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北朝鮮 党創立72年の記念日 挑発に警戒
2017-10-09 19:03:06

北朝鮮は10日、朝鮮労働党の創立から72年の記念日を迎え、加速させる核・ミサイル開発をキム・ジョンウン(金正恩)委員長の「業績」として誇示し、さらなる権威づけや国威発揚を図ると見られ、関係国は、記念日に合わせた追加の挑発への警戒と監視を続けています。
北朝鮮では、10月10日は朝鮮労働党の創立から72年の記念日に当たり、首都ピョンヤンをはじめ各地で、「慶祝」と書かれた看板が掲げられ、祝賀行事が行われる見通しです。
これを前に指導部は、今月7日に開いた党の中央委員会総会で、キム・ジョンウン委員長の妹のキム・ヨジョン(金与正)氏を政治局員候補に抜てきするなど、党幹部の人事を刷新して一層の体制固めを図っています。また、キム委員長は総会での演説で「核武力建設の歴史的な偉業を成し遂げる」と述べ、核・ミサイル開発を一段と加速させる方針を強調しました。
北朝鮮は、アメリカ本土を狙うICBM=大陸間弾道ミサイルに搭載する核兵器の小型化に向け、先月強行した6回目の核実験を通じて「核武力の完成目標はほぼ終着点に至った」などとして自信を深めており、みずからの核・ミサイル開発をキム委員長の「業績」として誇示し、さらなる権威づけや国威発揚を図ると見られます。
一方、キム委員長は先月、初めて発表した声明で、アメリカ・トランプ政権に対して「史上最高の超強硬な対応措置の断行を慎重に考慮する」として、新たな軍事挑発の可能性を示唆したほか、今月はじめに北朝鮮を訪問したロシアの議員団は、北朝鮮が近く、アメリカ西海岸にも到達可能な新しい長距離ミサイルの発射実験を計画していると伝えられたことを明らかにしました。
アメリカのCIA=中央情報局の高官は、北朝鮮が10日の記念日に合わせて追加の挑発に出るおそれがあるという見方を示しており、関係国は警戒と監視を続けています。
これを前に指導部は、今月7日に開いた党の中央委員会総会で、キム・ジョンウン委員長の妹のキム・ヨジョン(金与正)氏を政治局員候補に抜てきするなど、党幹部の人事を刷新して一層の体制固めを図っています。また、キム委員長は総会での演説で「核武力建設の歴史的な偉業を成し遂げる」と述べ、核・ミサイル開発を一段と加速させる方針を強調しました。
北朝鮮は、アメリカ本土を狙うICBM=大陸間弾道ミサイルに搭載する核兵器の小型化に向け、先月強行した6回目の核実験を通じて「核武力の完成目標はほぼ終着点に至った」などとして自信を深めており、みずからの核・ミサイル開発をキム委員長の「業績」として誇示し、さらなる権威づけや国威発揚を図ると見られます。
一方、キム委員長は先月、初めて発表した声明で、アメリカ・トランプ政権に対して「史上最高の超強硬な対応措置の断行を慎重に考慮する」として、新たな軍事挑発の可能性を示唆したほか、今月はじめに北朝鮮を訪問したロシアの議員団は、北朝鮮が近く、アメリカ西海岸にも到達可能な新しい長距離ミサイルの発射実験を計画していると伝えられたことを明らかにしました。
アメリカのCIA=中央情報局の高官は、北朝鮮が10日の記念日に合わせて追加の挑発に出るおそれがあるという見方を示しており、関係国は警戒と監視を続けています。
過去にも記念日の前後に軍事挑発
北朝鮮は、去年4月のキム・イルソン(金日成)主席の誕生日に新型の中距離弾道ミサイル「ムスダン」を初めて発射したほか、去年9月の建国記念日に5回目の核実験を強行するなど、国を挙げて祝う記念日に合わせて軍事挑発に出ることが少なくありません。
このうち、朝鮮労働党の創立記念日にあたる10月10日の前後では、去年、10月15日と20日に、北西部ピョンアン(平安)北道のクソン(亀城)付近から「ムスダン」を1発ずつ発射しましたが、いずれも失敗しています。
また、11年前、2006年の10月9日には、北東部ハムギョン(咸鏡)北道のプンゲリ(豊渓里)にある核実験場で、初めての核実験に踏み切りました。このほか、2008年の10月7日に、朝鮮半島西側の黄海に向けて短距離ミサイル2発を、2009年の10月12日には、日本海に向けて短距離ミサイル5発を、それぞれ発射しています。
このため、日本やアメリカ、それに韓国などの関係国は、10日に朝鮮労働党の創立72年を迎える北朝鮮が、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長のさらなる権威づけと、国威発揚を図るためにも、再び弾道ミサイルを発射するなどの追加の挑発に出る可能性もあるとして、警戒と監視を続けています。
このうち、朝鮮労働党の創立記念日にあたる10月10日の前後では、去年、10月15日と20日に、北西部ピョンアン(平安)北道のクソン(亀城)付近から「ムスダン」を1発ずつ発射しましたが、いずれも失敗しています。
また、11年前、2006年の10月9日には、北東部ハムギョン(咸鏡)北道のプンゲリ(豊渓里)にある核実験場で、初めての核実験に踏み切りました。このほか、2008年の10月7日に、朝鮮半島西側の黄海に向けて短距離ミサイル2発を、2009年の10月12日には、日本海に向けて短距離ミサイル5発を、それぞれ発射しています。
このため、日本やアメリカ、それに韓国などの関係国は、10日に朝鮮労働党の創立72年を迎える北朝鮮が、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長のさらなる権威づけと、国威発揚を図るためにも、再び弾道ミサイルを発射するなどの追加の挑発に出る可能性もあるとして、警戒と監視を続けています。
ソース:NHK ニュース