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衆院きょう解散 事実上の選挙戦へ
2017-09-27 19:43:26

安倍総理大臣は28日、衆議院を解散します。今回の衆議院選挙では、消費税の使いみちの見直しや憲法改正、それに安倍総理大臣の政治姿勢などをめぐって論戦が行われる見通しで、各党とも、来月10日の公示、22日の投票に向けて事実上の選挙戦に入ります。こうした中、民進党の前原代表は28日、党の会合で、選挙の候補者について、希望者は全員、東京都の小池知事が代表を務める新党から立候補させたいと、事実上の合流を提案する考えで、党内の調整はヤマ場を迎えます。
安倍総理大臣が衆議院を解散する意向を表明したことを受けて、政府は28日午前、臨時閣議を開き、安倍総理大臣とすべての閣僚が解散を決める閣議書に署名して、正式に衆議院の解散を決定します。
この後、第194臨時国会の召集を受けて、28日正午に開かれる衆議院本会議で、菅官房長官から大島衆議院議長に解散詔書が伝達され、大島議長が解散詔書を読み上げて衆議院は解散される運びです。
民進党や共産党など野党4党は、臨時国会冒頭での解散は容認できないとして、抗議の姿勢を示すため、衆議院本会議を欠席する見通しです。
衆議院の解散を受けて、政府は改めて臨時閣議を開き、来月10日公示、22日投票とする衆議院選挙の日程を決めることにしています。衆議院が、国会の召集日に解散されるのは、昭和41年、昭和61年、平成8年に続き、4回目です。また、衆議院選挙が行われるのは、3年前の平成26年12月以来となります。
今回の選挙では、再来年10月に予定される消費税率の10%への引き上げの是非に加えて、引き上げた際の増収分の使いみちの見直し、憲法改正、それに、臨時国会の冒頭で解散に踏み切った安倍総理大臣の政治姿勢などをめぐって論戦が行われる見通しで、各党とも事実上の選挙戦に入ります。

この後、第194臨時国会の召集を受けて、28日正午に開かれる衆議院本会議で、菅官房長官から大島衆議院議長に解散詔書が伝達され、大島議長が解散詔書を読み上げて衆議院は解散される運びです。
民進党や共産党など野党4党は、臨時国会冒頭での解散は容認できないとして、抗議の姿勢を示すため、衆議院本会議を欠席する見通しです。
衆議院の解散を受けて、政府は改めて臨時閣議を開き、来月10日公示、22日投票とする衆議院選挙の日程を決めることにしています。衆議院が、国会の召集日に解散されるのは、昭和41年、昭和61年、平成8年に続き、4回目です。また、衆議院選挙が行われるのは、3年前の平成26年12月以来となります。
今回の選挙では、再来年10月に予定される消費税率の10%への引き上げの是非に加えて、引き上げた際の増収分の使いみちの見直し、憲法改正、それに、臨時国会の冒頭で解散に踏み切った安倍総理大臣の政治姿勢などをめぐって論戦が行われる見通しで、各党とも事実上の選挙戦に入ります。

自民党は、公明党が候補者を擁立する9つの小選挙区を除く、280すべての小選挙区に候補者を擁立する方針で、28日午後、安倍総理大臣も出席して選挙対策本部の会合を開き、第1次の公認候補を決定することにしています。また、岸田政務調査会長は、「さまざまな難しい課題に、引き続き自公連立政権で、しっかり取り組んでいかなければならない。わが党としても公約をしっかり整えなければならない」と述べていて、来月2日に公約を発表するため、重点的に訴える政策などの調整を急ぐことにしています。
公明党は、自民党との選挙協力を進め、候補者を擁立する9つの小選挙区を含めて現有の35議席の確保を目指す考えです。斉藤選挙対策委員長は、「希望の党も参戦し、大変厳しい戦いになるが、自公両党で結束して頑張っていけば、乗り越えられる。衆議院選挙が政権選択の選挙である以上、国政は自公両党で協力する。希望の党との協力はない」と述べました。
これに対し、野党側では、選挙での連携をめぐる動きが激しくなっています。
このうち民進党は、前原代表が、衆議院選挙について、「どんな手段を使ってでも、どんな知恵を絞ってでも、安倍政権を終わらせよう。野党がばらばらでは勝てない。これから、われわれが歴史を作るための努力をしたい」と述べました。前原氏は、選挙の候補者について、望む人は全員、東京都の小池知事が代表を務める新党「希望の党」から立候補させ、事実上合流したい考えで、27日夜は、岡田・元代表と会談し、理解を求めたものと見られます。
前原氏は、28日午後開かれる党の両院議員総会などで、みずからの考えを説明する見通しで、党内には、「安倍政権に対抗するには、やむをえない」という意見がある一方、27日開かれた赤松・前衆議院副議長のグループの会合で「受け入れられない」といった意見が相次ぎました。こうしたことから、党内の支持が得られるかは不透明な情勢で、調整は28日ヤマ場を迎えます。
希望の党の小池代表は、27日の記者会見で、「しがらみのない政治、大胆な改革を築いていく」と述べ、既成政治の打破を目指す考えを示しました。一方、小池氏は、民進党との連携の在り方について、党どうしの合流はありえないという考えを重ねて示しています。
共産党は「新党が改憲の立場を打ち出して安保法制を容認すれば、自民党政治と同じだ」として、希望の党とは連携できないとしています。志位委員長は「野党4党は何度も、結束して安倍政権を倒していこうと党首合意を結んでおり、民進党は、公党間の合意をきちんと守ることが大事だ」と述べ、前原氏の動きをけん制しました。
日本維新の会は、代表を務める大阪府の松井知事が、民進党と希望の党の連携の是非について、「小池知事の言っている『しがらみのない政治』どころか、しがらみだらけの野合の駆け込み寺政党になる」と指摘しました。ただ、希望の党との連携については、「これからいろいろな局面があるのではないか」と述べ、含みを持たせました。
自由党は、小沢代表が、民進党や希望の党などとの連携を模索しており、森参議院会長は、「今こそ、安倍政権に対抗して、国民の生活が第一の政治を実現するため、あらゆる野党が力を合わせるべきだ」と述べました。
社民党は、臨時国会冒頭での解散は断じて容認できないとして、民進党や共産党などとの連携を強めたい考えです。
日本のこころは、比例代表に複数の候補者を擁立したいとして、調整を急ぐことにしています。
公明党は、自民党との選挙協力を進め、候補者を擁立する9つの小選挙区を含めて現有の35議席の確保を目指す考えです。斉藤選挙対策委員長は、「希望の党も参戦し、大変厳しい戦いになるが、自公両党で結束して頑張っていけば、乗り越えられる。衆議院選挙が政権選択の選挙である以上、国政は自公両党で協力する。希望の党との協力はない」と述べました。
これに対し、野党側では、選挙での連携をめぐる動きが激しくなっています。
このうち民進党は、前原代表が、衆議院選挙について、「どんな手段を使ってでも、どんな知恵を絞ってでも、安倍政権を終わらせよう。野党がばらばらでは勝てない。これから、われわれが歴史を作るための努力をしたい」と述べました。前原氏は、選挙の候補者について、望む人は全員、東京都の小池知事が代表を務める新党「希望の党」から立候補させ、事実上合流したい考えで、27日夜は、岡田・元代表と会談し、理解を求めたものと見られます。
前原氏は、28日午後開かれる党の両院議員総会などで、みずからの考えを説明する見通しで、党内には、「安倍政権に対抗するには、やむをえない」という意見がある一方、27日開かれた赤松・前衆議院副議長のグループの会合で「受け入れられない」といった意見が相次ぎました。こうしたことから、党内の支持が得られるかは不透明な情勢で、調整は28日ヤマ場を迎えます。
希望の党の小池代表は、27日の記者会見で、「しがらみのない政治、大胆な改革を築いていく」と述べ、既成政治の打破を目指す考えを示しました。一方、小池氏は、民進党との連携の在り方について、党どうしの合流はありえないという考えを重ねて示しています。
共産党は「新党が改憲の立場を打ち出して安保法制を容認すれば、自民党政治と同じだ」として、希望の党とは連携できないとしています。志位委員長は「野党4党は何度も、結束して安倍政権を倒していこうと党首合意を結んでおり、民進党は、公党間の合意をきちんと守ることが大事だ」と述べ、前原氏の動きをけん制しました。
日本維新の会は、代表を務める大阪府の松井知事が、民進党と希望の党の連携の是非について、「小池知事の言っている『しがらみのない政治』どころか、しがらみだらけの野合の駆け込み寺政党になる」と指摘しました。ただ、希望の党との連携については、「これからいろいろな局面があるのではないか」と述べ、含みを持たせました。
自由党は、小沢代表が、民進党や希望の党などとの連携を模索しており、森参議院会長は、「今こそ、安倍政権に対抗して、国民の生活が第一の政治を実現するため、あらゆる野党が力を合わせるべきだ」と述べました。
社民党は、臨時国会冒頭での解散は断じて容認できないとして、民進党や共産党などとの連携を強めたい考えです。
日本のこころは、比例代表に複数の候補者を擁立したいとして、調整を急ぐことにしています。
ソース:NHK ニュース