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ミサイルの射程は4000キロ超か 自衛隊元幹部が指摘
2017-05-14 05:27:49

海上自衛隊の元海将で、自衛艦隊司令官を務めた山崎眞さんは14日、NHKの取材に対し、北朝鮮が今回発射した弾道ミサイルについて、「飛行時間が30分で、2000キロの高度まで上がり、800キロ飛んだということは、発射が成功したということだ」と述べ、北朝鮮が意図したとおりにミサイルが飛行した可能性が高いという見方を示しました。
そのうえで、通常より角度をつけて高く打ち上げる「ロフテッド軌道」を用いたと指摘したうえで、「通常の角度で発射すれば、射程は4000キロを軽く超えるだろう」と分析しました。また、北朝鮮のミサイル開発の現状について山崎さんは「飛距離が格段に伸びている。射程が600キロ程度のミサイル開発から始め、自力でここまできたというのは技術的に進んでいる」と強調しました。
さらに、「ハワイまで飛ぶミサイルを開発する可能性も高い。そうなると大変な脅威で、世界情勢に影響を及ぼすことになる」として危機感を示すとともに、「ミサイルに対処する能力を上げていかなければいけない。楽観視できるような状況ではない」と指摘しました。
そのうえで、通常より角度をつけて高く打ち上げる「ロフテッド軌道」を用いたと指摘したうえで、「通常の角度で発射すれば、射程は4000キロを軽く超えるだろう」と分析しました。また、北朝鮮のミサイル開発の現状について山崎さんは「飛距離が格段に伸びている。射程が600キロ程度のミサイル開発から始め、自力でここまできたというのは技術的に進んでいる」と強調しました。
さらに、「ハワイまで飛ぶミサイルを開発する可能性も高い。そうなると大変な脅威で、世界情勢に影響を及ぼすことになる」として危機感を示すとともに、「ミサイルに対処する能力を上げていかなければいけない。楽観視できるような状況ではない」と指摘しました。
ロフテッド軌道とは
「ロフテッド軌道」は、弾道ミサイルを発射する際の方式の1つで、飛距離を出すための通常の発射に比べ、高い角度で発射して高度がより高くなるように打ち上げるのが特徴です。一般的には、通常の発射に比べ、ミサイルが落下する際の速度が速くなることなどから、迎撃するのがより難しくなると指摘されています。
一方で、「ロフテッド軌道」で通常より高く打ち上げれば、飛距離を意図的に出さないようにしてミサイルを発射することが可能です。今回の発射について、防衛省は、北朝鮮がミサイル技術の開発を進める一方で、飛距離が出るのを意図的に抑えた可能性もあるとみて、詳しい分析を進めています。
一方で、「ロフテッド軌道」で通常より高く打ち上げれば、飛距離を意図的に出さないようにしてミサイルを発射することが可能です。今回の発射について、防衛省は、北朝鮮がミサイル技術の開発を進める一方で、飛距離が出るのを意図的に抑えた可能性もあるとみて、詳しい分析を進めています。
高度2000キロは宇宙空間
高度2000キロとは、どういう場所なのでしょうか。一般に大気がほとんど無くなる高度およそ100キロより上の空間が“宇宙”と呼ばれています。宇宙飛行士が滞在し、さまざまな宇宙実験を行う国際宇宙ステーションは、高度400キロ付近を飛行していますので、それよりも5倍も高い宇宙空間の中ということになります。
一方、対流圏や成層圏など、高度によって分かれる大気の層の構造でみると、高度2000キロは最も外側の外気圏に当たります。
一方、対流圏や成層圏など、高度によって分かれる大気の層の構造でみると、高度2000キロは最も外側の外気圏に当たります。
ソース:NHK ニュース