Show Furigana
自衛隊機の緊急発進 冷戦時代上回り過去最多に
2017-04-13 07:19:58

領空侵犯のおそれがある国籍不明機に対する自衛隊機のスクランブル=緊急発進が、昨年度は冷戦時代を大幅に上回って1100回以上に上り、過去最多になったことが防衛省のまとめでわかりました。特に中国機への対応が多く、防衛省は警戒と監視を続けています。
防衛省によりますと、航空自衛隊の戦闘機が昨年度に行ったスクランブル=緊急発進は1168回で、前の年より295回増えました。
これまでは、旧ソビエト機が活発だった東西冷戦時代の昭和59年度に確認された944回が最多でしたが、昨年度はこれを224回上回り、過去最多になりました。
国や地域別では、最も多かったのが中国機に対するもので、前の年より280回増えて851回となり、全体の73%を占めました。
次いでロシア機が前年よりわずかに多い301回、26%でした。
緊急発進の回数は冷戦の終結後に減少し、一時、年間150回前後になりましたが、この10年余りで8倍ほどに増えています。
防衛省は、経済発展とならんで国防の強化を重要課題と位置づける中国が、海洋進出を強めていることが背景にあるとして、目的を分析しています。
自衛隊トップの河野克俊統合幕僚長は「中国機の活動の回数、範囲、時間が非常に増えており、中国軍の近代化の動向を考えるとこの傾向が続くと考えている」と述べ、警戒と監視を続ける考えを示しました。
これまでは、旧ソビエト機が活発だった東西冷戦時代の昭和59年度に確認された944回が最多でしたが、昨年度はこれを224回上回り、過去最多になりました。
国や地域別では、最も多かったのが中国機に対するもので、前の年より280回増えて851回となり、全体の73%を占めました。
次いでロシア機が前年よりわずかに多い301回、26%でした。
緊急発進の回数は冷戦の終結後に減少し、一時、年間150回前後になりましたが、この10年余りで8倍ほどに増えています。
防衛省は、経済発展とならんで国防の強化を重要課題と位置づける中国が、海洋進出を強めていることが背景にあるとして、目的を分析しています。
自衛隊トップの河野克俊統合幕僚長は「中国機の活動の回数、範囲、時間が非常に増えており、中国軍の近代化の動向を考えるとこの傾向が続くと考えている」と述べ、警戒と監視を続ける考えを示しました。
ソース:NHK ニュース