沖縄おきなわ戦せんから７なな２に年ねん 「慰霊いれいの日ひ」

沖縄おきなわは２に３さん日にち、２に０ぜろ万まん人にんを超こえる人ひとが亡なくなった沖縄おきなわ戦せんから７なな２に年ねんとなる「慰霊いれいの日ひ」を迎むかえました。激戦げきせん地ちとなった沖縄おきなわ本島ほんとう南部なんぶの糸満いとまん市しでは、戦没せんぼつ者しゃ追悼ついとう式しきが行おこなわれるなど、２に３さん日にちは一いち日にち、平和へいわを願ねがう祈いのりに包つつまれます。

太平洋たいへいよう戦争せんそう末期まっき、昭和しょうわ２に０ぜろ年ねんの沖縄おきなわ戦せんでは住民じゅうみんを巻き込まきこんだ激はげしい地上ちじょう戦せんで、沖縄おきなわ県民けんみんの４よん人にんに１いち人にんが犠牲ぎせいとなり、日にち米べい両りょう軍ぐんを含ふくめた戦没せんぼつ者しゃは２に０ぜろ万まん人にんを超こえ、被害ひがいの全容ぜんようは今いまもわかっていません。

沖縄おきなわ県けんは日本にっぽん軍ぐんの組織そしき的てきな戦闘せんとうが終おわったとされる６月ろくがつ２に３さん日にちを「慰霊いれいの日ひ」としていて、糸満いとまん市し摩文仁まぶにの平和へいわ祈念きねん公園こうえんでは、正午しょうご前まえから戦没せんぼつ者しゃ追悼ついとう式しきが行おこなわれます。

沖縄おきなわ戦せんから７なな２に年ねんがたち、体験たいけん者しゃから直接ちょくせつ、証言しょうげんを聞きくことが難むずかしくなる中なか、今月こんげつ１いち２に日にちには沖縄おきなわ戦せんに動員どういんされ多おおくの学友がくゆうを亡なくした経験けいけんから、平和へいわへの取り組とりくみを続つづけた大田おおた昌秀まさひで元もと知事ちじが９きゅう２に歳さいで亡なくなりました。

沖縄おきなわでは県民けんみんの９きゅう割わり近ちかくが沖縄おきなわ戦せんのあとに生うまれ、戦争せんそうの記憶きおくをどう語り継かたりつぐかが課題かだいとなっています。

また、今いまも在日ざいにちアメリカ軍ぐん専用せんよう施設しせつのおよそ７なな０ぜろ．４よん％が沖縄おきなわに集中しゅうちゅうする重おもい基地きち負担ふたんが続つづいています。去年きょねん１２月じゅうにがつには、名護なご市しでオスプレイが大破たいはする事故じこが起おきるなど、基地きちがあるが故ゆえの事件じけん事故じこが絶たえません。

平和へいわを願ねがう祈いのりに包つつまれる２に３さん日にちの慰霊いれいの日ひは、戦後せんご７なな２に年ねんたっても続つづく沖縄おきなわの重おもい基地きち負担ふたんを問とい直なおす日ひでもあります。

父親ちちおや亡なくなった女性じょせい「平和へいわがいちばん」

沖縄おきなわ戦せんが終おわる間際まぎわに父親ちちおやが撃うたれて亡なくなった、沖縄おきなわ県けん豊見城とみぐすく市しの石原いしはらヨシ子よしこさん（８はち２に）は、父親ちちおやの名前なまえが刻きざまれた平和へいわの礎いしずえを訪おとずれて手てを合あわせました。
石原いしはらさんは「毎年まいとし、娘むすめと２に人にんで平和へいわの礎いしずえを訪おとずれています。父親ちちおやは海岸かいがん沿ぞいでアメリカ軍ぐんに撃うたれて、遺骨いこつは今いまも見みつかっていません。平和へいわがいちばんです」と話はなしていました。

１いち３さん歳さいの中学生ちゅうがくせい「戦争せんそうがなくなってほしい」

沖縄おきなわ県けん糸満いとまん市しの中学生ちゅうがくせい、千葉ちば悠ゆう平たいらさん（１いち３さん）は両親りょうしんや兄弟きょうだいなど家族かぞく６ろく人にんで、沖縄おきなわ戦せんで亡なくなったひいおばあさんの慰霊いれいのために平和へいわの礎いしずえを訪おとずれました。
礎いしずえに水みずをかけて、刻きざまれた名前なまえを丁寧ていねいに拭ふいたあと、花はなを添そえて手てを合あわせていました。千葉ちばさんは「安やすらかに眠ねむってほしいという気持きもちで祈いのりました。平和へいわが続つづいて戦争せんそうがなくなってほしい」と話はなしていました。

ソース：NHK ニュース