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がん・大腸だいちょうがん 検診けんしんで“よんわり見落みおとされた可能かのうせい青森あおもりけん

2017-06-29 08:20:51

がんによる死亡しぼうりついちねん連続れんぞく全国ぜんこく最悪さいあく青森あおもりけんは、がんの早期そうき発見はっけんにつなげようと県内けんないいちぜろまちむら自治体じちたいのがん検診けんしんけたひと対象たいしょう調査ちょうさしたところ、がんと大腸だいちょうがんについて検診けんしん段階だんかい患者かんじゃよんわり見落みおとされていた可能かのうせいがあることをしめ分析ぶんせき結果けっかをまとめました。がん検診けんしんしつけん主体しゅたいとなって調しらべたのは今回こんかい全国ぜんこくはじめてで、専門せんもんはがん検診けんしん早期そうき発見はっけんきわめて重要じゅうようだとしたうえで「がん検診けんしんしつたもたれているのかどうか、ほかの都道とどう府県ふけんでも同様どうよう調査ちょうさおこな検証けんしょうすべきだ」と指摘してきしています。
がんによる死亡しぼうりついちねん連続れんぞく全国ぜんこく最悪さいあく青森あおもりけんは、がんの早期そうき発見はっけんにつなげようとがん、大腸だいちょうがん、子宮しきゅう頸がん、はいがん、にゅうがんのいつつのがんについて、平成へいせいさん年度ねんど自治体じちたいによるがん検診けんしんけた県内けんないいちぜろまちむら住民じゅうみんまんぜろぜろぜろにん対象たいしょうその後そのご経過けいか調しらべました。

検診けんしんけて異常いじょうなしと判定はんていされたのにいちねん以内いないにがんと診断しんだんされたひと見落みおとしの可能かのうせいがあると定義ていぎし、その割合わりあい調しらべたところ、検診けんしん段階だんかいでがんを見落みおとされた可能かのうせいがあるひとはバリウムによるえっくすせん検査けんさおこなったがんでよんぜろ%、便びんふくまれる調しらべる「便びんせん検査けんさ」をおこなった大腸だいちょうがんでよんきゅう%、子宮しきゅう入り口いりくち細胞さいぼう調しらべた子宮しきゅう頸がんではちろく%にのぼることをしめ分析ぶんせき結果けっかがまとまりました。
一方いっぽうはいがんはいちろくなな%、にゅうがんはいちよんさんでした。専門せんもんによりますと、一般いっぱんにがん検診けんしんではぜろ程度ていど見落みおとしは許容きょよう範囲はんいかんがえられているということです。がんの発見はっけんりついちぜろぜろ%にしようとすると、がんでないおおくのひと本来ほんらい必要ひつようでない精密せいみつ検査けんさおこなうことで結果けっかとして健康けんこう被害ひがい引き起ひきおこすおそれがあるためで、ぜろ程度ていどであればおおくの場合ばあい初期しょきのがんでもあり次回じかい検診けんしんつければ影響えいきょうすくないためとだということです。

今回こんかい調査ちょうさ結果けっかがんと大腸だいちょうがんでぜろ%をおおきく上回うわまわっていて、調査ちょうさおこなった弘前ひろさき大学だいがく松坂まつさかかたじゅん教授きょうじゅは「よんわりというのはおどろきでがんによる死亡しぼうりつたか原因げんいんひとつの可能かのうせいがある。がん検診けんしんきわめて重要じゅうよう対策たいさくなので、今後こんご受診じゅしんりつげるとともに検診けんしんしつたかめていく取り組とりくみをすすめる必要ひつようがある」とはなしています。

青森あおもりけんは「よんわり捕捉ほそくできていないこと課題かだいとして受け止うけとめたい。今回こんかい町村ちょうそん対象たいしょうでまだサンプルすうすくないので、今後こんご市部しぶふく複数ふくすう年度ねんど調査ちょうさおこないがん検診けんしんしつ向上こうじょうつとめたい」とはなしています。

専門せんもんによりますと今回こんかい調査ちょうさ自治体じちたい医療いりょう機関きかんを通をつうじてがん患者かんじゃ情報じょうほうあつめる「地域ちいきがん登録とうろく」システムのデータがととのってきたことなどで可能かのうになった全国ぜんこくでもはじめての調査ちょうさです。
国立こくりつがん研究けんきゅうセンター検診けんしん研究けんきゅう斎藤さいとうひろし部長ぶちょうは「検診けんしんしつをどう管理かんりするかは全国ぜんこく共通きょうつう課題かだいでほかの自治体じちたいでも同様どうよう検証けんしょうおこなうべきだ」と指摘してきしています。
ソース:NHK ニュース