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難民や移民約120人 海に突き落とされる
2017-08-10 05:12:00

深刻な食糧不足や貧困にあえぐ東アフリカのソマリアなどから中東の湾岸諸国を目指す難民や移民が相次ぐ中、イエメン沖で、船に乗っていた難民や移民およそ120人が密航業者に海に突き落とされ、溺れるなどして29人が死亡、22人が行方不明になっており、国連は、非人道的な行為だとして非難しています。
国連のIOM=国際移住機関によりますと、9日朝、東アフリカのソマリアやエチオピアから湾岸諸国を目指して船に乗って逃れてきた難民や移民120人以上が、イエメン沖で、密航業者に無理やり海に突き落とされたということです。船に乗っていた人たちの平均年齢はおよそ16歳とほとんどが若者で、溺れるなどして、これまでに29人が死亡し、22人の行方がわかっていないということです。
IOMは、生存者から聞き取った話として、密航業者がイエメンの海岸近くで当局者のような人物を見かけたとたん、人々を海に突き落とし始めたとしています。
IOMの責任者は「恐ろしく非人道的な行為だ」と密航業者を非難したうえで、「あまりに多くの若者が、誤った期待から、密航業者を頼っている」と指摘しています。
ソマリアなどは干ばつや治安の悪化によって深刻な食糧不足や貧困に見舞われていて、IOMの推計では、ことしに入ってからすでにおよそ5万5000人が、内戦が続くイエメンに向けて密航していて、その多くはイエメンを経由して裕福な湾岸諸国を目指しているということです。
IOMは、生存者から聞き取った話として、密航業者がイエメンの海岸近くで当局者のような人物を見かけたとたん、人々を海に突き落とし始めたとしています。
IOMの責任者は「恐ろしく非人道的な行為だ」と密航業者を非難したうえで、「あまりに多くの若者が、誤った期待から、密航業者を頼っている」と指摘しています。
ソマリアなどは干ばつや治安の悪化によって深刻な食糧不足や貧困に見舞われていて、IOMの推計では、ことしに入ってからすでにおよそ5万5000人が、内戦が続くイエメンに向けて密航していて、その多くはイエメンを経由して裕福な湾岸諸国を目指しているということです。
ソース:NHK ニュース