小林こばやし麻央まおさん死去しきょ 乳にゅうがんで闘病とうびょう

歌舞伎かぶき俳優はいゆう、市川いちかわ海老蔵えびぞうさんの妻つまで、乳にゅうがんの治療ちりょうを続つづけていることを公表こうひょうしていたフリーアナウンサーの小林こばやし麻央まおさんが亡なくなりました。３さん４よん歳さいでした。

小林こばやし麻央まおさんは東京とうきょう出身しゅっしんで、大学生だいがくせいのころから芸能げいのう活動かつどうを始はじめ、民放みんぽうのバラエティー番組ばんぐみにレギュラー出演しゅつえんしたり天気てんき情報じょうほうのキャスターを務つとめたりするなど、タレントとして活躍かつやくしました。
大学だいがく卒業そつぎょう後ごはフリーアナウンサーとしてニュース番組ばんぐみの司会しかいなどを務つとめ、平成へいせい２に２に年ねんに歌舞伎かぶき俳優はいゆうの市川いちかわ海老蔵えびぞうさんと結婚けっこんしました。

その後そのごは芸能げいのう活動かつどうを控ひかえて２に人にんの子こどもの子育こそだてに専念せんねんしていましたが、去年きょねん６月ろくがつ、夫おっとの海老蔵えびぞうさんが会見かいけんし、麻央まおさんが乳にゅうがんと診断しんだんされて２に年ねん近ちかく治療ちりょうを受うけていることを明あきらかにしました。去年きょねん９月くがつにはブログを開設かいせつして、闘病とうびょう生活せいかつや家族かぞくとのやり取やりとり、それに日々ひびの心境しんきょうなどを詳くわしくつづり、大おおきな反響はんきょうを呼よびました。
１１月じゅういちがつにはイギリスの公共こうきょう放送ほうそうＢＢＣび-び-し-が、このブログががん患者かんじゃだけでなく多おおくの人ひとを勇気ゆうきづけたとして、麻央まおさんを世界せかいの人々ひとびとに影響えいきょうを与あたえた「ことしの女性じょせい１いち０ぜろ０ぜろ人にん」に選えらんでいます。

ブログによりますと、麻央まおさんは手術しゅじゅつや放射線ほうしゃせん治療ちりょうを受うけたあと、ことし１月いちがつには退院たいいんの報告ほうこくをしていましたが、４月しがつに再ふたたび入院にゅういんしたことを明あきらかにしていました。その後そのご、先月せんげつ２に９きゅう日にちに退院たいいんし、在宅ざいたく医療いりょうを続つづける様子ようすをつづっていました。

海老蔵えびぞうさんは、２に３さん日にち正午しょうごからみずからが主催しゅさいする公演こうえんに臨のぞんだあと、午後ごご２に時半じはんから記者きしゃ会見かいけんを行おこなう予定よていです。

海老蔵えびぞうさん 去年きょねんの会見かいけんで回復かいふく願ねがう

市川いちかわ海老蔵えびぞうさんは去年きょねん６月ろくがつ、妻つまの小林こばやし麻央まおさんのがんを公表こうひょうした際さいに、「誰だれよりもいちばん本人ほんにんがつらいと思おもいます。元気げんきになりたいという気持きもちと小ちいさい子こどものそばにいられない母親ははおやの気持きもち、私わたしには計はかり知しれないつらさ、苦くるしさと闘たたかっていると思おもいます」と麻央まおさんの心中しんじゅうを思おもいやっていました。そして「病気びょうきを患わずらっている場合ばあいは、どんな方ほうでもポジティブな部分ぶぶんとネガティブな部分ぶぶんがあると思おもいますが、私わたしとしては元気げんきがないときに、楽たのしい、くだらない話はなしとか、『必かならず元気げんきになるよ』と話はなしをすることしかできませんが、とにかく元気げんきになってもらうことが、われわれ家族かぞくとしましてはいちばんに願ねがうことなので、いつか『あの時間じかんは大変たいへんだったけど、家族かぞくにとってはとってもいい経験けいけんになった時間じかんだったね』という会話かいわができるように、それを夢見ゆめみています」と回復かいふくへの願ねがいを語かたっていました。

患者かんじゃ増ふえる 乳にゅうがん

乳にゅうがんは女性じょせいのがんの中なかで最もっとも患者かんじゃ数すうが多おおく、食生活しょくせいかつの変化へんかなどの影響えいきょうから患者かんじゃは増ふえ続つづけています。国立こくりつがん研究けんきゅうセンターの推計すいけいによりますと、平成へいせい２に４よん年ねんは７なな万まん４よん０ぜろ０ぜろ０ぜろ人にんが新あらたに乳にゅうがんと診断しんだんされていて、女性じょせいのがん全体ぜんたいのおよそ２に０ぜろ％を占しめています。患者かんじゃは若わかい人ひとにも多おおく、３さん０ぜろ代だいから増ふえ始はじめて４よん０ぜろ代だい後半こうはんから５ご０ぜろ代だい前半ぜんはんがピークとなり、仕事しごとや出産しゅっさんなど女性じょせいの生活せいかつに深刻しんこくな影響えいきょうを及およぼします。
早はやい段階だんかいで見みつけて適切てきせつな治療ちりょうを受うければ治療ちりょう成績せいせきはよく、去年きょねん、国立こくりつがん研究けんきゅうセンターが発表はっぴょうした５ご年ねん相対そうたい生存せいぞん率りつは、がんが乳房ちぶさにとどまっている場合ばあいは９きゅう８はち．９きゅう％だった一方いっぽう、別べつの臓器ぞうきなどに遠隔えんかく転移てんいしている場合ばあいは３さん３さん．７なな％となっていました。症状しょうじょうが進行しんこうすると骨ほねに転移てんいすることが多おおいがんのため、手術しゅじゅつや放射線ほうしゃせん治療ちりょう、それに薬物やくぶつ療法りょうほうといった基本きほんとなる治療ちりょうのほか、骨折こっせつを防ふせぐために骨ほねの修復しゅうふくを促うながす薬くすりが使つかわれることもあります。

ソース：NHK ニュース