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「テロ等準備罪」新設法案 参院でも駆け引き続く見通し
2017-05-23 19:00:45

「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する法案は23日、衆議院を通過し、参議院に送られました。与党側は、来週初めに審議に入り、今の国会で確実に成立させる方針なのに対し、野党側は、「法案は人権侵害につながるものだ」として、徹底した審議を通じて廃案に追い込みたいとしていて、与野党の駆け引きが続く見通しです。
「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する法案は23日、衆議院本会議で採決が行われ、自民・公明両党と、法案の修正で合意した日本維新の会などの賛成多数で可決され、参議院に送られました。
これを受けて、自民党と民進党の参議院国会対策委員長が会談し、自民党は、24日の参議院本会議での審議入りを提案しましたが、民進党は、「参議院法務委員会では別の法案が審議されている」などとして拒否しました。
与党側は、安倍総理大臣がG7サミット=主要7か国首脳会議から帰国したあと、来週29日にも参議院本会議で審議に入り、今の国会で確実に成立させる方針で、自民党の竹下国会対策委員長は、「参議院には懸命の努力をしてもらい、来月18日までの会期内に可決・成立させてもらいたい」と述べました。
また、安倍総理大臣は23日夜、党幹部らとの会合で、「衆議院通過は節目だが、まだ半分だ」と述べ、緊張感を持って参議院での審議に臨む考えを示しました。
これに対し、民進党の蓮舫代表は、「『熟議は不必要だ』という姿勢は非常に残念だ。法案審議が深まらなかったのは、金田法務大臣の答弁能力の無さが理由だが、法案の構造も乱暴で、参議院では慎重に審議すべきだ」と述べました。
野党側は、各国の人権状況を調査する国連の特別報告者からも懸念を示されるなど、「法案は人権侵害につながるものだ」として、徹底した審議を通じて廃案に追い込みたいとしていて、来月18日の今の国会の会期末もにらんで、与野党の駆け引きが続く見通しです。
これを受けて、自民党と民進党の参議院国会対策委員長が会談し、自民党は、24日の参議院本会議での審議入りを提案しましたが、民進党は、「参議院法務委員会では別の法案が審議されている」などとして拒否しました。
与党側は、安倍総理大臣がG7サミット=主要7か国首脳会議から帰国したあと、来週29日にも参議院本会議で審議に入り、今の国会で確実に成立させる方針で、自民党の竹下国会対策委員長は、「参議院には懸命の努力をしてもらい、来月18日までの会期内に可決・成立させてもらいたい」と述べました。
また、安倍総理大臣は23日夜、党幹部らとの会合で、「衆議院通過は節目だが、まだ半分だ」と述べ、緊張感を持って参議院での審議に臨む考えを示しました。
これに対し、民進党の蓮舫代表は、「『熟議は不必要だ』という姿勢は非常に残念だ。法案審議が深まらなかったのは、金田法務大臣の答弁能力の無さが理由だが、法案の構造も乱暴で、参議院では慎重に審議すべきだ」と述べました。
野党側は、各国の人権状況を調査する国連の特別報告者からも懸念を示されるなど、「法案は人権侵害につながるものだ」として、徹底した審議を通じて廃案に追い込みたいとしていて、来月18日の今の国会の会期末もにらんで、与野党の駆け引きが続く見通しです。
ソース:NHK ニュース