羽生はぶ元もと七なな冠かん 王座おうざ戦せん第だい４よん局きょくで敗やぶれ「一いち冠かん」に

将棋しょうぎの八はち大だいタイトルの１ひとつ、王座おうざ戦せんの第だい４よん局きょくが、１いち１いち日にち横浜よこはま市しで行おこなわれ、羽生はぶ善治よしはる二に冠かんが、挑戦ちょうせん者しゃの中村なかむら太ふとし地ち六ろく段だんに敗やぶれ、タイトルを失うしないました。一時いちじ、七なな冠かんを独占どくせんした羽生はぶさんのタイトルは、これで「棋聖きせい」だけとなり、平成へいせい１いち６ろく年ねん以来いらいの「一いち冠かん」となりました。

将棋しょうぎの第だい６ろく５ご期き王座おうざ戦せんの五ご番ばん勝負しょうぶは、５ご連覇れんぱ中ちゅうの羽生はぶ善治よしはる二に冠かん（４よん７なな）に、若手わかて実力じつりょく派はの中村なかむら太ふとし地ち六ろく段だん（２に９きゅう）が挑いどみ、ここまで中村なかむら六ろく段だんが２に勝しょう１いち敗はいでリードし、初はつのタイトル獲得かくとくまであと１いち勝しょうに迫せまっていました。

１いち１いち日にち、横浜よこはま市しで行おこなわれた第だい４よん局きょくは、後手ごての中村なかむら六ろく段だんが早はやい段階だんかいから積極せっきょく的てきに攻せめ、次第しだいに優勢ゆうせいとなり、午後ごご８はち時半じはんすぎ、８はち０ぜろ手てまでで羽生はぶ二に冠かんが投了とうりょうし、中村なかむら六ろく段だんが「王座おうざ」のタイトルを獲得かくとくしました。

新しん王座おうざの中村なかむら六ろく段だんは、東京とうきょう出身しゅっしんの２に９きゅう歳さい。過去かこ２に度ど挑戦ちょうせん者しゃとなった八大やひろタイトルの対局たいきょくでは、いずれも羽生はぶ二に冠かんに敗やぶれていて、今回こんかい、３さん度目どめとなる羽生はぶ二に冠かんへの挑戦ちょうせんで、念願ねんがんのタイトル獲得かくとくを果はたしました。

一方いっぽう、２に０ぜろ年ねん余あまり前まえに当時とうじの七なな冠かんを独占どくせんした羽生はぶさんは、これで保持ほじするタイトルが「棋聖きせい」のみとなり、平成へいせい１いち６ろく年ねん以来いらい１いち３さん年ねんぶりの一いち冠かんに後退こうたいしました。

新しん王座おうざとなった中村なかむら六ろく段だんは対局たいきょくのあと、「なんとかタイトルを取とりたいと思おもっていたので、よかったです。すごく大おおきな責任せきにんを伴ともなうことだと思おもうので、今後こんごしっかりと将棋しょうぎ界かいのために行動こうどうしていきたいです」と話はなしていました。

一方いっぽう、一いち冠かんに後退こうたいした羽生はぶさんは「勝負しょうぶの世界せかいなので、実力じつりょくは実力じつりょくと受け止うけとめなければいけません。また、気持きもちを新あらたに次つぎに向むかいたいと思おもいます」と話はなしました。

ソース：NHK ニュース