裁判さいばんや司法しほうへの関心かんしん増ぞうは過去かこ最低さいていに 最高裁さいこうさいの意識いしき調査ちょうさ

裁判さいばん員いん制度せいどがスタートして２に１いち日にちで８はち年ねんですが、最高さいこう裁判所さいばんしょがことし行おこなった意識いしき調査ちょうさでは、「裁判さいばんや司法しほうへの興味きょうみや関心かんしんが以前いぜんより増ました」と答こたえた人ひとの割合わりあいは、全体ぜんたいの２に７なな％余あまりと過去かこ最低さいていになりました。

最高さいこう裁判所さいばんしょは裁判さいばん員いん制度せいどについて、毎年まいとし意識いしき調査ちょうさを行おこなっていて、ことしは１月いちがつから２月にがつにかけて、全国ぜんこくの２に０ぜろ歳さい以上いじょうの男女だんじょ２に０ぜろ０ぜろ０ぜろ人にんを対象たいしょうに行おこないました。

その結果けっか、「裁判さいばん員いん制度せいどが始はじまってから、裁判さいばんや司法しほうへの興味きょうみや関心かんしんが以前いぜんより増ました」と答こたえた人ひとの割合わりあいは全体ぜんたいの２に７なな．８はち％と、これまでで最もっとも低ひくくなりました。
裁判さいばん員いん候補こうほ者しゃが参加さんかを辞退じたいする割合わりあいも年々ねんねん上昇じょうしょうしていて、最高裁さいこうさいは「関心かんしんの低下ていかが辞退じたい率りつの上昇じょうしょうに影響えいきょうしている可能かのう性せいは否定ひていできない」としています。

また、裁判さいばんで心配しんぱいなことを複数ふくすう回答かいとうで尋たずねると、「被告ひこくや関係かんけい者しゃの逆恨さかうらみで身みの安全あんぜんが脅おびやかされる」と答こたえた人ひとの割合わりあいは５ご４よん．９きゅう％と、去年きょねんの調査ちょうさから７なな．３さんポイント増ふえ、これまでで最もっとも高たかくなりました。
これは去年きょねん、暴力団ぼうりょくだん幹部かんぶの裁判さいばんを審理しんりした裁判さいばん員いんに、幹部かんぶの知り合しりあいが声こえをかけた事件じけんが影響えいきょうしたものと見みられます。

裁判さいばん員いんの制度せいど設計せっけいに携たずさわった、國くに學まなぶ院いん大学だいがく法科ほうか大学院だいがくいんの四宮しのみや啓あきら教授きょうじゅは「関心かんしんの低下ていかは裁判さいばん員いんの職務しょくむや、制度せいどの実態じったいが社会しゃかいで共有きょうゆうされていないことが原因げんいんだと思おもう。原則げんそくとして経験けいけんを語かたれるように、裁判さいばん員いんの守秘しゅひ義務ぎむの運用うんようを柔軟じゅうなんにすべきだ」と指摘してきしています。

ソース：NHK ニュース