衆院しゅういん選せんに向むけ与野党よやとうが準備じゅんび加速かそく

衆議院しゅうぎいん選挙せんきょに向むけて、希望きぼうの党とうは、日本にっぽん維新いしんの会かいと、東京とうきょうと大阪おおさかで候補こうほ者しゃの競合きょうごうを避さけるなど選挙せんきょ協力きょうりょくを行おこなうことで一致いっちする一方いっぽう、民進党みんしんとう出身しゅっしん者しゃの公認こうにんをめぐる調整ちょうせいを続つづけていて、民進党みんしんとうでは、東京とうきょう都との小池こいけ知事ちじの発言はつげんから、公認こうにんされないのではないかという不安ふあんが広ひろがっています。これに対にたいして、与党よとう側がわは、新党しんとう結成けっせいによる政権せいけん交代こうたいは、混乱こんらんと経済けいざいの低迷ていめいをもたらすだけだと、野党やとう勢力せいりょくの結集けっしゅうの動うごきをけん制けんせいし、自民じみん・公明こうめい両りょう党とうによる政権せいけんの継続けいぞくに支持しじを訴うったえていく方針ほうしんです。

衆議院しゅうぎいん解散かいさん後ご初はじめての週末しゅうまつとなった先月せんげつ３さん０ぜろ日にち、与野党よやとうは、今月こんげつ１いち０ぜろ日にち公示こうじの衆議院しゅうぎいん選挙せんきょに向むけた準備じゅんびを加速かそくさせています。

希望きぼうの党とうの代表だいひょうを務つとめる東京とうきょう都との小池こいけ知事ちじと、日本にっぽん維新いしんの会かいの代表だいひょうを務つとめる大阪おおさか府ふの松井まつい知事ちじは、大阪おおさか市しで会談かいだんし、両りょう党とうが、東京とうきょうと大阪おおさかの小しょう選挙せんきょ区くで候補こうほ者しゃの競合きょうごうを避さけるなど、選挙せんきょ協力きょうりょくを行おこなうことで一致いっちしました。
会談かいだんのあと、そろって記者きしゃ会見かいけんし、小池こいけ氏しが「東京とうきょうと大阪おおさかで、選挙せんきょ区くのすみ分わけをして、改革かいかくの志こころざしを国会こっかいに送り込おくりこむ」と述のべたのに対にたいし、松井まつい氏しは「政策せいさく的てきにほぼ一致いっちしている状況じょうきょうなので、お互おたがいに最大限さいだいげん、配慮はいりょすることを約束やくそくした」と述のべました。

一方いっぽう、希望きぼうの党とうは、民進党みんしんとうの出身しゅっしん者しゃの公認こうにん調整ちょうせいを進すすめていて、若狭わかさ勝まさる前ぜん衆議院しゅうぎいん議員ぎいんと玄げん葉は元もと外務がいむ大臣だいじんが２に９きゅう日にちに続つづいて協議きょうぎしました。協議きょうぎは１いち日にちも行おこなわれる予定よていですが、若狭わかさ氏しは、２に日にちにも１いち次じ公認こうにんの候補こうほ者しゃを発表はっぴょうするものの、民進党みんしんとう出身しゅっしん者しゃは、１いち次じ公認こうにんには含ふくまれないという見通みとおしを示しめしました。

公認こうにん調整ちょうせいをめぐっては、小池こいけ氏しが、安全あんぜん保障ほしょう政策せいさくや憲法けんぽう観かんで一致いっちしなければ排除はいじょする考かんがえを示しめしたことから、民進党みんしんとうでは、リベラル系けいの候補こうほ者しゃを中心ちゅうしんに公認こうにんされないのではないかという不安ふあんが広ひろがっていて、辻つじ元もと幹事かんじ長ちょう代行だいこうは、希望きぼうの党とうからは立候補りっこうほしない考かんがえを表明ひょうめいしました。
また、党とうの最大さいだいの支持しじ団体だんたいである連合れんごうの神津こうづ会長かいちょうは、前原まえはら代表だいひょうと会談かいだんしたあと、「仲間なかまが１ひとつの塊かたまりになり、『できるだけ、みんなが行いく』ことがいちばん望のぞましい」と述のべ、小池こいけ氏しの対応たいおうに不快ふかい感かんを示しめしています。
前原まえはら代表だいひょうは、党とうの会合かいごうで、「疑心ぎしん暗鬼あんきにより、不安ふあんが増長ぞうちょうしているのは理解りかいしている」と述のべ、希望きぼう者しゃ全員ぜんいんが公認こうにんされるよう、引き続ひきつづき、希望きぼうの党とう側がわに働はたらきかけていく方針ほうしんです。

これに対にたいし、自民党じみんとうは、全国ぜんこく幹事かんじ長ちょう会議かいぎを開ひらき、安倍あべ総理そうり大臣だいじんは「かつてブームが起おこって、私わたしたちが政権せいけんを失うしなった時ときに生うまれたものは、混乱こんらんと経済けいざいの低迷ていめいだった」と述のべ、希望きぼうの党とうを中心ちゅうしんとする野党やとう勢力せいりょくの結集けっしゅうの動うごきをけん制けんせいしました。
そして、選挙せんきょ戦せんでは、北朝鮮きたちょうせん問題もんだいへの対応たいおうのほか、政権せいけんの重要じゅうよう課題かだいに掲かかげている「生産せいさん性せい革命かくめい」や、教育きょういく無償むしょう化かなどの「人ひとづくり革命かくめい」、それに、憲法けんぽう改正かいせいなど６ろく項目こうもくを重点的じゅうてんてきに訴うったえていくことを確認かくにんしました。

また、公明党こうめいとうは、山口やまぐち代表だいひょうが、野党やとう勢力せいりょくについて、「これからの大事だいじな課題かだいを担になえるはずがない。自公じこう連立れんりつ政権せいけんしか、これからのかじ取かじとりを担になうことはできない」と述のべるなど、少子しょうし高齢こうれい化かや北朝鮮きたちょうせん情勢じょうせいなどに対応たいおうできるのは、自民じみん・公明こうめい両りょう党とうの連立れんりつ政権せいけんだけだと強調きょうちょうし、政権せいけんの継続けいぞくに支持しじを訴うったえていく方針ほうしんです。

一方いっぽう、共産党きょうさんとうは、志位しい委員いいん長ちょうが、希望きぼうの党とうの民進党みんしんとう出身しゅっしん者しゃの公認こうにん調整ちょうせいについて、「露骨ろこつな選別せんべつを始はじめて、党とうの本性ほんしょうがはっきりしてきた」と指摘してきしたほか、希望きぼうの党とうと日本にっぽん維新いしんの会かいとの連携れんけいは、「自公じこうの補完ほかん勢力せいりょく同盟どうめいだ」と批判ひはんしました。

自由党じゆうとうは、山本やまもと共同きょうどう代表だいひょうが「結集けっしゅうにも、１ひとつになること以外いがいに、いろんな選択肢せんたくしがあると思おもう」と述のべ、小沢おざわ代表だいひょうが交渉こうしょうしている希望きぼうの党とうとの合流ごうりゅうなどに限かぎらず、野党やとうが結集けっしゅうする形かたちを模索もさくすべきだという考かんがえを示しめしました。

社民しゃみん党とうは、吉田よしだ党首とうしゅが、希望きぼうの党とうの公認こうにんが得えられない民進党みんしんとう出身しゅっしんの候補こうほ者しゃがいた場合ばあいには、連携れんけいを図はかっていく考かんがえを示しめしました。

日本にっぽんのこころの中野なかの代表だいひょうは、希望きぼうの党とうに中山なかやま前ぜん代表だいひょうらが参加さんかしたものの、「連携れんけいは全まったく考かんがえていない」と強調きょうちょうしました。

ソース：NHK ニュース