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4人死亡小型機 松本空港へ訓練飛行中に墜落
2017-06-04 06:39:25

3日、富山県立山町の北アルプスの山中に小型機が墜落した事故で、4日朝、付近の山で機体が見つかり、乗っていた男性4人の死亡が確認されました。小型機は富山空港から北アルプスの上空を経由して、長野県の松本空港へ向かうルートで訓練飛行をしていたということで、警察などが事故の詳しい状況を調べています。
3日午後3時ごろ、富山県立山町の北アルプスの山中に「4人が乗った小型機が墜落した」と、この小型機に乗っていたと見られる男性から警察に通報がありました。
警察が4日朝から、自衛隊と合同で捜索を再開したところ、午前5時ごろ、獅子岳の標高2300メートル付近で機体が見つかり、乗っていた男性4人がヘリコプターで病院に運ばれましたが、いずれも死亡が確認されました。
死亡したのは、いずれも長野県に住む会社員で、松本市の木下孝雄さん(57)、岡谷市の小口英児さん(48)、富士見町の樋口和樹さん(22)、下諏訪町の河西勝基さん(21)です。
墜落したのは、新中央航空が所有するチャーター機の「セスナ172」という単発のプロペラ機で、3日午後、富山空港を離陸し、北アルプスの上空を経由して、長野県の松本空港に向かうルートで訓練飛行をしていたということです。
墜落現場に近い立山町の室堂周辺にいた観光客によりますと、当時は、ふぶくなどして視界が悪かったということです。
警察が墜落の詳しい状況を調べるとともに、国の運輸安全委員会も4日午前、調査官2人を派遣し、事故の原因を調べています。
警察が4日朝から、自衛隊と合同で捜索を再開したところ、午前5時ごろ、獅子岳の標高2300メートル付近で機体が見つかり、乗っていた男性4人がヘリコプターで病院に運ばれましたが、いずれも死亡が確認されました。
死亡したのは、いずれも長野県に住む会社員で、松本市の木下孝雄さん(57)、岡谷市の小口英児さん(48)、富士見町の樋口和樹さん(22)、下諏訪町の河西勝基さん(21)です。
墜落したのは、新中央航空が所有するチャーター機の「セスナ172」という単発のプロペラ機で、3日午後、富山空港を離陸し、北アルプスの上空を経由して、長野県の松本空港に向かうルートで訓練飛行をしていたということです。
墜落現場に近い立山町の室堂周辺にいた観光客によりますと、当時は、ふぶくなどして視界が悪かったということです。
警察が墜落の詳しい状況を調べるとともに、国の運輸安全委員会も4日午前、調査官2人を派遣し、事故の原因を調べています。
3人が勤務する会社社長「言葉もない」
墜落した小型機に乗っていた小口さんと樋口さん、河西さんが勤務する岡谷市の機械製品の製造会社、マルヤス機械が4日午後、会見を開きました。
最初に林広一郎社長が「事故直後から、全員の生還を祈っていましたが、最悪の事態となってしまい、言葉もありません。静かに、ご冥福をお祈りしたい」と述べました。
このあと3人について、上司の男性が「同じチームで仕事をしていて、プライベートでも一緒に旅行に行くなど、仲のいい3人でした」と述べました。
河西さんについては、「入社3年目でつらいこともある中で、まじめに仕事を頑張っていました。高校時代は野球部のキャプテンだったこともあり、礼儀正しい社員でした」と話しました。
また、樋口さんについては、「会社のテニスサークルに所属するなど、明るく活発で、仕事にも熱心に取り組み、夜遅くまで業務にあたっていた姿を覚えています」と話しました。
そして、河西さんと樋口さんの上司の小口さんについては「穏やかで面倒見がよく、2人にも慕われていました。小型機の免許を持っていて、社内でも乗せてもらった人がいると聞いています」と話していました。
林社長は「ご家族も非常に落ち込んでいるので、ご意向に沿って対応していきたい」と述べていました。
最初に林広一郎社長が「事故直後から、全員の生還を祈っていましたが、最悪の事態となってしまい、言葉もありません。静かに、ご冥福をお祈りしたい」と述べました。
このあと3人について、上司の男性が「同じチームで仕事をしていて、プライベートでも一緒に旅行に行くなど、仲のいい3人でした」と述べました。
河西さんについては、「入社3年目でつらいこともある中で、まじめに仕事を頑張っていました。高校時代は野球部のキャプテンだったこともあり、礼儀正しい社員でした」と話しました。
また、樋口さんについては、「会社のテニスサークルに所属するなど、明るく活発で、仕事にも熱心に取り組み、夜遅くまで業務にあたっていた姿を覚えています」と話しました。
そして、河西さんと樋口さんの上司の小口さんについては「穏やかで面倒見がよく、2人にも慕われていました。小型機の免許を持っていて、社内でも乗せてもらった人がいると聞いています」と話していました。
林社長は「ご家族も非常に落ち込んでいるので、ご意向に沿って対応していきたい」と述べていました。
木下さん 安全意識が高い人
墜落した小型機に乗っていた新中央航空のパイロット、木下さんの操縦で、毎月、小型機に搭乗していたという北海道旭川市の春日崇志さんは5日午前、新中央航空の事務所がある長野県松本市に向かう途中の羽田空港で取材に応じました。
春日さんは趣味の航空写真の撮影のため、去年8月から毎月、木下さんが操縦する小型機に搭乗していて、今月も4日か5日、乗る予定でした。
春日さんは「木下さんは安全への意識が高い人だったので、事故が起きたという実感が湧きません。よい写真を撮るために高度を下げてほしいとお願いしても、厳しい口調で、だめと言われていました」と話していました。
また、立山連峰について、「日本海側から風が吹き付けていて、気流が激しく天候が不安定な場所という印象があります。立山に行きたいと思っても、気象条件が合わないとして、木下さんに断られたことがあります」と話していました。
春日さんは趣味の航空写真の撮影のため、去年8月から毎月、木下さんが操縦する小型機に搭乗していて、今月も4日か5日、乗る予定でした。
春日さんは「木下さんは安全への意識が高い人だったので、事故が起きたという実感が湧きません。よい写真を撮るために高度を下げてほしいとお願いしても、厳しい口調で、だめと言われていました」と話していました。
また、立山連峰について、「日本海側から風が吹き付けていて、気流が激しく天候が不安定な場所という印象があります。立山に行きたいと思っても、気象条件が合わないとして、木下さんに断られたことがあります」と話していました。
ソース:NHK ニュース