米大統領選挙 民主党 ハリス副大統領の候補への指名確認
2024-08-21 04:11:50

民主党大会2日目 ハリス副大統領の指名確認
アメリカ中西部イリノイ州のシカゴで開かれている与党・民主党の全国党大会は20日、2日目が始まりました。
このなかで全米各州や自治領から集まった代議員がハリス副大統領を大統領候補に指名することを改めて確認しました。
民主党は今月(8月)初め、すでにオンラインで代議員による投票を行い、ハリス氏を候補者に指名していますが、代議員が集まる党大会の場で改めて結束を誓いました。
そして、ハリス氏が激戦州の1つ、ウィスコンシン州の選挙集会の会場から、映像をつないで党大会の参加者にあいさつし「候補者となれて大変光栄だ。これは人々が起こした運動だ。私たちは力を合わせて前進するための新しい道を示す。それは、自由とチャンス、それに前向きさと信念に満ちた未来だ」と述べて、勝利への意気込みを示しました。
オバマ元大統領「希望を感じている」
党大会の会場では、今も根強い人気があるオバマ元大統領が演説し「私は希望を感じている。あなたを見て、あなたの声を聞いて、あなたのためにたたかってくれる人を選ぶチャンスがあるからだ。それが次のアメリカの大統領、カマラ・ハリスだ」と述べてハリス氏への支持を強調しました。
ミシェル・オバマ氏「もっともふさわしい人物」
オバマ元大統領の夫人のミシェル・オバマ氏は民主党の全国党大会で演説し「カマラ・ハリスと私は、同じ価値観の上に人生を築いてきた。中流家庭からアメリカの副大統領にまで上りつめた。ハリス氏は、これまで大統領の職を目指した中でもっともふさわしい人物のひとりだ」と述べて、ハリス副大統領への支持を呼びかけました。
トランプ氏 “ケネディ氏 撤退すれば要職起用を検討”
一方、アメリカのトランプ前大統領は、11月の大統領選挙に無所属での立候補を表明しているロバート・ケネディ・ジュニア氏が選挙戦から撤退すれば、自身が返り咲いた場合にケネディ氏を要職に起用することを検討する考えを示しました。
ケネディ氏の支持層の取り込みを図る狙いもあるとみられます。
トランプ前大統領は20日、CNNテレビの取材に応じました。
この中でトランプ氏は、大統領選挙に無所属での立候補を表明している、ケネディ元大統領のおい、ロバート・ケネディ・ジュニア氏を要職に起用することを検討するか問われ「彼が撤退を考えているのであれば、検討する」と述べ、ケネディ氏が選挙戦から撤退すれば、選挙で自身が返り咲いた場合、要職に起用することを検討する考えを示しました。
これに先立ち、ケネディ氏が選んだ副大統領候補のシャナハン氏はオンラインのインタビューで、ケネディ氏が選挙戦から撤退し、トランプ氏を支持する可能性があると示唆しています。
これについて、トランプ氏は「ケネディ氏のことが好きだし、尊敬もしている。彼から支持されたら光栄だ」と述べました。
ケネディ氏は当初再対決が見込まれていたバイデン大統領とトランプ前大統領の双方から離れた有権者の受け皿になっているとされていましたが、ハリス副大統領が民主党の大統領候補に指名されてからは、トランプ氏からより多くの票を奪うという見方もあります。
トランプ氏としてはケネディ氏の支持層の取り込みを図る狙いもあるとみられ、今後の選挙戦への影響が注目されます。