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小池都知事 市場移転について週明けにも方向性
2017-06-15 09:12:40

築地市場の豊洲への移転問題で、東京都は「市場のあり方戦略本部」を開き、豊洲市場に移転した際、築地市場の用地を売却せずに、長期にわたって民間に貸し付けるなどの試算を示しました。小池知事は16日の戦略本部の議論などを踏まえ、週明けにも、移転についての今後の方向性を示すことにしています。
築地市場の豊洲への移転問題をめぐって、豊洲市場の安全対策を検討してきた専門家会議と、市場の採算性などを検討してきた市場問題プロジェクトチームの、2つの有識者会議による取りまとめを集約するため、都は「市場のあり方戦略本部」を開きました。
15日は市場会計の持続可能性などがテーマとなり、この中で都側は、豊洲市場に移転した際の4つの試算を示しました。
このうち、築地市場の用地を4600億円程度で売却した場合は、一時的に収入があるものの、およそ30年後には資金繰りが悪化して事業が継続できなくなること、築地市場の用地を50年にわたって民間に貸し付けた場合は、およそ20年後に資金繰りが悪化するものの、継続的な収入があることから、さらに20年後には累積赤字が解消することなどが説明されました。
小池知事は「市場を作ったがコストが膨らんで、ということでは持続可能性がない。いくつかのパターンに分けてシミュレーションすることは意味がある」と述べました。
そのうえで、17日に築地市場を訪れ関係者と面会し、豊洲市場の地下水から環境基準を上回る有害物質が検出され、都が約束した「無害化」が達成されていない現状を陳謝する意向を明らかにしました。
小池知事は、築地市場の改修案などがテーマとなる16日の戦略本部の議論や、17日の築地市場の関係者との面会などを踏まえ、週明けにも、移転について最終的な判断につなげるための今後の方向性を示すことにしています。
15日は市場会計の持続可能性などがテーマとなり、この中で都側は、豊洲市場に移転した際の4つの試算を示しました。
このうち、築地市場の用地を4600億円程度で売却した場合は、一時的に収入があるものの、およそ30年後には資金繰りが悪化して事業が継続できなくなること、築地市場の用地を50年にわたって民間に貸し付けた場合は、およそ20年後に資金繰りが悪化するものの、継続的な収入があることから、さらに20年後には累積赤字が解消することなどが説明されました。
小池知事は「市場を作ったがコストが膨らんで、ということでは持続可能性がない。いくつかのパターンに分けてシミュレーションすることは意味がある」と述べました。
そのうえで、17日に築地市場を訪れ関係者と面会し、豊洲市場の地下水から環境基準を上回る有害物質が検出され、都が約束した「無害化」が達成されていない現状を陳謝する意向を明らかにしました。
小池知事は、築地市場の改修案などがテーマとなる16日の戦略本部の議論や、17日の築地市場の関係者との面会などを踏まえ、週明けにも、移転について最終的な判断につなげるための今後の方向性を示すことにしています。
ソース:NHK ニュース