日本にっぽんで生産せいさんした漆うるしが足たりない　修理しゅうりが遅おくれる寺てらもある

岩手県いわてけん二戸にのへ市しでは、日本にっぽんの漆うるしの７０％を生産せいさんしています。二戸にのへ市しが去年きょねんから今年ことしに調しらべると、漆うるしの木きは１５万まん２０００本ぼんで、８年ねん前まえの６０％に減へっていました。二戸にのへ市しは、漆うるしの木きを切きったあとに、新あたらしい木きを植うえなかったことなどが原因げんいんだと考かんがえています。

このため、文化財ぶんかざいの修理しゅうりに使つかう漆うるしが足たりなくなっています。栃木県とちぎけん日光市にっこうしにある「輪王寺りんのうじ」の本堂ほんどうの建物たてものは国くにの文化財ぶんかざいで、今いま修理しゅうりをしています。しかし、この寺てらでは漆うるしが１００ｋｇ以上いじょう足たりないので修理しゅうりが遅おくれていると言いっています。

文化庁ぶんかちょうは来年らいねんの４月がつから、国くにの文化財ぶんかざいを修理しゅうりするときは、外国がいこくから輸入ゆにゅうした漆うるしではなくて、日本にっぽんで生産せいさんした漆うるしを使つかうように言いっています。このため二戸にのへ市しは、漆うるしの生産せいさんを増ふやすためにはどうすればいいか考かんがえています。

ソース：NHK ニュース