カブス 今永昇太 6回3失点で11勝目 8奪三振 チームは4連勝
2024-08-31 04:06:53

カブスは30日、相手の本拠地ワシントンでナショナルズと対戦し、今永投手が中5日で先発登板しました。
前の登板で、大リーグ1年目の日本投手では9人目となるふた桁10勝目をマークした今永投手は1回、ヒットとフォアボールで2アウト一塁二塁とピンチを招いたあと、続くバッターには低めの変化球を打たれてツーベースヒットを許し、立ち上がりに2点を失いました。
カブスは2回、打者11人の攻撃で一挙7点を奪って逆転し援護を受けた今永投手は、左右のコーナーをついたピッチングで2つの三振を奪うなど立ち直りを見せました。
3回にはソロホームランを打たれて3点目を失いましたが、続く4回は持ち味の高低差を生かしたピッチングがさえ、3者連続で空振り三振を奪うなど、回を重ねるごとに安定感が増しました。
今永投手は7対3でリードした6回まで投げきり、追加点は与えず3失点でマウンドを降りました。
球数は96球、打たれたヒットが4本、フォアボールが1つ、三振は8つ奪いました。
試合は、カブスが9回に1点差まで詰め寄られましたが7対6で逃げきって連勝を4に伸ばし、今永投手が11勝目をマークしました。防御率は3.14としています。
また、カブスの鈴木誠也選手は3番・指名打者で先発出場し、この試合は5打数ノーヒット、3三振で打率が2割7分4厘に下がりました。
「調子考え6回3失点で試合作れば勝つ可能性高い」
今永投手は規定投球回を投げているピッチャーのうちフォアボールの数はリーグ最少となっていますが、この日は珍しく1回からフォアボールを許すなど序盤は制球に苦しみました。
朝から断続的に降っていた小雨の影響でマウンドがぬれていた影響があったということで、「初めはバッターというよりマウンドのアジャストに苦戦した。ちょっと滑る感じがあってなかなか球速も出ずに、コントロールもよくなかった。ふんばりがかみ合って4回くらいからやっと相手バッターと対戦できた」と振り返りました。
それでも6回3失点にまとめた投球は狙いどおりだったということで、「1回に2点をとられたあとに逆転してくれて、自分の調子を考えると6回3失点でしっかり試合を作ることがいちばん勝つ可能性が高いと思った。きょうは無失点で支配するというのが少し難しく、ある程度失点も計算に入れて投げるということが大事だ。自分ができないことはやらないということを念頭に置いてやっている」と先発ピッチャーとしての心づもりを明かしました。