作業さぎょう員いん被ひばく事故じこ 「おなかに風圧ふうあつ感かんじた」

茨城いばらき県けん大洗おおあらい町まちにある日本にっぽん原子力げんしりょく研究けんきゅう開発かいはつ機構きこうの施設しせつで作業さぎょう員いんが被ひばくした事故じこで、現場げんばにいた職員しょくいんが原子力げんしりょく機構きこうの聞き取ききとりに対にたいし、放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつが入はいった袋ふくろが破裂はれつした際さい、「おなかに風圧ふうあつを感かんじた」と話はなしていることがわかりました。原子力げんしりょく機構きこうは、放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつの粉末ふんまつが部屋へやの広ひろい範囲はんいに飛び散とびちったおそれがあると見みて、今後こんご、部屋へやの除じょ染そめを進すすめることにしています。

この事故じこは６ろく日にち、茨城いばらき県けんにある日本にっぽん原子力げんしりょく研究けんきゅう開発かいはつ機構きこうの大洗おおあらい研究けんきゅう開発かいはつセンターの施設しせつで、点検てんけんをしようとした核かく燃料ねんりょうの貯蔵ちょぞう容器ようきの内部ないぶの袋ふくろが破裂はれつし、プルトニウムなどを含ふくむ放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつの粉末ふんまつが飛び散とびちったもので、現場げんばにいた５ご人にんのうち、５ご０ぜろ代だいの職員しょくいん１いち人にんの肺はいから２に万まん２に０ぜろ０ぜろ０ぜろベクレルの放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつが計測けいそくされました。

原子力げんしりょく規制きせい庁ちょうは８はち日にち、原子力げんしりょく機構きこうの担当たんとう者しゃから当時とうじの状況じょうきょうなどを聞き取ききとりました。
この中なかで原子力げんしりょく機構きこうは、この５ご０ぜろ代だいの職員しょくいんがフードと呼よばれる放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつなどを扱あつかう設備せつびに手てを入いれて、中なかに置おかれた核かく燃料ねんりょうの貯蔵ちょぞう容器ようきのふたを開あけようとした際さいに、袋ふくろが破裂はれつし、そのときの状況じょうきょうについて職員しょくいんは「おなかに風圧ふうあつを感かんじた」と話はなしていると説明せつめいしたということです。

この設備せつびは当時とうじ、外そとに放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつが漏もれないよう内部ないぶの気圧きあつを下さげていたということで、原子力げんしりょく機構きこうは、破裂はれつに伴ともなう風圧ふうあつが強つよく、放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつの粉末ふんまつが部屋へやの広ひろい範囲はんいに飛び散とびちったおそれがあると見みて、今後こんご、立ち入たちいりを制限せいげんしているこの部屋へやの除じょ染そめを進すすめると説明せつめいしたということです。

これに対にたいし規制きせい庁ちょうは、汚染おせん状況じょうきょうの記録きろくを取とりながら適切てきせつな装備そうびで除じょ染そめするよう指示しじしました。
原子力げんしりょく機構きこうは引き続ひきつづき、袋ふくろが破裂はれつした原因げんいんや当時とうじの作業さぎょう状況じょうきょうを調しらべることにしています。

ソース：NHK ニュース