米べいミサイル攻撃こうげき 国内こくないの金融きんゆう市場しじょうも一時いちじ 動揺どうよう広ひろがる

アメリカがシリアの軍事ぐんじ施設しせつをミサイルで攻撃こうげきしたことで、国内こくないの金融きんゆう市場しじょうでも地政学ちせいがく的てきなリスクの高たかまりが意識いしきされ、株価かぶかが乱高下らんこうかするなど一時いちじ、動揺どうようが広ひろがりました。

7日にちの東京とうきょう外国がいこく為替かわせ市場しじょうは、朝方あさがたは円えんを売うってドルを買かう動うごきが出でて円えん相場そうばはいくぶん値下ねさがりして始はじまりました。しかし、アメリカのトランプ政権せいけんがシリア国内こくないのアサド政権せいけんの軍事ぐんじ施設しせつを攻撃こうげきしたことが伝つたわると、投資とうし家かの間までリスクを避さけようと、比較的ひかくてき、安全あんぜんな資産しさんとされる円えんを買かう動うごきが出でて、１いちドル＝１いち１いち１いち円えん程度ていどだった円えん相場そうばは、一時いちじ、１いちドル＝１いち１いち０ぜろ円えん台だい前半ぜんはんまで急速きゅうそくに上昇じょうしょうしました。

また、中東ちゅうとうからの原油げんゆの供給きょうきゅうに影響えいきょうが出でるのではないかという見方みかたから東京とうきょう商品しょうひん取引とりひき所しょでは、原油げんゆの先物さきもの価格かかくは一時いちじ、１いち２に０ぜろ０ぜろ円えん以上いじょう、値上ねあがりしました。

東京とうきょう株式かぶしき市場しじょうでも、世界せかい経済けいざいの先行さきゆきへの不透明ふとうめい感かんから売うり注文ちゅうもんが増ふえて、日経にっけい平均へいきん株価かぶかは値下ねさがりに転てんじました。その後そのごは、値下ねさがりした銘柄めいがらを買い戻かいもどす動うごきも出でて、株価かぶかはやや値上ねあがりして取引とりひきを終おえましたが、およそ２に０ぜろ０ぜろ円えんも乱高下らんこうかする荒あらい値動ねうごきとなりました。

このように国内こくないの金融きんゆう市場しじょうでは一時いちじ、動揺どうようが広ひろがりましたが、シリアへの攻撃こうげきは、限定げんてい的てきではないかという見方みかたも出でて、とりあえず落ち着おちつきを取り戻とりもどしています。市場しじょう関係かんけい者しゃは「投資とうし家かの間までは、今回こんかいの攻撃こうげきをきっかけにシリアをめぐる情勢じょうせいがさらに緊迫きんぱく化かするかどうかを見極みきわめたいという雰囲気ふんいきが強つよまっている」と話はなしています。

ソース：NHK ニュース