Show Furigana
自動ドアの事故多発 「9歳以下」が最多 消費者事故調が報告書
2021-06-25 10:09:59

ぶつかって転倒したり、隙間に手がはさまったりするなど、自動ドアによる事故が相次いでいることから、再発防止策を検討してきた消費者庁の安全調査委員会、いわゆる消費者事故調は、業界団体などに安全基準を見直すよう促すことを国に求める報告書をまとめました。
報告書によりますと、国内に推計200万台以上ある自動ドアの事故は、2015年度からの4年間で500件余り発生していて、ドアなどにぶつかるケースが最も多かったということです。
事故を詳しく分析したところ、人が近づいたことを感知するセンサーに問題があったケースが目立ち、故障や劣化が進んでいたり、感知する範囲がドアの開く幅に比べて狭く設定されていたりしてドアが開かずにぶつかるなど事故につながっていたということです。

また事故の被害者を年代別でみると「9歳以下」が最も多く、自動ドアの隙間に手などが引き込まれるケースが他の年代に比べて極端に多く発生していました。
消費者事故調が多くの自動ドアで採用されている安全基準を確認したところ、指が挟まれないための隙間の基準は示されていたものの「8ミリ以下」となっていて平均的な8歳児の指の厚みの「7.8ミリ」より大きくなっていたということです。
こうしたことから報告書では、国に対してセンサーの点検や修理、そして検出範囲を適正化して安全性を確保することや子どもの指が隙間に引き込まれないようにするために基準を見直すなどの対策を促すことなどを求めています。
消費者事故調の中川丈久委員長は「死亡事故は起きていないが自動ドアは身の回りにたくさんあり、事故も続いている。安全対策に関する情報が所有者や管理者などに十分に共有されていないため意識を変えてもらいたい」と話していました。
消費者事故調が多くの自動ドアで採用されている安全基準を確認したところ、指が挟まれないための隙間の基準は示されていたものの「8ミリ以下」となっていて平均的な8歳児の指の厚みの「7.8ミリ」より大きくなっていたということです。
こうしたことから報告書では、国に対してセンサーの点検や修理、そして検出範囲を適正化して安全性を確保することや子どもの指が隙間に引き込まれないようにするために基準を見直すなどの対策を促すことなどを求めています。
消費者事故調の中川丈久委員長は「死亡事故は起きていないが自動ドアは身の回りにたくさんあり、事故も続いている。安全対策に関する情報が所有者や管理者などに十分に共有されていないため意識を変えてもらいたい」と話していました。
ソース:NHK ニュース