拘束こうそくから解放かいほう 米べい学生がくせいの父親ちちおや 北朝鮮きたちょうせんを強つよく非難ひなん

北朝鮮きたちょうせんで１いち年ねん以上いじょう拘束こうそくされ、今週こんしゅう解放かいほうされたアメリカ人じん大学生だいがくせいの父親ちちおやが会見かいけんし、息子むすこの容体ようだいが深刻しんこくだったにもかかわらず、治療ちりょうを拒こばんだなどとして、北朝鮮きたちょうせんを強つよく非難ひなんしました。

去年きょねん１月いちがつに北朝鮮きたちょうせんに拘束こうそくされたアメリカ人じん大学生だいがくせいのオットー・ワームビアさんは、拘束こうそく中ちゅうに体調たいちょうを崩くずし、両国りょうこくの交渉こうしょうを通をつうじて、今月こんげつ１いち２に日にちに解放かいほうされ、アメリカに帰国きこくしました。

こん睡こんすい状態じょうたいにあると伝つたえられていたワームビアさんの容体ようだいについて、入院にゅういん先さきのオハイオ州しゅうの病院びょういんは、１いち５ご日にち、容体ようだいは安定あんていしているものの、脳のうに障害しょうがいを負おっていて、医師いしらの問といかけに反応はんのうしない状態じょうたいであることを明あきらかにしました。
目立めだった外傷がいしょうはなく、なぜその状態じょうたいに陥おちいったのかは分わかっていないとしています。

ワームビアさんの父親ちちおやのフレッドさんも１いち５ご日にち会見かいけんし「息子むすこは１いち８はちか月かげつにも渡わたり、残酷ざんこくな仕打しうちを受うけ、恐怖きょうふに陥おとしいれられた」と述のべ、深刻しんこくな容体ようだいだったにもかかわらず、治療ちりょうを拒こばんだなどとして北朝鮮きたちょうせんを強つよく非難ひなんしました。

一方いっぽう、アメリカ国務省こくむしょうのナウアート報道ほうどう官かんは、１いち５ご日にちの会見かいけんで、北朝鮮きたちょうせん問題もんだいを担当たんとうするジョセフ・ユン特別とくべつ代表だいひょうが、先月せんげつ、ワームビアさんらアメリカ人じん４よん人にんの解放かいほうに向むけ、ノルウェーで北朝鮮きたちょうせん外務省がいむしょうの高官こうかんと
接触せっしょくしていたことを明あきらかにしました。

ユン特別とくべつ代表だいひょうは、ワームビアさんの解放かいほうのためピョンヤンを訪おとずれた際さい、ほかの３さん人にんのアメリカ人じんにも面会めんかいしたということです。

トランプ政権せいけんは、今後こんご、３さん人にんの解放かいほうに向むけた協議きょうぎを続つづけていくとしていて、この問題もんだいをめぐる接触せっしょくが、両国りょうこくの関係かんけいにどのような影響えいきょうを与あたえるのか注目ちゅうもくされます。

ソース：NHK ニュース