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米中首脳が電話会談 圧力強化と対話解決の溝 埋まらずか
2017-09-06 20:03:53

北朝鮮による核実験を受けてアメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席が電話で会談し、朝鮮半島の非核化に向けて連携を強化していくことを確認しました。しかし、北朝鮮への圧力強化を目指すアメリカと、対話による解決を主張する中国との間の溝は、依然として埋まっていないと見られます。
北朝鮮による核実験を受けて、トランプ大統領と習近平国家主席は6日、およそ45分にわたって電話で会談しました。
トランプ大統領は記者団に対し、「会談は非常に率直で、力強いものだった。習主席は私に100%賛成してくれていると思う」と述べ、朝鮮半島の非核化に向けて連携を強化していくことを確認したとしています。
一方、中国国営の新華社通信によりますと、会談の中で習主席は「朝鮮半島の核問題は結局、対話と交渉、総合的な施策によって長期的な解決の道を求めなければいけない」などと述べ、軍事行動を排除しない姿勢を打ち出すトランプ政権をけん制しました。
軍事行動の可能性についてトランプ大統領は「たしかに最初の選択肢ではないが、そのうちわかるだろう」と述べ、直ちに軍事行動に出るつもりはないとしたものの、可能性を排除しない姿勢を改めて示しました。
北朝鮮への石油の輸出制限など国連の安保理で調整が進められている追加の制裁決議案をめぐって、どのような議論が行われたのかは明らかになっていませんが、北朝鮮を経済的に支える中国に積極的な役割を果たすよう求めるアメリカと、制裁一辺倒では解決にはならないと主張する中国との間の溝は依然として埋まっていないと見られます。
トランプ大統領は記者団に対し、「会談は非常に率直で、力強いものだった。習主席は私に100%賛成してくれていると思う」と述べ、朝鮮半島の非核化に向けて連携を強化していくことを確認したとしています。
一方、中国国営の新華社通信によりますと、会談の中で習主席は「朝鮮半島の核問題は結局、対話と交渉、総合的な施策によって長期的な解決の道を求めなければいけない」などと述べ、軍事行動を排除しない姿勢を打ち出すトランプ政権をけん制しました。
軍事行動の可能性についてトランプ大統領は「たしかに最初の選択肢ではないが、そのうちわかるだろう」と述べ、直ちに軍事行動に出るつもりはないとしたものの、可能性を排除しない姿勢を改めて示しました。
北朝鮮への石油の輸出制限など国連の安保理で調整が進められている追加の制裁決議案をめぐって、どのような議論が行われたのかは明らかになっていませんが、北朝鮮を経済的に支える中国に積極的な役割を果たすよう求めるアメリカと、制裁一辺倒では解決にはならないと主張する中国との間の溝は依然として埋まっていないと見られます。
米議員から中国企業への制裁求める声
アメリカ議会では6日、北朝鮮への対応など外交・安全保障の課題についてマティス国防長官やティラーソン国務長官らが出席して非公開の説明会が開かれました。
内容は機密情報にあたるため公表されていませんが、終了後、取材に応じた下院外交委員会の委員長を務める共和党のロイス議員は、トランプ政権は、北朝鮮への圧力を強めつつ外交的解決を目指すべきだとの立場を示しました。そのうえで、ロイス議員は「政権はよいスタートを切ったが、現在の制裁を数倍に拡大する必要がある」と述べ、北朝鮮の核・ミサイル開発の資金源を断つため、中国企業に対する制裁を拡大すべきだと強調しました。
また、同じく外交委員会に所属する民主党のシャーマン下院議員も、「中国が北朝鮮との取り引きを断ち切ることに及び腰なのであれば、アメリカとの取り引きも危機にさらすと自覚させる必要がある」と述べ、中国企業に対する大規模な制裁に乗り出すべきだとの考えを示しました。
トランプ政権は、ことし6月と先月の2回に渡り中国の企業や個人に対して制裁を科していますが、これに中国は反発していて、北朝鮮による6回目の核実験を受け、さらなる制裁に踏み切るのか注目されます。
内容は機密情報にあたるため公表されていませんが、終了後、取材に応じた下院外交委員会の委員長を務める共和党のロイス議員は、トランプ政権は、北朝鮮への圧力を強めつつ外交的解決を目指すべきだとの立場を示しました。そのうえで、ロイス議員は「政権はよいスタートを切ったが、現在の制裁を数倍に拡大する必要がある」と述べ、北朝鮮の核・ミサイル開発の資金源を断つため、中国企業に対する制裁を拡大すべきだと強調しました。
また、同じく外交委員会に所属する民主党のシャーマン下院議員も、「中国が北朝鮮との取り引きを断ち切ることに及び腰なのであれば、アメリカとの取り引きも危機にさらすと自覚させる必要がある」と述べ、中国企業に対する大規模な制裁に乗り出すべきだとの考えを示しました。
トランプ政権は、ことし6月と先月の2回に渡り中国の企業や個人に対して制裁を科していますが、これに中国は反発していて、北朝鮮による6回目の核実験を受け、さらなる制裁に踏み切るのか注目されます。
ソース:NHK ニュース