豪雨ごうう「線せん状じょう降水こうすい帯たい」５ご年ねん前まえより積乱雲せきらんうん発達はったつし大雨おおあめか

今月こんげつ５ご日にち、九州きゅうしゅう北部ほくぶに記録きろく的てき豪雨ごううをもたらした「線せん状じょう降水こうすい帯たい」は５ご年ねん前まえの豪雨ごううに比くらべて、長ながさは半分はんぶん程度ていどだったものの、積乱雲せきらんうんの高たかさが３さんキロほど高たかく、かなり発達はったつしていたことが気象庁きしょうちょうの気象きしょう研究所けんきゅうじょの分析ぶんせきでわかりました。気象きしょう研究所けんきゅうじょは、狭せまい範囲はんいに猛烈もうれつな雨あめが集中しゅうちゅうして降ふった原因げんいんとみています。

気象庁きしょうちょう気象きしょう研究所けんきゅうじょの津口つくち裕ひろし茂しげ研究けんきゅう官かんのグループは、九州きゅうしゅう北部ほくぶに豪雨ごううをもたらした積乱雲せきらんうんが帯状おびじょうに連つらなる「線せん状じょう降水こうすい帯たい」について、レーダーの観測かんそくデータなどをもとに詳くわしく分析ぶんせきしました。

その結果けっか、「線せん状じょう降水こうすい帯たい」の長ながさは最大さいだいでおよそ１いち０ぜろ０ぜろキロと５ご年ねん前まえの「九州きゅうしゅう北部ほくぶ豪雨ごうう」の半分はんぶん程度ていどでしたが、積乱雲せきらんうんの高たかさが最大さいだいでおよそ１いち７ななキロと、５ご年ねん前まえの豪雨ごううより３さんキロほど高たかくかなり発達はったつしていたことがわかりました。

研究けんきゅうグループは、前線ぜんせんに向むかって大量たいりょうの水蒸気すいじょうきが流れ込ながれこんだほか、上空じょうくうにこの時期じきとしては強つよい寒気さむけが入はいったことから、大気たいきの状態じょうたいが非常ひじょうに不安定ふあんていになって積乱雲せきらんうんが発達はったつし、福岡ふくおか県けん朝倉あさくら市しや大分おおいた県けん日田にった市しなどのより狭せまい範囲はんいに集中しゅうちゅうして猛烈もうれつな雨あめが降ふったと見みられるとしています。

津口つくち研究けんきゅう官かんは、「今回こんかいの『線せん状じょう降水こうすい帯たい』がもたらした雨あめは、全国ぜんこくどこでも起おきる可能かのう性せいがあるので、最新さいしんの気象きしょう情報じょうほうに注意ちゅういしてほしい」と話はなしています。

ソース：NHK ニュース