろくがつ１いち３さん日にちで、イラクとアウェーで対戦たいせんします。

ハリルホジッチ監督かんとく 勝利しょうり喜よろこぶも内容ないようには苦言くげん

サッカーワールドカップアジア最終さいしゅう予選よせんのタイ戦せんに勝利しょうりした、日本にっぽん代表だいひょうのハリルホジッチ監督かんとくは試合しあい後ごの記者きしゃ会見かいけんで、４よん対たい０ぜろの大差たいさでの快勝かいしょうにも「不満ふまんや問題もんだい点てんがある」と、試合しあい内容ないようには苦言くげんを呈ていしました。

ハリルホジッチ監督かんとくは試合しあい後ごの記者きしゃ会見かいけんの冒頭ぼうとうで「すばらしい勝利しょうりだった。選手せんしゅたちを祝福しゅくふくしたい」と述のべ、ワールドカップ出場しゅつじょうへ大おおきく前進ぜんしんする、ホームでの勝かち点てん３さんの獲得かくとくを喜よろこびました。

一方いっぽうで、パスのミスが目立めだち、最下位さいかいのタイ相手あいてに一方いっぽう的てきに攻め込せめこまれる時間じかん帯たいがあったことについて、「試合しあいの内容ないようには不満ふまんや問題もんだい点てんもある。あまりにも簡単かんたんなパスのミスが多おおかったし、集中しゅうちゅう力りょくやハードワークが足たりなった。少すこし気きを抜ぬいたころがあったのかもしれない」と苦言くげんを呈ていしました。

そのうえで、「より高たかいレベルのチームなら全まったく違ちがう展開てんかいになっていた。残のこり３さん試合しあいはさらに難むずかしい試合しあいとなるので、きょうの試合しあいを教訓きょうくんにしていかなければならない」と、ワールドカップの出場しゅつじょう権けん獲得かくとくへ気持きもちを引き締ひきしめていました。

香川かがわ「チームに勢いきおいをもたらせてよかった」

先制せんせいゴールを決きめた香川かがわ真司しんじ選手せんしゅは「立ち上たちあがりの先制せんせい点てんは大事だいじなので、しっかり取とれて、チームに勢いきおいをもたらせてよかった」と振り返ふりかえりました。
そして、「必かならず勝かたないといけない試合しあいをみんなで勝かちきったのはよかった。まだまだ厳きびしい戦たたかいが続つづくと思おもうが、次つぎの６月ろくがつの試合しあいも勝かてるようやっていきたい」と話はなしていました。

岡崎おかざき ５ご０ぜろ点てん目め「率直そっちょくにうれしい」

日本にっぽん代表だいひょうで通算つうさん５ご０ぜろ点てん目めとなるゴールを決きめた岡崎おかざき慎まき司つかさ選手せんしゅは「自分じぶんとしてもチームとしてもいいゴールで率直そっちょくにうれしい。ここまでいろんな人ひとに助たすけられてきたので、これからも日本にっぽん代表だいひょうのためにゴールをとりつづけたい」と話はなしていました。

久保くぼ「チームが勝かてたのがいちばん」

２に試合しあい連続れんぞくでゴールを決きめた久保くぼ裕也ゆうや選手せんしゅは「２に試合しあい連続れんぞくで点てんがとれたことはよかったが、チームが勝かてたのがいちばんよかった。冷静れいせいに落ち着おちついてシュートをうつことができた」と振り返ふりかえりました。
そのうえで「もっともっと活躍かつやくしないといけないし、もっと頑張がんばる。このまま勝かち続つづけられるようチームで頑張がんばっていきたい」と意気込いきごんでいました。

吉田よしだ 守備しゅびについて「課題かだいが多おおい試合しあい」

終盤しゅうばんに４よん点てん目めのゴールを決きめた吉田よしだ麻也まや選手せんしゅは「勝かち点てんを積み上つみあげていくのがいちばん大事だいじなことなので、そこはよかった」と話はなしました。
一方いっぽうで、守備しゅびについては、「内容ないようははっきり言いって課題かだいが多おおい試合しあいだった。自分じぶんたちで自分じぶんたちを苦くるしい立場たちばに追い込おいこんでしまうミスがあまりにも多おおく、リズムを相手あいてに渡わたした感かんは否いなめない」と反省はんせいしていました。

グループＢび-の順位じゅんい

サッカーワールドカップアジア最終さいしゅう予選よせんで、グループＢび-は日本にっぽんの試合しあい以外いがいに２に試合しあいが行おこなわれ、オーストラリアがＵＡＥゆ-えいい-＝アラブ首長しゅちょう国こく連邦れんぽうに２に対たい０ぜろで勝かち、サウジアラビアがイラクに１いち対たい０ぜろで勝かちました。

この結果けっか、グループＢび-は日本にっぽんとサウジアラビアがともに５ご勝しょう１いち敗はい１いち引き分ひきわけの勝かち点てん１いち６ろくとし、得失点とくしってんの差さで１いち位いが日本にっぽん、２に位いがサウジアラビアとなりました。

３さん位いは、３さん勝しょう４よん引き分ひきわけとして勝かち点てんを１いち３さんにのばしたオーストラリア。
４よん位いが、勝かち点てん９きゅうのＵＡＥゆ-えいい-。５ご位いが、イラク。最下位さいかいの６ろく位いがタイとなり、タイは最終さいしゅう予選よせん敗退はいたいが決きまりました。

ミス目立めだち残のこり３さん戦せんへ課題かだい残のこす

サッカーワールドカップアジア最終さいしゅう予選よせんの第だい７なな戦せん、ホームで行おこなわれたタイ戦せんに４よん対たい０ぜろで大勝たいしょうした日本にっぽん代表だいひょうは、ワールドカップ出場しゅつじょうへ大おおきく前進ぜんしんしましたが、試合しあい内容ないようでは格下かくした相手あいてに簡単かんたんなプレーでのミスが目立めだつなど、残のこり３さん試合しあいの戦たたかいに向むけて課題かだいを残のこしました。

先週せんしゅう、敵てき地ちでＵＡＥゆ-えいい-＝アラブ首長しゅちょう国こく連邦れんぽうに快勝かいしょうし、グループＢび-の２に位いをキープした日本にっぽんにとって、２に８はち日にち夜よるのタイ戦せんはワールドカップをたぐり寄よせるため、確実かくじつに勝かち点てん３さんが必要ひつような試合しあいでした。

この試合しあいの攻撃こうげき面めんでの収穫しゅうかくは、ＵＡＥゆ-えいい-戦せんで１いちゴール１いちアシストと活躍かつやくし、先発せんぱつに定着ていちゃくした２に３さん歳さいの久保くぼ裕也ゆうや選手せんしゅが、さらに自信じしんを深ふかめたことです。前半ぜんはんだけでも、右みぎサイドからの絶妙ぜつみょうの折り返おりかえしで香川かがわ真司しんじ選手せんしゅの先制せんせい点てんと岡崎おかざき慎まき司つかさ選手せんしゅの代表だいひょう通算つうさん５ご０ぜろ点てん目めとなる追加ついか点てんをアシストしました。

そして、後半こうはんにはみずから鮮あざやかなミドルシュートを決きめ、１いちゴール２にアシストと、本田ほんだ選手せんしゅに代かわる日本にっぽん代表だいひょうの新あらたな攻撃こうげきの軸じくとしての圧倒的あっとうてきな存在そんざい感かんを見みせました。ハリルホジッチ監督かんとくも「決定けってい力りょくの高たかさを見みせてくれた。成長せいちょうを続つづけてほしい」と、起用きように応こたえた久保くぼ選手せんしゅを高たかく評価ひょうかしました。

一方いっぽう、守備しゅびでは２に試合しあい連続れんぞくの先発せんぱつとなった３さん４よん歳さいのベテラン、川島かわしま永ひさし嗣選手せんしゅがペナルティーキックを止とめたのをはじめ、何なん度ども好こうセーブで無む失点しってんに抑おさえたことです。

しかし、試合しあい全体ぜんたいの内容ないようとしてはハリルホジッチ監督かんとくが「不満ふまんや問題もんだい点てんが残のこる」と語かたったように、最終さいしゅう予選よせんでまだ勝かちがない最下位さいかいのタイ相手あいてに何なん度ども攻め込せめこまれ、決定けってい的てきなチャンスを許ゆるしたのは大おおきな課題かだいです。

中なかでも目めについたのが、パスのミスでした。それも、難易なんい度どの高たかいものではなく、ボールをつなぐだけの簡単かんたんなパスを相手あいてにカットされ、たびたびピンチを迎むかえました。

前半ぜんはんに２に点てんを先制せんせいしたあとは守備しゅびのプレスも緩ゆるみがちになり、相手あいてに一方いっぽう的てきに押し込おしこまれる展開てんかいが続つづき、ハリルホジッチ監督かんとくは「もっと高たかいレベルの相手あいてなら全まったく違ちがう展開てんかいになっていた。少すこし気きを抜ぬいたのかもしれないが、この試合しあいを教訓きょうくんとしなければいけない」と苦言くげんを呈ていし、ロッカールームでも厳きびしい口調くちょうで選手せんしゅたちに注文ちゅうもんをつけたということです。

さらに、右みぎひざのけがで離脱りだつしたキャプテンで守備しゅび的てきミッドフィルダーの長谷部はせべ誠まこと選手せんしゅの穴あなを埋うめきれず、中盤ちゅうばんの守備しゅびも苦戦くせんしたのが不安ふあん材料ざいりょうです。

このポジション、ＵＡＥゆ-えいい-戦せんではベテランの今野こんの泰幸やすゆき選手せんしゅが代役だいやくとして攻守こうしゅに活躍かつやくしましたが、今野こんの選手せんしゅは試合しあい後ごに足あしの指ゆびの骨折こっせつが判明はんめいして長谷部はせべ選手せんしゅに続つづく離脱りだつとなり、タイ戦せんではサイドバックを本職ほんしょくとする酒井さかい高徳たかのり選手せんしゅを先発せんぱつに起用きようせざるを得えませんでした。ところが、不慣ふなれなポジションに酒井さかい高徳たかのり選手せんしゅ自身じしんも「難むずかしかった」と振り返ふりかえったように連係れんけいミスが目立めだちました。

長谷部はせべ選手せんしゅや今野こんの選手せんしゅがいつ代表だいひょうチームに復帰ふっきできるかは不透明ふとうめいなだけに、６月ろくがつにアウェーで行おこなわれるイラクとの試合しあいには不安ふあんを残のこします。

タイに快勝かいしょうしたことで、ワールドカップ出場しゅつじょうに大おおきく前進ぜんしんしたのは確たしかですが、次つぎに対戦たいせんするイラクに加くわえ、最後さいごの２に試合しあいは出場しゅつじょう権けんを争あらそっているオーストラリア、サウジアラビアとの対戦たいせんが待まっています。

結果けっかとしての無む失点しってんに満足まんぞくすることなく、日本にっぽんの持ち味もちあじである正確せいかくなパスワークと攻守こうしゅにおけるハードワークが改善かいぜんされなければ、今後こんご、足元あしもとをすくわれ、再ふたたびワールドカップへの扉とびらが遠とおのくことにもなりかねません。

ソース：NHK ニュース