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G7環境相会合 初日終了 温暖化対策で米との協調が焦点
2017-06-11 19:44:28

イタリアで開かれているG7=主要7か国の環境相会合は初日を終え、アメリカは地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」を脱退する方針は変わらないとする主張を繰り返しました。一方で、温暖化対策は続けると主張し、各国とアメリカが協調して対策を進めることを確認できるかが今後の焦点となります。
アメリカのトランプ大統領が「パリ協定」からの脱退を表明して以降、環境政策担当の閣僚が初めて顔をあわせたG7=主要7か国の環境相会合はイタリアのボローニャで初日の会議を終えました。
会議でアメリカ環境保護局のプルイット長官は、パリ協定を脱退する方針は変わらないことを改めて強調しました。そのうえで、パリ協定の枠組み以外で、温暖化対策を引き続き世界のリーダーとなって進めると主張しました。しかし、協定脱退を決めた詳しい理由や温暖化対策の内容については言及がなく、今後の具体的な方針は依然として不透明なままです。
会議では各国からパリ協定のもとで温暖化対策を行うことが重要だという声が相次ぎ、アメリカとの意見の隔たりが浮き彫りになりました。2日間の会議で、日本を含む各国とアメリカが協調して温暖化対策を進めることを確認できるかが焦点となります。
会議でアメリカ環境保護局のプルイット長官は、パリ協定を脱退する方針は変わらないことを改めて強調しました。そのうえで、パリ協定の枠組み以外で、温暖化対策を引き続き世界のリーダーとなって進めると主張しました。しかし、協定脱退を決めた詳しい理由や温暖化対策の内容については言及がなく、今後の具体的な方針は依然として不透明なままです。
会議では各国からパリ協定のもとで温暖化対策を行うことが重要だという声が相次ぎ、アメリカとの意見の隔たりが浮き彫りになりました。2日間の会議で、日本を含む各国とアメリカが協調して温暖化対策を進めることを確認できるかが焦点となります。
山本環境大臣 温暖化対策で米に働きかけ
初日の会議のあと、山本環境大臣はNHKのインタビューに応じました。
この中で山本大臣は、会議に先立ってアメリカ環境保護局のプルイット長官と会談した際にアメリカがパリ協定は脱退するが温暖化対策は進めていくと主張したことを明かし、「具体的な対策が示されていない。温暖化対策をやるといっても1国でできるものではなく、パリ協定という知恵を積み上げてできたものから、離れるということは違和感を感じる」と話し、アメリカの姿勢に疑問を呈しました。そのうえで、「各国に対して納得できる説明はなかったが、トランプ大統領は選挙期間中は気候変動を否定していたので、『対策を進める』ということは前進だといえる。アプローチする糸口はあると思う」と述べました。
また、今後について、「パリ協定がほごにされることは許されない。アメリカも地球の未来に責任を感じていると思うので、時間はかかるかもしれないがパリ協定のもとで一緒に取り組みたい」と話し、今後もアメリカに対しパリ協定から脱退せず、温暖化対策を進めるよう働きかけを続けていく考えを示しました。
この中で山本大臣は、会議に先立ってアメリカ環境保護局のプルイット長官と会談した際にアメリカがパリ協定は脱退するが温暖化対策は進めていくと主張したことを明かし、「具体的な対策が示されていない。温暖化対策をやるといっても1国でできるものではなく、パリ協定という知恵を積み上げてできたものから、離れるということは違和感を感じる」と話し、アメリカの姿勢に疑問を呈しました。そのうえで、「各国に対して納得できる説明はなかったが、トランプ大統領は選挙期間中は気候変動を否定していたので、『対策を進める』ということは前進だといえる。アプローチする糸口はあると思う」と述べました。
また、今後について、「パリ協定がほごにされることは許されない。アメリカも地球の未来に責任を感じていると思うので、時間はかかるかもしれないがパリ協定のもとで一緒に取り組みたい」と話し、今後もアメリカに対しパリ協定から脱退せず、温暖化対策を進めるよう働きかけを続けていく考えを示しました。
ソース:NHK ニュース