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ロシア地下鉄テロ事件 連続爆発狙った可能性
2017-04-04 03:10:04

ロシア第2の都市、サンクトペテルブルクで走行中の地下鉄の車内で爆発が起きたテロ事件で、別の地下鉄の駅でも爆発物が見つかったことから、捜査当局は、何者かが連続爆発を狙った可能性もあるとして、爆発物を仕掛けた人物の特定を急いでいます。
ロシアのサンクトペテルブルクで3日、中心部を走行中の地下鉄の車内で爆発があり、これまでに乗客と見られる11人が死亡、少なくとも50人がけがをし、ロシアの捜査当局は、何者かが爆発物を爆発させたテロ事件と見て調べています。
これに関連して、爆発現場から2キロ余り離れた、首都モスクワとを結ぶ高速列車が発着するターミナル駅の最寄りの地下鉄駅の構内でも、手製の爆発物が見つかり、爆発物の処理班が出動して撤去しました。
ロシアのメディアによりますと、撤去された爆発物は、消火器を偽装する形で置かれ、中には殺傷力を高めるため、小さな金属が多く詰められていたということです。
こうしたことから、捜査当局は何者かが不特定多数の市民を巻き込もうと連続爆発を狙った可能性もあるとして、地下鉄に設置された監視カメラの映像を分析するなどして、地下鉄の車内と駅にそれぞれ爆発物を仕掛けた人物の特定を急いでいます。
これに関連して、爆発現場から2キロ余り離れた、首都モスクワとを結ぶ高速列車が発着するターミナル駅の最寄りの地下鉄駅の構内でも、手製の爆発物が見つかり、爆発物の処理班が出動して撤去しました。
ロシアのメディアによりますと、撤去された爆発物は、消火器を偽装する形で置かれ、中には殺傷力を高めるため、小さな金属が多く詰められていたということです。
こうしたことから、捜査当局は何者かが不特定多数の市民を巻き込もうと連続爆発を狙った可能性もあるとして、地下鉄に設置された監視カメラの映像を分析するなどして、地下鉄の車内と駅にそれぞれ爆発物を仕掛けた人物の特定を急いでいます。
首相「テロは断じて許すことはできず」
安倍総理大臣は4日、総理大臣官邸で記者団に対し、ロシアのサンクトペテルブルクで起きたテロ事件について、「プーチン大統領やロシア国民と日本はともにある」と述べたうえで、国際社会と連携し、テロと戦う姿勢を強調しました。
この中で、安倍総理大臣は「犠牲となられた方々のご冥福をお祈りし、被害にあわれたすべての方々に対しお見舞いを申し上げたい。テロは断じて許すことはできず、困難な状況を迎えているプーチン大統領、そして、ロシア国民と日本はともにある。国際社会としっかり連携しながらテロと戦っていかなければならない」と述べました。
この中で、安倍総理大臣は「犠牲となられた方々のご冥福をお祈りし、被害にあわれたすべての方々に対しお見舞いを申し上げたい。テロは断じて許すことはできず、困難な状況を迎えているプーチン大統領、そして、ロシア国民と日本はともにある。国際社会としっかり連携しながらテロと戦っていかなければならない」と述べました。
官房長官「日本人が巻き込まれたとの情報ない」
菅官房長官は、閣議の後の記者会見で、「多数の死傷者が出ていることに強い衝撃を覚える。テロ事件の可能性を含め捜査中だが、政府としてはこのような卑劣な行為は断じて許すことができず、断固として非難する。亡くなられた方々、遺族の方々に心からの哀悼の意を表すとともに、日本はロシアの皆さんに対し、強い連帯を表明したい」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は「事件発生直後、在サンクトペテルブルク日本総領事館に現地対策本部を立ち上げ情報収集を進めるととともに、日本人の安否確認に全力を挙げているが、現時点までに日本人が巻き込まれたとの情報には接していない。ロシアを含む国際社会と連携し、テロ対策強化のため引き続き、積極的に取り組んでいきたい」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は「事件発生直後、在サンクトペテルブルク日本総領事館に現地対策本部を立ち上げ情報収集を進めるととともに、日本人の安否確認に全力を挙げているが、現時点までに日本人が巻き込まれたとの情報には接していない。ロシアを含む国際社会と連携し、テロ対策強化のため引き続き、積極的に取り組んでいきたい」と述べました。
外相「情報収集と日本人の保護に全力」
岸田外務大臣は記者団に対し、「亡くなられた方々、および、そのご遺族の方々に心から哀悼の意を表し、負傷された方々にも心からお見舞いを申し上げる。このような卑劣な行為は、いかなる理由においても許されず、断固として非難する」と述べました。
そして、岸田大臣は、この爆発で日本人への被害は確認されていないとしたうえで、外務省に連絡室を、サンクトペテルブルクにある日本総領事館に現地対策本部をそれぞれ設けて、情報収集と日本人の保護に全力を挙げて取り組んでいると明らかにしました。
そして、岸田大臣は、この爆発で日本人への被害は確認されていないとしたうえで、外務省に連絡室を、サンクトペテルブルクにある日本総領事館に現地対策本部をそれぞれ設けて、情報収集と日本人の保護に全力を挙げて取り組んでいると明らかにしました。
米ロ首脳が電話会談 米が支援申し出
事件を受けて、アメリカのトランプ大統領は3日、ロシアのプーチン大統領と電話で会談しました。
ホワイトハウスによりますと、トランプ大統領は犠牲者やその家族、そしてロシア国民に対して哀悼の意を示したうえで、事件への対応について全面的な支援を申し出たということです。
そして、両首脳は、テロは断固として打ち負かさなければならないということで一致したとしています。
ホワイトハウスによりますと、トランプ大統領は犠牲者やその家族、そしてロシア国民に対して哀悼の意を示したうえで、事件への対応について全面的な支援を申し出たということです。
そして、両首脳は、テロは断固として打ち負かさなければならないということで一致したとしています。
国連安保理がテロ非難の声明
今回の事件について、国連の安全保障理事会は3日、報道機関向けの声明を発表し、「テロの犠牲者とその家族、ロシア国民と政府に哀悼の意を表明する。野蛮で卑劣なテロ攻撃を最も強い言葉で非難する」と述べて、事件を強く非難しました。
そのうえで、「テロは国際平和と安全にとってもっとも深刻な脅威の1つだ。どんな動機があろうと、テロ行為は犯罪であり、正当化できない」として、すべての国がテロと闘っていく必要があると強調しました。
そのうえで、「テロは国際平和と安全にとってもっとも深刻な脅威の1つだ。どんな動機があろうと、テロ行為は犯罪であり、正当化できない」として、すべての国がテロと闘っていく必要があると強調しました。
ソース:NHK ニュース