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北朝鮮きたちょうせん 発射はっしゃ中距離ちゅうきょり弾道だんどうミサイルか べいかん対応たいおう協議きょうぎ

2017-04-16 09:51:48

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北朝鮮きたちょうせんいちろくにちあさ東部とうぶから弾道だんどうミサイルいちはつ発射はっしゃしましたが、直後ちょくご爆発ばくはつ失敗しっぱいしたとられています。アメリカ政府せいふ中距離ちゅうきょり弾道だんどうミサイルだったのではないかと分析ぶんせきしていて、韓国かんこく到着とうちゃくしたペンスふく大統領だいとうりょうファン・ギョアンきょうやす首相しゅしょうらと対応たいおう協議きょうぎすることにしています。
アメリカ太平洋軍たいへいようぐん韓国かんこくぐん合同ごうどう参謀さんぼう本部ほんぶによりますと、日本にっぽん時間じかんいちろくにち午前ごぜんろくいちふん北朝鮮きたちょうせん東部とうぶハムギョン(咸きょう南道みなみどうシンポ(しんうら付近ふきんから弾道だんどうミサイルいちはつ発射はっしゃしましたが、直後ちょくご爆発ばくはつ失敗しっぱいしたとられるということです。

べいかんりょうぐん分析ぶんせきいそいでいて、アメリカホワイトハウス当局とうきょくしゃいちろくにち記者きしゃだんに、「発射はっしゃされたミサイルICBM=大陸たいりくかん弾道だんどうミサイルではなく、中距離ちゅうきょり弾道だんどうミサイルとられる。発射はっしゃしてからよんびょう失敗しっぱいしたようだ」とべ、初期しょき段階だんかい分析ぶんせきあきらかにしました。

北朝鮮きたちょうせん今月こんげつにちにもおなじシンポ付近ふきんから弾道だんどうミサイルいちはつ発射はっしゃしているほか、いちにちにキム・ジョンウン(きむただしおん朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう委員いいんちょう祖父そふキム・イルソンきむ日成いるそん主席しゅせき生誕せいたんいちぜろねんわせてだい規模きぼ軍事ぐんじパレードをおこなって、さまざまなミサイルを登場とうじょうさせました。

北朝鮮きたちょうせんとしてはミサイルの発射はっしゃで、キム委員いいんちょうをさらに権威けんいづけして国威こくい発揚はつようはかるとともに、武力ぶりょく行使こうし排除はいじょしない姿勢しせいしめすアメリカをつよけん制けんせいするねらいもあったとられます。

こうしたなか就任しゅうにんはじめてのアジア歴訪れきほうはじめたアメリカのペンスふく大統領だいとうりょういちろくにち午後ごご最初さいしょ訪問ほうもんさき韓国かんこくソウル到着とうちゃくしました。いちななにち午後ごご大統領だいとうりょう職務しょくむ代行だいこうするファン・ギョアン首相しゅしょう会談かいだんし、北朝鮮きたちょうせんへの対応たいおうについて協議きょうぎすることにしています。

ホワイトハウスの当局とうきょくしゃいちろくにち記者きしゃだんに、「北朝鮮きたちょうせんはミサイル発射はっしゃだけでなく、かく実験じっけん実施じっししたがっている。かり北朝鮮きたちょうせんかく実験じっけんおこなっていれば、アメリカはなんらかの行動こうどうこしていただろう」とべ、北朝鮮きたちょうせんつよけん制けんせいしました。

トランプ政権せいけん空母くうぼカール・ビンソン中心ちゅうしんとする艦隊かんたい朝鮮ちょうせん半島はんとうちか西太平洋にしたいへいようかわせるなど圧力あつりょくつよめていて、またもミサイル発射はっしゃ強行きょうこうした北朝鮮きたちょうせんをめぐり、ペンスふく大統領だいとうりょう出方でかた注目ちゅうもくされます。

外相がいしょうにちべい両国りょうこく連携れんけいして対応たいおう

岸田きしだ外務がいむ大臣だいじんいちろくにち午後ごご広島ひろしま空港くうこうNHKえぬえいちけい取材しゅざいに対にたいし、「報道ほうどうなどはいている。わが国わがくにとしては平素へいそから情報じょうほう収集しゅうしゅう分析ぶんせきつとめており、インテリジェンス関係かんけい詳細しょうさいひかえるが、わが国わがくに安全あんぜん保障ほしょうじょう影響えいきょうているとはいていない」とべました。

そのうえで、岸田きしだ大臣だいじんは「アメリカとは平素へいそから意思いし疎通そつうはかっており、さまざまなレベルで引き続ひきつづっていきたい」とべ、にちべい両国りょうこく連携れんけいして対応たいおうしていくかんがえをしめしました。

一方いっぽう岸田きしだ大臣だいじんは、北朝鮮きたちょうせんとつながりのふか中国ちゅうごくについて、「2月にがつにちちゅう外相がいしょう会談かいだんさいに、北朝鮮きたちょうせん問題もんだい中国ちゅうごく役割やくわり大変たいへんおおきいとつたえ、国連こくれん常任じょうにん理事りじこくとしてしっかり役割やくわりたすようはたらきかけた。引き続ひきつづ各国かっこく連携れんけいしながら、中国ちゅうごくにも、さまざまなはたらきかけをおこなっていきたい」とべました。

また、外務省がいむしょうは「北朝鮮きたちょうせんがけさ、弾道だんどうミサイルいちはつ発射はっしゃしたことは、国連こくれん安全あんぜん保障ほしょう理事りじかい決議けつぎなどに違反いはんする行為こういだ」として、北朝鮮きたちょうせんに対にたいし、北京ぺきん大使館たいしかんルートを通をつうじて抗議こうぎしたことをあきらかにしました。

政府せいふ外交がいこうルートつう抗議こうぎ

政府せいふは、きたちょうせんいちろくにちあさ東部とうぶシンポ付近ふきんから弾道だんどうミサイルを発射はっしゃしたことをけて、直後ちょくご爆発ばくはつしたものの、国連こくれん安全あんぜん保障ほしょう理事りじかい決議けつぎなどに明白めいはく違反いはんしているとして、外交がいこうルートを通をつうじて抗議こうぎおこない、一連いちれん対応たいおうつよ非難ひなんしました。

アメリカ太平洋軍たいへいようぐん日本にっぽん時間じかんいちろくにちあさ北朝鮮きたちょうせん東部とうぶのシンポ付近ふきんから弾道だんどうミサイルいちはつ発射はっしゃしたものの直後ちょくご爆発ばくはつしたと発表はっぴょうしたことをけて、政府せいふは、総理そうり大臣だいじん官邸かんてい危機きき管理かんりセンターに設置せっちしている北朝鮮きたちょうせん情勢じょうせいに関にかんする官邸かんてい対策たいさくしつ情報じょうほう分析ぶんせきなどにあたってきました。その結果けっか政府せいふは、アメリカと同様どうよう認識にんしきいたりました。

政府せいふは、今回こんかい発射はっしゃ直後ちょくご爆発ばくはつしたものの、国連こくれん安全あんぜん保障ほしょう理事りじかい決議けつぎなどに明白めいはく違反いはんしており、たびかさなる挑発ちょうはつ行為こういだんじて容認ようにんできないとして、北朝鮮きたちょうせんに対にたいし、中国ちゅうごく北京ぺきん日本にっぽん大使館たいしかんを通をつうじて抗議こうぎおこない、一連いちれん対応たいおうつよ非難ひなんしました。

政府せいふは、アメリカや韓国かんこく緊密きんみつ連携れんけいし、引き続ひきつづ北朝鮮きたちょうせん動向どうこう警戒けいかい監視かんしつとめることにしています。

防衛ぼうえいしょう「アメリカとおな認識にんしき

これについて、防衛ぼうえいしょうは「アメリカ太平洋軍たいへいようぐんが『きょう午前ごぜんろくいちふん北朝鮮きたちょうせん東岸とうがんのシンポ付近ふきんから弾道だんどうミサイルいちはつ発射はっしゃし、直後ちょくご爆発ばくはつした』と発表はっぴょうしたが、防衛ぼうえいしょうでもこれまでに収集しゅうしゅうした情報じょうほう総合そうごうてき検討けんとうした結果けっか、アメリカとおな認識にんしきっている」としたうえで、引き続ひきつづきアメリカや韓国かんこく緊密きんみつ連携れんけいして警戒けいかい監視かんしたるとしています。

ソウル市民しみんからは不安ふあんこえ

北朝鮮きたちょうせんいちろくにちあさ弾道だんどうミサイルいちはつ発射はっしゃしたことについて、ソウルの市民しみんからは不安ふあんだといったこえや、国際こくさい社会しゃかい協力きょうりょくして事態じたい打開だかい目指めざすべきだといった意見いけんかれました。

このうち、ぜろだい男性だんせいは「とても不安ふあんかんじた。韓国かんこく政府せいふにはアメリカとともに対話たいわを通をつうじて妥協だきょうてんさぐってもらい、戦争せんそうきないようにしてもらいたい」とはなしていました。

また、ぜろだい女性じょせいは「アメリカがシリア攻撃こうげきしたというニュースをむねいたかったが、そういうことが朝鮮ちょうせん半島はんとうきてはいけないとおもう。国民こくみん団結だんけつしなければいけない」とべ、心配しんぱいそうな表情ひょうじょうかべていました。

一方いっぽうぜろだい男性だんせいは「中国ちゅうごく近平ちから国家こっか主席しゅせきとアメリカのトランプ大統領だいとうりょうちからわせ、北朝鮮きたちょうせんふたた挑発ちょうはつ行為こういをできないように、根本こんぽんてき解決かいけつをしないといけないとおもう」とはなし、アメリカと中国ちゅうごく協力きょうりょくして対応たいおうにあたることが重要じゅうようだとの認識にんしきしめしていました。

ピョンヤンでは緊張きんちょうした雰囲気ふんいきなく

北朝鮮きたちょうせんいちろくにちあさ東部とうぶからミサイルを発射はっしゃしましたが、直後ちょくご爆発ばくはつ失敗しっぱいしたとられています。一方いっぽうで、ピョンヤンでは発射はっしゃのことはらされておらず、はな展示てんじ会場かいじょう大勢たいせい市民しみんでにぎわうなど緊張きんちょうした雰囲気ふんいきはありません。

アメリカ太平洋軍たいへいようぐん韓国かんこくぐん合同ごうどう参謀さんぼう本部ほんぶによりますと、北朝鮮きたちょうせんいちろくにちあさ東部とうぶのハムギョン(咸きょう南道みなみどうシンポ(しんうら付近ふきんから弾道だんどうミサイルいちはつ発射はっしゃしました。ミサイルは直後ちょくご爆発ばくはつ発射はっしゃ失敗しっぱいしたとられたということで、べいかんりょうぐん情報じょうほう収集しゅうしゅう分析ぶんせきいそいでいます。

こうしたなか北朝鮮きたちょうせん当局とうきょくはキム・イルソン主席しゅせき生誕せいたんいちぜろねん行事ぎょうじ取材しゅざい北朝鮮きたちょうせんはいっている外国がいこくメディアにピョンヤン市内しない案内あんないしました。このうち、キム・イルソン主席しゅせき名前なまえがつけられたはな展示てんじ会場かいじょうにはピョンヤンのまちみの模型もけいなども展示てんじされていて、大勢たいせい市民しみんでにぎわっていました。

なかには、SLBM=潜水せんすいかん発射はっしゃ弾道だんどうミサイルを地上ちじょう配備はいびがた改良かいりょうし、ことし2月にがつ発射はっしゃしたあたらしい距離ちゅうきょり弾道だんどうミサイルの模型もけいもあり、むすめ一緒いっしょおとずれた女性じょせいは「わが国わがくに強国きょうこくだということをむすめせるためにました」とはなしていました。

一方いっぽう今回こんかいのミサイルの発射はっしゃについては国営こくえいメディアもつたえておらず、ピョンヤン市民しみんいたところ、みないちさまに「らない」とこたえていて、緊張きんちょうした雰囲気ふんいきはありませんでした。

ただ、「発射はっしゃがあったのなら、われわれにとってはおおきなよろこびだ」とか、「アメリカの制裁せいさいにはくっしない。ミサイルはこれからも発射はっしゃするだろう」といったこえかれました。
ソース:NHK ニュース