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75歳以上のがん患者 積極的な治療控える割合高くなる
2017-08-08 20:00:28

がんと診断された患者のうち、75歳以上の高齢者では、体への負担が大きい手術や抗がん剤の投与などの積極的な治療を控える割合が高くなることが、国立がん研究センターの調査でわかりました。調査を行った担当者は「高齢のがん患者にどのような治療を行うかは医師の判断に任されていて、判断を支援するための診療指針の作成が求められる」としています。
高齢のがんの患者では、手術や抗がん剤の投与などの積極的な治療を控えるケースがありますが、どのくらいのがん患者がそうした選択をしているのか、詳しい実態はわかっていませんでした。
国立がん研究センターは、がん治療の改善に役立てようと、毎年集められているがん登録の中から、おととし拠点病院でがんと診断された延べ70万人余りのデータを分析しました。
その結果、大腸がんで、がんが転移するなど進行した「ステージ4」の患者のうち、積極的な治療を受けなかった患者の割合は、40歳から64歳は4.6%、65歳から74歳までは6.7%でしたが、75歳から84歳では14.7%と上昇し、85歳以上では36.1%に上りました。
また、胃がんの「ステージ4」の患者では、40歳から64歳は8.5%、65歳から74歳までは12.5%でしたが、75歳から84歳では24.8%と4人に1人の割合になり、85歳以上では56%と半分以上に達しています。
国立がん研究センターの東尚弘がん登録センター長は「高齢のがん患者にどのような治療を行うかは医師の判断に任されているが、判断を支援するための診療指針の作成が求められる」と話しています。
また、国立がん研究センターでは、がん登録のデータを基に平成20年にがんと診断された人の5年後の生存率を各医療機関ごとに計算し、初めて公表しましたが、患者の年齢層や進行度などが異なるため、施設間の比較はできないとしています。
これらのデータは、国立がん研究センターのホームページで見ることができます。
【URL】http://ganjoho.jp
国立がん研究センターは、がん治療の改善に役立てようと、毎年集められているがん登録の中から、おととし拠点病院でがんと診断された延べ70万人余りのデータを分析しました。
その結果、大腸がんで、がんが転移するなど進行した「ステージ4」の患者のうち、積極的な治療を受けなかった患者の割合は、40歳から64歳は4.6%、65歳から74歳までは6.7%でしたが、75歳から84歳では14.7%と上昇し、85歳以上では36.1%に上りました。
また、胃がんの「ステージ4」の患者では、40歳から64歳は8.5%、65歳から74歳までは12.5%でしたが、75歳から84歳では24.8%と4人に1人の割合になり、85歳以上では56%と半分以上に達しています。
国立がん研究センターの東尚弘がん登録センター長は「高齢のがん患者にどのような治療を行うかは医師の判断に任されているが、判断を支援するための診療指針の作成が求められる」と話しています。
また、国立がん研究センターでは、がん登録のデータを基に平成20年にがんと診断された人の5年後の生存率を各医療機関ごとに計算し、初めて公表しましたが、患者の年齢層や進行度などが異なるため、施設間の比較はできないとしています。
これらのデータは、国立がん研究センターのホームページで見ることができます。
【URL】http://ganjoho.jp
ソース:NHK ニュース