障害しょうがい者しゃ殺傷さっしょう事件じけん 被告ひこくの幼おさない頃ころの記憶きおくが影響えいきょうか

相模原さがみはら市しの知的ちてき障害しょうがい者しゃ施設しせつで４よん６ろく人にんが殺傷さっしょうされた事件じけんから、２に６ろく日にちで１いち年ねん、殺人さつじんなどの罪つみで起訴きそされた２に７なな歳さいの元もと職員しょくいんは「障害しょうがいのある子こどもの親おやがいつも疲つかれている様子ようすなのを幼おさないころに見みて不幸ふこうだと思おもった」と供述きょうじゅつしていることが、捜査そうさ関係かんけい者しゃへの取材しゅざいでわかりました。捜査そうさ当局とうきょくは、こうした記憶きおくが施設しせつで働はたらく中なかで差別さべつ意識いしきに変かわったとみています。

この事件じけんは、去年きょねん７月しちがつ２に６ろく日にちの未明みめい、相模原さがみはら市し緑みどり区くの知的ちてき障害しょうがい者しゃの入所にゅうしょ施設しせつ「津久井つくいやまゆり園えん」で、入所にゅうしょしていた障害しょうがいのある人ひとたちが次々つぎつぎに刃物はもので刺さされて１いち９きゅう人にんが殺害さつがいされ、２に７なな人にんが重軽傷じゅうけいしょうを負おったもので、元もと職員しょくいんの植松うえまつ聖きよし被告ひこく（２に７なな）が殺人さつじんなどの罪つみで起訴きそされています。

これまでの調しらべに対にたいし、植松うえまつ被告ひこくは「障害しょうがい者しゃは不幸ふこうを作つくることしかできない」などと供述きょうじゅつしていることがわかっていますが、ほかにも「障害しょうがいのある子こどもの親おやがいつも疲つかれている様子ようすなのを幼おさないころに見みて不幸ふこうだと思おもった」と供述きょうじゅつしていることが、捜査そうさ関係かんけい者しゃへの取材しゅざいでわかりました。

植松うえまつ被告ひこくは、小中こなか学校がっこうのころから障害しょうがいのある同級生どうきゅうせいと接せっしていたほか、当時とうじのやまゆり園えんの入所にゅうしょ者しゃとも交流こうりゅうしていたということです。

植松うえまつ被告ひこくは、施設しせつで働はたらき始はじめた当初とうしょは、入所にゅうしょ者しゃについて「かわいい存在そんざいだ」などと周囲しゅういに話はなしていましたが、その後そのご、重おもい障害しょうがいがある人ひとについて「生いきていることがむだだと思おもわないか」などと発言はつげんしていたということです。

捜査そうさ当局とうきょくは、障害しょうがい者しゃやその家族かぞくに対にたいする幼おさないころの記憶きおくが、施設しせつで働はたらく中なかで差別さべつ意識いしきに変かわったとみています。

この事件じけんについては、２に５ご日にち夜よるの「クローズアップ現代げんだい＋」でも詳くわしくお伝おつたえします。事件じけんを起おこした植松うえまつ被告ひこくの手紙てがみには何なにが？、事件じけんの深層しんそうに迫せまります。そしてこれまで語かたることがなかった遺族いぞくがその胸中きょうちゅうを語かたりました。

ソース：NHK ニュース