去年きょねん７月しちがつの参院さんいん選せん １いち票ひょうの格差かくさ 最高裁さいこうさい“憲法けんぽうに違反いはんせず”

去年きょねん７月しちがつの参議院さんぎいん選挙せんきょでいわゆる１いち票ひょうの格差かくさが最大さいだいで３さん．０ぜろ８はち倍ばいだったことについて、最高さいこう裁判所さいばんしょ大だい法廷ほうていは、「著いちじるしい不ふ平等びょうどう状態じょうたいだったとは言いえない」として、憲法けんぽうに違反いはんしないという判決はんけつを言い渡いいわたしました。

去年きょねん７月しちがつの参議院さんぎいん選挙せんきょでは、選挙せんきょ区くによって議員ぎいん１いち人にん当あたりの有権者ゆうけんしゃの数かずに最大さいだいで３さん．０ぜろ８はち倍ばいの格差かくさがあり、２ふたつの弁護士べんごしグループが「投票とうひょう価値かちの平等びょうどうに反はんし、憲法けんぽうに違反いはんする」として、選挙せんきょの無効むこうを求もとめる訴うったえを全国ぜんこくで起おこしました。

２に７なな日にちの判決はんけつで最高さいこう裁判所さいばんしょ大だい法廷ほうていの寺田てらだ逸郎いつお裁判さいばん長ちょうは、「一部いちぶの選挙せんきょ区くを合ごう区くして数すう十じゅう年間ねんかんにもわたり５ご倍ばい前後ぜんごで推移すいいしてきた格差かくさが縮小しゅくしょうし、次回じかいの選挙せんきょに向むけて抜本ばっぽん的てきな見直みなおしを検討けんとうして必かならず結論けつろんを得えるとされている」と指摘してきしました。

そのうえで「投票とうひょう価値かちの不ふ均衡きんこうは憲法けんぽう上じょうの問題もんだいが生しょうじるほど著いちじるしい不ふ平等びょうどう状態じょうたいだったとは言いえない」として、憲法けんぽうに違反いはんしないという判断はんだんを示しめしました。

最高裁さいこうさいは、平成へいせい２に２に年ねんと２に５ご年ねんの選挙せんきょについては「違憲いけん状態じょうたい」と判断はんだんし、選挙せんきょ制度せいどそのものを見直みなおすよう求もとめていましたが、今回こんかいは格差かくさが縮小しゅくしょうしたことや、見直みなおしの決意けついが示しめされたことを評価ひょうかした形かたちとなりました。

ソース：NHK ニュース