“虐待ぎゃくたい入院にゅういん“ 退院たいいんできない子こども 厚あつ労ろう省しょうが実態じったい調査ちょうさへ

虐待ぎゃくたいを受うけて入院にゅういんした子こどものうち、治療ちりょうが終おわったにもかかわらず退院たいいんできなかった子こどもが、去年きょねんまでの２に年間ねんかんで少すくなくとも３さん５ご０ぜろ人にん余あまりいたことがわかったことを受うけて、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは退院たいいん後ごの行き先ゆきさきを決きめる全国ぜんこくの児童じどう相談そうだん所しょを対象たいしょうに、近ちかく実態じったい調査ちょうさを行おこなう方針ほうしんを固かためました。

小児しょうに科か医いで作つくるグループが全国ぜんこくの医療いりょう機関きかんを対象たいしょうに行いった調査ちょうさで、去年きょねんとおととしの２に年間ねんかんに親おやから虐待ぎゃくたいを受うけて入院にゅういんした子こどものうち、治療ちりょうが終おわったにもかかわらず、５ご日間にちかん以上いじょう退院たいいんできなかった子こどもが少すくなくとも３さん５ご６ろく人にんいたことがわかりました。

子こどもの年齢ねんれいは１いち歳さい未満みまんの乳児にゅうじが最もっとも多おおかったほか、退院たいいんできなかった期間きかんは最もっとも長ながい子こどもでおよそ９きゅうか月かげつに及およんでいました。

退院たいいんさせられなかった理由りゆうについては、虐待ぎゃくたいを受うけた子こどもの受け入うけいれ先さきを決きめる児童じどう相談そうだん所しょから、親元おやもとにも戻もどせず児童じどう養護ようご施設しせつなどにも空あきがないと言いわれたケースが大半たいはんだったことから、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは全国ぜんこくの児童じどう相談そうだん所しょを対象たいしょうに、近ちかく実態じったいを調査ちょうさする方針ほうしんを固かためました。

調査ちょうさでは昨年度さくねんど、児童じどう相談そうだん所しょが保護ほごし、治療ちりょうのために病院びょういんに預あづけた子こどもの人数にんずうやその入院にゅういん期間きかんについて報告ほうこくを求もとめたうえで、治療ちりょうが終おわっても入院にゅういんを続つづけたケースの有無うむや、その理由りゆうなどについて調しらべることにしています。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうは「必要ひつようのない入院にゅういんが長引ながびくことは子こどもの心こころや体からだの発達はったつを考かんがえれば不適切ふてきせつだ。まずは実態じったいを把握はあくしたうえで、対策たいさくを検討けんとうしたい」としています。

ソース：NHK ニュース