ワープロ検定けんていの試験しけん問題もんだい 大学だいがく名誉めいよ教授きょうじゅが漏ろうえい 宇都うと宮みや

宇都宮うつのみや市しにある文ぶん星ぼし芸術げいじゅつ大学だいがくの７なな０ぜろ代だいの名誉めいよ教授きょうじゅが、パソコンのタイピングの正確せいかくさなどを判定はんていする「日本語にほんごワープロ検定けんてい」の試験しけん問題もんだいを、試験しけん前まえに学生がくせいに漏もらしていたことがわかり、この大学だいがくでの試験しけんが中止ちゅうしになりました。

文ぶん星ぼし芸術げいじゅつ大学だいがくなどによりますと、ことし７月しちがつに、日本にっぽん情報じょうほう処理しょり検定けんてい協会きょうかいが主催しゅさいする日本語にほんごワープロ検定けんていの試験しけんがこの大学だいがくで行おこなわれるのを前まえに、担当たんとうで非ひ常勤じょうきんの７なな０ぜろ代だいの男性だんせいの名誉めいよ教授きょうじゅが、問題もんだいと模範もはん解答かいとうのコピーを封筒ふうとうに入いれて、受験じゅけん予定よていの学生がくせい１いち０ぜろ人にんに配付はいふしたということです。

封筒ふうとうには、「この件けんは絶対ぜったいに他人たにんにしゃべらないこと」と書かかれた文書ぶんしょも入はいっていたということです。関係かんけい者しゃから協会きょうかいに「漏ろうえいではないか」という指摘してきがあり、大学だいがくが名誉めいよ教授きょうじゅに話はなしを聞きいたところ、「学生がくせいを合格ごうかくさせたかった。申し訳もうしわけないことをした」と漏ろうえいを認みとめたということです。協会きょうかいは、この大学だいがくでの７月しちがつの試験しけんを中止ちゅうしし、来月らいげつ、再さい試験しけんを行おこなう予定よていで、名誉めいよ教授きょうじゅは先月せんげつ、依願いがん退職たいしょくしました。

日本語にほんごワープロ検定けんていは、手書てがきの文章ぶんしょうや表ひょうなどをもとにパソコンのタイピングの正確せいかくさや速はやさを判定はんていするもので、去年きょねんは全国ぜんこくでおよそ９きゅう万まん５ご０ぜろ０ぜろ０ぜろ人にんが受験じゅけんしていて、協会きょうかいによりますと、問題もんだいの漏ろうえいは昭和しょうわ６ろく０ぜろ年ねんに検定けんていが創設そうせつされて以来いらい、初はじめてだということです。

文ぶん星ぼし芸術げいじゅつ大学だいがくは、「検定けんていの公平こうへい性せいを損そこなうきわめて重大じゅうだいな不祥事ふしょうじであり、心こころからおわび申し上もうしあげます。このような事態じたいを招まねいたことを深ふかく反省はんせいし再発さいはつ防止ぼうしを図はかります」とコメントしています。

ソース：NHK ニュース