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「がん検診受けて」と動画公開 がんで死亡の専門医
2017-08-17 19:38:21

金沢市内の病院に勤務していたがんの専門医だった男性がみずからがんを患い、ことし5月に亡くなりました。金沢市は、この男性が生前、がん検診の大切さを訴えていたときの動画を公開し、広く検診を受けるよう呼びかけを始めました。
この動画は、がん検診の大切さを知ってもらおうと、金沢市とがん患者を支援する市内のNPO法人が制作しました。
出演しているのは、金沢赤十字病院の副院長を務めていたがんの専門医で、おととし胃がんが見つかり、ことし5月に58歳で亡くなった西村元一さんです。
西村さんはがんと闘いながら、患者や家族を支援するNPO法人を立ち上げ、患者どうしが交流できる施設を設立するなどの活動に取り組んできました。
15分の長さの動画は、ことし5月下旬、亡くなる4日前に収録され、乳がんを患った経験がある女性との対談で、がんが見つかったときの心境や患者になって初めて気付いたことなどを語っています。そして、がん検診を受けてこなかったことについて触れ、「後悔しか残らず、私を悪い例と考えてほしい。ひと事ではなく自分のことととらえて検診を受けてほしい」と訴えています。
金沢市健康政策課は「動画を通じて、1人でも多くの人ががん検診を受けるきっかけにしてもらいたい」としています。
この動画は、金沢市のホームページで公開されているほか、市内の公民館や病院のがんサロンなどで見ることができます。
出演しているのは、金沢赤十字病院の副院長を務めていたがんの専門医で、おととし胃がんが見つかり、ことし5月に58歳で亡くなった西村元一さんです。
西村さんはがんと闘いながら、患者や家族を支援するNPO法人を立ち上げ、患者どうしが交流できる施設を設立するなどの活動に取り組んできました。
15分の長さの動画は、ことし5月下旬、亡くなる4日前に収録され、乳がんを患った経験がある女性との対談で、がんが見つかったときの心境や患者になって初めて気付いたことなどを語っています。そして、がん検診を受けてこなかったことについて触れ、「後悔しか残らず、私を悪い例と考えてほしい。ひと事ではなく自分のことととらえて検診を受けてほしい」と訴えています。
金沢市健康政策課は「動画を通じて、1人でも多くの人ががん検診を受けるきっかけにしてもらいたい」としています。
この動画は、金沢市のホームページで公開されているほか、市内の公民館や病院のがんサロンなどで見ることができます。
受診率の現状は
がん検診には、企業の健康保険組合などが従業員を対象に行う検診と、職場で検診を受ける機会がない主婦や自営業の人などを対象に自治体が実施している検診があります。
がん検診の受診率については厚生労働省が、ことし6月、「国民生活基礎調査」をもとに40歳から69歳までの男女について去年1年間の受診率を推計し公表しています。
それによりますと、男女平均で受診率がもっとも高かったのは肺がんで46.2%、次いで大腸がんが41.4%、胃がんが40.9%、乳がんが36.9%でした。子宮頸がんは20歳から69歳までの女性の受診率が33.7%でした。
厚生労働省は去年、がん対策の具体的な方針を定める計画で、がん検診の受診率を50%に引き上げることを目標にしましたが達成できていないのが現状です。
一方、内閣府は、去年11月、がんに関する意識調査を行い3000人のうち1800人余りから回答を得ました。
調査の中でがん検診を受けない理由について複数回答で挙げてもらったところ、「受ける時間がない」がもっとも高く30.6%、次いで「健康状態に自信があり、必要性を感じない」が29.2%、「心配なときはいつでも医療機関を受診できる」が23.7%、「費用がかかり経済的にも負担になる」が15.9%でした。
厚生労働省によりますと、自治体のがん検診はほとんどが公費で負担されていて一部の自己負担で受けられるということです。
厚生労働省は「がんによる死亡率を減らすためには、早期発見が有効で、そのためにはがん検診の受診率を上げることが欠かせない」として、居住する自治体に問い合わせて積極的に検診を受けるよう呼びかけています。
がん検診の受診率については厚生労働省が、ことし6月、「国民生活基礎調査」をもとに40歳から69歳までの男女について去年1年間の受診率を推計し公表しています。
それによりますと、男女平均で受診率がもっとも高かったのは肺がんで46.2%、次いで大腸がんが41.4%、胃がんが40.9%、乳がんが36.9%でした。子宮頸がんは20歳から69歳までの女性の受診率が33.7%でした。
厚生労働省は去年、がん対策の具体的な方針を定める計画で、がん検診の受診率を50%に引き上げることを目標にしましたが達成できていないのが現状です。
一方、内閣府は、去年11月、がんに関する意識調査を行い3000人のうち1800人余りから回答を得ました。
調査の中でがん検診を受けない理由について複数回答で挙げてもらったところ、「受ける時間がない」がもっとも高く30.6%、次いで「健康状態に自信があり、必要性を感じない」が29.2%、「心配なときはいつでも医療機関を受診できる」が23.7%、「費用がかかり経済的にも負担になる」が15.9%でした。
厚生労働省によりますと、自治体のがん検診はほとんどが公費で負担されていて一部の自己負担で受けられるということです。
厚生労働省は「がんによる死亡率を減らすためには、早期発見が有効で、そのためにはがん検診の受診率を上げることが欠かせない」として、居住する自治体に問い合わせて積極的に検診を受けるよう呼びかけています。
ソース:NHK ニュース