北きた日本にっぽんは荒天こうてん 暴風ぼうふうなど警戒けいかい 群馬ぐんまでことし初はつの真夏まなつ日び

発達はったつした低てい気圧きあつと前線ぜんせんの影響えいきょうで、北きた日本にっぽんでは雨あめや雪ゆきを伴ともなって風かぜが非常ひじょうに強つよく吹ふく荒あれた天気てんきとなっていて、気象庁きしょうちょうは暴風ぼうふうや高波たかなみなどに警戒けいかいするよう呼よびかけています。また、群馬ぐんま県けんで、ことし初はじめて最高さいこう気温きおんが３さん０ぜろ度ど以上いじょうの真夏まなつ日びとなるなど、関東かんとう甲信こうしんを中心ちゅうしんに気温きおんがかなり高たかくなっていて、熱中ねっちゅう症しょうにも十分じゅうぶん注意ちゅういが必要ひつようです。

気象庁きしょうちょうによりますと、日本海にほんかいにある発達はったつした低てい気圧きあつと前線ぜんせんの影響えいきょうで、北きた日本にっぽんでは雨あめや雪ゆきを伴ともなって、風かぜが非常ひじょうに強つよく吹ふく荒あれた天気てんきになっています。

午前ごぜん１いち０ぜろ時半じはんごろには、北海道ほっかいどう真狩まっかり村むらで４よん２に．２にメートルの最大さいだい瞬間しゅんかん風速ふうそくを観測かんそくしたほか、午前ごぜん１いち１いち時じ２に０ぜろ分ふんごろには、北海道ほっかいどう倶知安くっちゃん町まちで３さん４よん．９きゅうメートル、午後ごご２に時じ２に０ぜろ分ふんには青森あおもり空港くうこうで２に７なな．８はちメートルの最大さいだい瞬間しゅんかん風速ふうそくを観測かんそくしました。

北きた日本にっぽんでは１いち８はち日にち夜よる遅おそくにかけて、東日本ひがしにっぽんでは、このあと数すう時間じかんは風かぜの強つよい状態じょうたいが続つづく見込みこみで、最大さいだい風速ふうそくは、陸上りくじょうは北海道ほっかいどうと伊豆いず諸島しょとうで２に０ぜろメートル、東北とうほくで１いち８はちメートル、関東かんとうで１いち６ろくメートル、海上かいじょうは１いち８はちメートルから２に５ごメートルと予想よそうされ、最大さいだい瞬間しゅんかん風速ふうそくは３さん０ぜろメートルから３さん５ごメートルに達たっする見込みこみです。

北きた日本にっぽんと東日本ひがしにっぽんの沿岸えんがんでは波なみが高たかく、特とくに北海道ほっかいどうの太平洋たいへいよう側がわでは６ろくメートルの大だいしけになる見込みこみです。

また、北きた日本にっぽんでは１いち８はち日にち夜よるにかけて、大気たいきの不安定ふあんていな状態じょうたいが続つづき、１いち時間じかんに３さん０ぜろミリの激はげしい雨あめが降ふるおそれがあります。

気象庁きしょうちょうは暴風ぼうふうや高波たかなみ、土砂どしゃ災害さいがいや川かわの増水ぞうすいなどに警戒けいかいするとともに、雪ゆきが多おおく残のこっている北きた日本にっぽんと東日本ひがしにっぽんの山間さんかん部ぶなどでは、なだれにも注意ちゅういするよう呼よびかけています。

一方いっぽう、関東かんとう甲信こうしんや東海とうかいを中心ちゅうしんに気温きおんが上あがっていて、午後ごご２に時半じはんまでの最高さいこう気温きおんは群馬ぐんま県けん高崎たかさき市しで３さん０ぜろ度ど６ろく分ふんと、関東かんとうでは、ことし初はじめて３さん０ぜろ度ど以上いじょうの真夏まなつ日びとなったほか、山梨やまなし県けん大月おおつき市しで２に９きゅう度ど３さん分ふん、静岡しずおか市し清水しみずで２に７なな度ど７なな分ふん、東京とうきょうの都心としんで２に５ご度ど７なな分ふんなどと、２に５ご度ど以上いじょうの夏なつ日びとなっています。

気象庁きしょうちょうは、この時期じきは、体からだが暑あつさに慣なれていないことから、こまめに水分すいぶんを取とるなどして熱中ねっちゅう症しょうに十分じゅうぶん注意ちゅういするよう呼よびかけています。

専門せんもん家か「今いまはまだ冬ふゆの体からだ」

熱中ねっちゅう症しょうに詳くわしい帝京ていきょう大学だいがく医学部いがくぶの三宅みやけ康史やすし教授きょうじゅは「熱中ねっちゅう症しょうは、日頃ひごろの平均へいきん気温きおんとの差さが大おおきいときほど注意ちゅういが必要ひつようで、この時期じきの３さん０ぜろ度どは相当そうとう暑あつい。また、きょうは、きのう降ふった雨あめが蒸発じょうはつして湿度しつどが上あがり、汗あせが気化きかしにくく、体からだの熱ねつを逃のがしにくい環境かんきょうにある」と指摘してきしています。

そのうえで、「今いまはまだ、冬ふゆの体からだで体内たいないの熱ねつをできるだけ保たもとうとする状態じょうたいだ。一気いっきに暑あつくなると、体からだの表面ひょうめんの血管けっかんを広ひろげて、熱ねつをどんどん外そとに逃にがす必要ひつようがあるが、体からだが暑あつさに慣なれる前まえは、そうした準備じゅんびができておらず、熱中ねっちゅう症しょうになる危険きけん性せいがある。急きゅうに暑あつくなった日ひは作業さぎょうやスポーツを前日ぜんじつと同おなじようにはせず、こまめに休憩きゅうけいを入いれ、冷つめたい水分すいぶんを多おおめに取とるなどの対策たいさくが必要ひつようだ」と注意ちゅういを呼よびかけています。

ソース：NHK ニュース