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バルセロナでテロ 110人以上死傷 逃げた男の行方捜査
2017-08-18 02:57:37

スペイン第2の都市、バルセロナの中心部で人混みに車が突っ込み、13人が死亡、およそ100人がけがをした事件で、警察は現場から逃げた男の行方を捜査しています。スペインのラホイ首相は「世界のほかの都市で起きたのと同じテロ事件だ」と述べたうえで、事件の解決に向けて全力を挙げる姿勢を強調しました。
スペイン北東部のバルセロナで17日夕方、日本時間の18日午前0時ごろ、観光客などでにぎわう中心部のランブラス通りで、車が人混みに突っ込み、これまでに13人が死亡し、およそ100人がけがをしました。
地元メディアによりますと、車は歩行者専用の道路に侵入し、次々に歩行者をはねながら500メートル以上、暴走したということです。
バルセロナにある日本総領事館によりますと、これまでに日本人が被害に遭ったという情報は入っていないということです。
スペインのラホイ首相は事件後に国民に向けてテレビ演説を行い、「世界のほかの都市で起きた事件と同じイスラム教の聖戦を掲げるテロ事件だ」と述べ、事件の解決に向けて全力を挙げる姿勢を強調したうえで、犠牲者や家族などへの支援も行う考えを示しました。
警察はこれまでに事件に関わったと見られる男2人を拘束しましたが、車を運転していた男は現在も逃走を続けていて行方を捜査しています。
警察は、17日夜には、バルセロナから南西におよそ120キロ離れたカンブリスで、今回の事件に関連した捜査を行い、容疑者5人を殺害したと明らかにしましたが、詳しいことはわかっておらず、ほかに関わった容疑者がいないかなど全容の解明を進めています。
地元メディアによりますと、車は歩行者専用の道路に侵入し、次々に歩行者をはねながら500メートル以上、暴走したということです。
バルセロナにある日本総領事館によりますと、これまでに日本人が被害に遭ったという情報は入っていないということです。
スペインのラホイ首相は事件後に国民に向けてテレビ演説を行い、「世界のほかの都市で起きた事件と同じイスラム教の聖戦を掲げるテロ事件だ」と述べ、事件の解決に向けて全力を挙げる姿勢を強調したうえで、犠牲者や家族などへの支援も行う考えを示しました。
警察はこれまでに事件に関わったと見られる男2人を拘束しましたが、車を運転していた男は現在も逃走を続けていて行方を捜査しています。
警察は、17日夜には、バルセロナから南西におよそ120キロ離れたカンブリスで、今回の事件に関連した捜査を行い、容疑者5人を殺害したと明らかにしましたが、詳しいことはわかっておらず、ほかに関わった容疑者がいないかなど全容の解明を進めています。
日本人観光客「銃声が何度も聞こえ怖かった」
バルセロナで一緒に旅行をしていた職場の同僚の北真理子さん(34)と丸山咲さん(25)は、事件が発生した際にランブラス通りに面した市場にいました。2人は市場の中で銃声のような音を聞き、人々の悲鳴や走る様子を見て、市場の外へ懸命に逃げたといいます。このうち北さんは「真後ろでパンという音が何度も聞こえて、これはもしかしたら銃なのかなと思ったら、人が雪崩のように逃げてきたので、とにかく無言で逃げた。市場を抜けたところでシャッターを閉じる店があり、逃げ込んで6時間近く中にいた。店に逃げ込んだ人の中には家族が逃げ遅れた人もいて、緊迫した状況だった。本当に怖かった」と話していました。
また、途中で北さんとはぐれた丸山さんは「乾いた音がしたあとに悲鳴が聞こえて、とにかく夢中で逃げた。次から次に人が出てきてはぐれてしまい、戻ろうとしたが足がすくんでできなかった。何が起こっているのかわからなくて、本当に怖かった。警察に聞いても答えてくれないし、周りの人も何もわからないし、パニックだった」と当時の心理状況を語っていました。2人はおよそ6時間後に互いに連絡を取ることができて、無事に再会したということで「涙が出るほどうれしかった」と振り返っていました。
また、途中で北さんとはぐれた丸山さんは「乾いた音がしたあとに悲鳴が聞こえて、とにかく夢中で逃げた。次から次に人が出てきてはぐれてしまい、戻ろうとしたが足がすくんでできなかった。何が起こっているのかわからなくて、本当に怖かった。警察に聞いても答えてくれないし、周りの人も何もわからないし、パニックだった」と当時の心理状況を語っていました。2人はおよそ6時間後に互いに連絡を取ることができて、無事に再会したということで「涙が出るほどうれしかった」と振り返っていました。
ここ数年は比較的治安安定
スペインでは2004年3月に首都マドリードで、国際テロ組織アルカイダに影響を受けたとされる男らによって、4本の通勤列車がほぼ同時に爆破され、合わせて191人が死亡し1800人以上がけがをする大規模なテロ事件が起きています。
ただ、それ以降はイスラム過激派による大きなテロは起きておらず、ここ数年ヨーロッパ各国でテロ事件が相次ぐ中でも、比較的治安は安定していました。
また、スペインでは、北部バスク地方の分離独立を求める「ETA=バスク祖国と自由」が1960年代以降、政府閣僚の暗殺や空港の爆破などテロを繰り返し、800人以上が死亡したとされています。ETAは2011年に武装闘争を放棄すると宣言し、ことし4月に保有する武器を引き渡していて、ここ数年活動はほとんど伝えられていません。
ただ、それ以降はイスラム過激派による大きなテロは起きておらず、ここ数年ヨーロッパ各国でテロ事件が相次ぐ中でも、比較的治安は安定していました。
また、スペインでは、北部バスク地方の分離独立を求める「ETA=バスク祖国と自由」が1960年代以降、政府閣僚の暗殺や空港の爆破などテロを繰り返し、800人以上が死亡したとされています。ETAは2011年に武装闘争を放棄すると宣言し、ことし4月に保有する武器を引き渡していて、ここ数年活動はほとんど伝えられていません。
豪首相「世界を挙げての闘い」
ソース:NHK ニュース