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去年の台風での橋落下 「洗掘」現象が原因か
2017-08-22 07:03:58

去年8月の台風による川の増水で北海道各地で相次いだ橋の落下について、メカニズムを検証してきた研究チームは、上流で大規模に川底が削られたことをきっかけに下流で川岸の土砂が削り取られる「洗掘(せんくつ)」という現象が発生したため、橋の落下が相次いだなどとする分析をまとめました。研究チームでは、同様の被害は各地でも起こりうるため対策が必要だと指摘しています。
去年8月の台風10号の記録的な雨で、北海道内では少なくとも50の橋が落ち、河川の防災が専門で北海道大学の清水康行教授などで作る研究チームが、ドローンで撮影した映像の分析などを通じてメカニズムを検証してきました。
このうち、大きな被害が出た芽室川の上流では、川底がV字形に深くえぐられていることが確認され、その規模は、長さおよそ9キロに、深さが10メートルから15メートルほどに及ぶと解析しています。
研究チームでは、この解析結果を基に、上流で削られた多量の川底の土砂が下流へ流出した結果大量の水が川岸に回り込み土砂を削り取る「洗掘」という現象を引き起こし、橋の落下が相次いだなどとする分析結果をまとめました。
清水教授は「同様の被害は各地でも起こりうる。河川から流れ出る土砂を少なくする工事を行うなど、対策を講じる必要がある」と指摘しています。
このうち、大きな被害が出た芽室川の上流では、川底がV字形に深くえぐられていることが確認され、その規模は、長さおよそ9キロに、深さが10メートルから15メートルほどに及ぶと解析しています。
研究チームでは、この解析結果を基に、上流で削られた多量の川底の土砂が下流へ流出した結果大量の水が川岸に回り込み土砂を削り取る「洗掘」という現象を引き起こし、橋の落下が相次いだなどとする分析結果をまとめました。
清水教授は「同様の被害は各地でも起こりうる。河川から流れ出る土砂を少なくする工事を行うなど、対策を講じる必要がある」と指摘しています。
ソース:NHK ニュース