首相しゅしょう 国連こくれん総会そうかいで演説えんぜつ 安保理あんぽり決議けつぎ 厳格げんかくな履行りこうを

ニューヨークを訪おとずれている安倍あべ総理そうり大臣だいじんは国連こくれん総会そうかいでの一般いっぱん討論とうろん演説えんぜつで、過去かこの北朝鮮きたちょうせんとの対話たいわは核かく開発かいはつなどの放棄ほうきにつながらなかったと指摘してきし、「北朝鮮きたちょうせんの挑発ちょうはつを止とめることができるかどうかは国際こくさい社会しゃかいの連帯れんたいにかかっている」と述のべ、すべての加盟かめい国こくに対にたいして一連いちれんの安保理あんぽり決議けつぎの厳格げんかくかつ全面ぜんめん的てきな履行りこうを呼よびかけました。

演説えんぜつの冒頭ぼうとう、安倍あべ総理そうり大臣だいじんは、女性じょせい支援しえんや安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいの改革かいかくなど紹介しょうかいするテーマが多おおくあるものの北朝鮮きたちょうせん問題もんだい一いち点てんに集中しゅうちゅうせざるをえないとしたうえで、北朝鮮きたちょうせんが核かく実験じっけんを強行きょうこうしたことなどに触ふれ、「このたびの危機ききは独裁どくさい者しゃが大量たいりょう破壊はかい兵器へいきを手てに入いれようとするたび、われわれがくぐってきたものと、質しつにおいて次元じげんの異ことなるものだ」と指摘してきしました。

そのうえで、安倍あべ総理そうり大臣だいじんは、「北朝鮮きたちょうせんの核兵器かくへいきは水爆すいばくになったか、なろうとしている。その運搬うんぱん手段しゅだんは早晩そうばん、ＩＣＢＭ＝大陸たいりく間かん弾道だんどうミサイルになるだろう。これをもたらしたのは『対話たいわ』の不足ふそくでは断だんじてなかった」と述のべました。

そして、ＫＥＤＯけいい-でぃ-お-・朝鮮ちょうせん半島はんとうエネルギー開発かいはつ機構きこうや、６ろくか国かこく協議きょうぎを通つうじた北朝鮮きたちょうせんとの対話たいわが核かく開発かいはつの放棄ほうきなどにつながらなかったと指摘してきし、「対話たいわによる問題もんだい解決かいけつの試こころみは無むに帰かえした。北朝鮮きたちょうせんにすべての核かく・弾道だんどうミサイル計画けいかくを完全かんぜんで検証けんしょう可能かのうかつ不ふ可逆かぎゃく的てきな方法ほうほうで放棄ほうきさせなければならない。そのために必要ひつようなのは対話たいわではない。圧力あつりょくだ」と強調きょうちょうしました。

さらに安倍あべ総理そうり大臣だいじんは、「核かく・ミサイルの開発かいはつに必要ひつような、モノ、カネ、ヒト、技術ぎじゅつが北朝鮮きたちょうせんに向むかうのを阻はばみ、累次るいじの決議けつぎを完全かんぜんに履行りこうさせる。必要ひつようなのは行動こうどうだ。北朝鮮きたちょうせんによる挑発ちょうはつを止とめることができるかどうかは国際こくさい社会しゃかいの連帯れんたいにかかっている」と述のべました。

そして、横田よこためぐみさんが北朝鮮きたちょうせんに拉致らちされてから、ことし１１月じゅういちがつで４よん０ぜろ年ねんになることにも触ふれ、拉致らち・核かく・ミサイルなど諸しょ懸案けんあんの包括ほうかつ的てき解決かいけつに向むけて、国連こくれんのすべての加盟かめい国こくに対にたいして一連いちれんの安保理あんぽり決議けつぎの厳格げんかくかつ全面ぜんめん的てきな履行りこうを呼よびかけました。

第だい２に次じ安倍あべ政権せいけん発足ほっそく後ご、安倍あべ総理そうり大臣だいじんが国連こくれん総会そうかいの一般いっぱん討論とうろん演説えんぜつを行おこなうのは今回こんかいで５ご回かい目めですが、政府せいふ関係かんけい者しゃによりますと、ここまで北朝鮮きたちょうせんにしぼって演説えんぜつしたことは過去かこにないということです。

ソース：NHK ニュース