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「退位」特例法案 衆院議院運営委で可決
2017-06-01 06:21:56

天皇陛下の退位に向けた特例法案は、1日午後、衆議院議院運営委員会で、採決が行われ、退席した自由党を除く全会一致で、可決されました。特例法案は、2日、衆議院本会議で可決され、参議院に送られる運びで、来週中にも成立する見通しです。
天皇陛下の退位に向けた特例法案は、先月19日に国会に提出され、天皇陛下が退位される日は、法律の公布から3年を超えない範囲内で政令によって定める日とし、退位後の称号を「上皇」とすることなどが盛り込まれています。
特例法案は、1日、衆議院の大島議長と川端副議長も出席して、衆議院議院運営委員会で審議され衆議院に議席を持つ7党すべてが質問に立ち、菅官房長官ら政府側への質疑が行われました。
質疑に続いて、各党が、特例法案に対する賛否などを明らかにし、このうち自由党は、「一代限りの特例法は今後の悪例になりかねず、皇室典範の改正で恒久的な制度を設けるべきだ」と主張し、退席しました。
このあと、採決が行われ、特例法案は、自民党、民進党、公明党、共産党、日本維新の会、社民党の6党の全会一致で可決されました。
また、委員会では、付帯決議も6党の全会一致で可決されました。付帯決議では、「安定的な皇位継承を確保するための諸課題、女性宮家の創設などは、先延ばしできない重要な課題だ」として、政府に対し、「特例法の施行後速やかに検討を行い、その結果を速やかに国会に報告すること」を求めています。
そのうえで、政府から報告を受けた場合に、国会は、「安定的な皇位継承を確保するための方策について検討を行うものとする」としています。また、政府に対し、元号を改める場合には国民生活に支障が生じないようにするなど、万全の配慮を求めています。これに対して、菅官房長官は「付帯決議については、その趣旨を尊重していきたい」と述べました。
衆議院議院運営委員会は、通常、本会議の議事日程などを協議していて、政府が提出した法案を審議したのは、昭和23年以来、69年ぶりです。特例法案は、2日、衆議院本会議で可決され、参議院に送られる運びで、来週中にも、成立する見通しです。
特例法案は、1日、衆議院の大島議長と川端副議長も出席して、衆議院議院運営委員会で審議され衆議院に議席を持つ7党すべてが質問に立ち、菅官房長官ら政府側への質疑が行われました。
質疑に続いて、各党が、特例法案に対する賛否などを明らかにし、このうち自由党は、「一代限りの特例法は今後の悪例になりかねず、皇室典範の改正で恒久的な制度を設けるべきだ」と主張し、退席しました。
このあと、採決が行われ、特例法案は、自民党、民進党、公明党、共産党、日本維新の会、社民党の6党の全会一致で可決されました。
また、委員会では、付帯決議も6党の全会一致で可決されました。付帯決議では、「安定的な皇位継承を確保するための諸課題、女性宮家の創設などは、先延ばしできない重要な課題だ」として、政府に対し、「特例法の施行後速やかに検討を行い、その結果を速やかに国会に報告すること」を求めています。
そのうえで、政府から報告を受けた場合に、国会は、「安定的な皇位継承を確保するための方策について検討を行うものとする」としています。また、政府に対し、元号を改める場合には国民生活に支障が生じないようにするなど、万全の配慮を求めています。これに対して、菅官房長官は「付帯決議については、その趣旨を尊重していきたい」と述べました。
衆議院議院運営委員会は、通常、本会議の議事日程などを協議していて、政府が提出した法案を審議したのは、昭和23年以来、69年ぶりです。特例法案は、2日、衆議院本会議で可決され、参議院に送られる運びで、来週中にも、成立する見通しです。
自民 国対委員長「参院でも迅速に可決を」
自民党の竹下国会対策委員長は、国会内で記者団に対し、「静ひつな環境で迅速に審議するという衆参両院の議長の思いをしっかり受け止めて、可決できたことは大変ありがたい。あすの衆議院本会議で可決して参議院に送り、参議院でも静かな環境で迅速に可決・成立させてもらいたい」と述べました。
また、竹下氏は付帯決議について、「皇位の安定的な継承について、いつまでに結論を出せとは書かれておらず、国民の理解を得ながら議論しなければならない課題だ」と述べました。
また、竹下氏は付帯決議について、「皇位の安定的な継承について、いつまでに結論を出せとは書かれておらず、国民の理解を得ながら議論しなければならない課題だ」と述べました。
民進 幹事長「深い感慨もひと休みせず
民進党の野田幹事長は記者団に対し、「さまざまな議論がある中で立法府の総意を取りまとめ、全員起立という形で可決できたことに、大変深い感慨を覚えた。付帯決議に、『女性宮家』という言葉が入り、具体的な検討項目として位置づけられた意義は大きい。皇室や皇位の安定継承など、さまざまな差し迫った課題があるので、ここでひと休みではなく、これからも、しっかり議論していかなければいけない」と述べました。
維新 国対委員長「女性宮家創設以外の方策も」
ソース:NHK ニュース