新型しんがたコロナ 初はつの「定点ていてん把握はあく」による全国ぜんこくの感染かんせん状況じょうきょう 厚あつ労ろう省しょう発表はっぴょう

新型しんがたコロナの「5類るい」移行いこうに伴ともない、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは、指定していした医療いりょう機関きかんからの「定点ていてん把握はあく」による全国ぜんこくの感染かんせん状況じょうきょうを初はじめて発表はっぴょうしました。
5月つき14日にちまでの1週間しゅうかんの1医療いりょう機関きかん当あたりの平均へいきんの患者かんじゃ数すうは2.63人にんで、前まえの週しゅうの1.46倍ばいに増加ぞうかしていて、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは「4月つき以降いこう、緩ゆるやかな増加ぞうか傾向けいこうが続つづいている」としています。

【NEW】2023年ねん5月つき19日にちに発表はっぴょうされた、新型しんがたコロナの「定点ていてん把握はあく」の最初さいしょのデータ（2023年ねん5月つき8日にち～5月つき14日にちの1週間しゅうかん / 全ぜん都道とどう府県ふけん分ぶん）はこちらから→

全国ぜんこく約やく5000の医療いりょう機関きかんからの週しゅう1回かいの報告ほうこくに

新型しんがたコロナの感染かんせん症しょう法ほう上じょうの位置いちづけが「5類るい」に移行いこうしたことに伴ともない、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは流行りゅうこう状況じょうきょうの把握はあく方法ほうほうをすべての感染かんせん者しゃの報告ほうこくを求もとめる「全数ぜんすう把握はあく」から、指定していした全国ぜんこくおよそ5000の医療いりょう機関きかんからの週しゅう1回かいの報告ほうこくをもとにした「定点ていてん把握はあく」に変更へんこうしました。

1医療いりょう機関きかん当あたりの平均へいきん患者かんじゃ数すう2.63人にん 前週ぜんしゅう比ひ1.46倍ばい増ぞう

19日にちは「定点ていてん把握はあく」による全国ぜんこくの感染かんせん状況じょうきょうが初はじめて公表こうひょうされ、5月つき14日にちまでの1週間しゅうかんに報告ほうこくがあった患者かんじゃ数すうは合あわせて1万まん2922人にんでした。

また、1つの医療いりょう機関きかん当あたりの平均へいきんの患者かんじゃ数すうは2.63人にんでした。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうは、感染かんせんの推移すいいを分析ぶんせきするため、去年きょねん10月つきから5月つき7日にちまでの週しゅうごとの感染かんせん者しゃ数すうについても「定点ていてん把握はあく」で集計しゅうけいし直なおしていて、それによりますと、前まえの週しゅうと比くらべて1.46倍ばいの増加ぞうかとなりました。

前まえの週しゅうより増加ぞうかするのは6週しゅう連続れんぞくで、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは「比較的ひかくてき、低ひくい水準すいじゅんではあるが、4月つき以降いこう、緩ゆるやかな増加ぞうか傾向けいこうが続つづいている。大型おおがた連休れんきゅうの影響えいきょうもあるので今後こんごの推移すいいを注視ちゅうししたい」としています。

都道とどう府県ふけん別べつでは多おおい順じゅんに
▽沖縄おきなわ県けんが6.07人にん
▽石川いしかわ県けんが4.90人にん
▽北海道ほっかいどうが4.36人にん
▽新潟にいがた県けんが4.30人にん
▽山梨やまなし県けんが4.22人にんなどとなっていて
40の都道とどう府県ふけんで前まえの週しゅうより増加ぞうかしています。

「新規しんき入院にゅういん者しゃ数すう」の発表はっぴょう 新あらたに始はじめる

厚生こうせい労働ろうどう省しょうは「定点ていてん把握はあく」への移行いこうに合あわせ、流行りゅうこう状況じょうきょうを継続けいぞく的てきに把握はあくする指標しひょうの一ひとつとして「新規しんき入院にゅういん者しゃ数すう」の発表はっぴょうを新あらたに始はじめました。

5月つき14日にちまでの1週間しゅうかんに新あらたに入院にゅういんした人ひとは全国ぜんこくで2330人にんで、前まえの週しゅうと比くらべて55人にんの減少げんしょうとほぼ横よこばいとなり、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは入院にゅういんが必要ひつような人ひとが急増きゅうぞうするような流行りゅうこう状況じょうきょうではないとしています。

過去かこのデータと今後こんごの流行りゅうこう把握はあくについて

「定点ていてん把握はあく」は、患者かんじゃ数すうの増減ぞうげんの傾向けいこうと水準すいじゅんを把握はあくするために、指定していした医療いりょう機関きかんの状況じょうきょうを継続けいぞく的てきに監視かんししていく方法ほうほうで、新型しんがたコロナウイルスについては、都道とどう府県ふけんが指定していした全国ぜんこくおよそ5000の医療いりょう機関きかんが、週しゅうに1回かい報告ほうこくを行おこないます。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうは「定点ていてん把握はあく」で、どの程度ていどの流行りゅうこう状況じょうきょうの把握はあくが可能かのうかを検証けんしょうするため、これまで行いってきた「全数ぜんすう把握はあく」の感染かんせん者しゃ数すうと、同おなじ期間きかん中ちゅうに「定点ていてん把握はあく」で指定していした医療いりょう機関きかんから報告ほうこくされた患者かんじゃ数すうをもとに、全国ぜんこくの総数そうすうを推計すいけいしたデータを比較ひかくしました。

対象たいしょうとしたのは、いわゆる「第だい8波は」で感染かんせんが広ひろがった去年きょねん10月つきから5類るいに移行いこうする前日ぜんじつの5月つき7日にちまでの期間きかんで、統計とうけい上じょうの差さのばらつきの幅はばが目安めやすとする10％以内いないの差さであれば許容きょようされる範囲はんいだということです。

その結果けっか、統計とうけい上じょうの差さのばらつきの幅はばは2.5％で、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは全国ぜんこくでも都道とどう府県ふけんでも許容きょようされる範囲はんいだとしています。

そのうえで、比較ひかくの対象たいしょうとした期間きかんについて「定点ていてん把握はあく」を行おこなうおよそ5000の医療いりょう機関きかんでの1週間しゅうかんごとの1医療いりょう機関きかん当あたりの患者かんじゃ数すうを集計しゅうけいし直なおして、参考さんこうとして公表こうひょうし、前まえの週しゅうと比較ひかくして傾向けいこうを分析ぶんせきできるようにしています。

「流行りゅうこう状況じょうきょうの基準きじゅん」データ蓄積ちくせきないため当面とうめん作つくれず

一方いっぽうで、同おなじように「定点ていてん把握はあく」を行おこなっている季節きせつ性せいインフルエンザでは、「注意報ちゅういほう」や「警報けいほう」などの流行りゅうこう状況じょうきょうの基準きじゅんを設もうけていますが、新型しんがたコロナについてはデータの蓄積ちくせきがないため当面とうめんは基準きじゅんを作つくれないとしています。

このため、流行りゅうこう状況じょうきょうを継続けいぞく的てきに把握はあくする指標しひょうの一ひとつとして、新あらたに「新規しんき入院にゅういん者しゃ数すう」の発表はっぴょうを始はじめました。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうは今後こんご、「定点ていてん把握はあく」による1医療いりょう機関きかん当あたりの患者かんじゃ数すうや「新規しんき入院にゅういん者しゃ」に加くわえ、これまでも発表はっぴょうしていた「入院にゅういん者しゃ」や「重症じゅうしょう者しゃ」の数かずの推移すいいもみながら、流行りゅうこうや医療いりょうひっ迫ひっぱくの状況じょうきょうを把握はあくしていくということです。

【NEW】2023年ねん5月つき19日にちに発表はっぴょうされた、新型しんがたコロナの「定点ていてん把握はあく」の最初さいしょのデータ（2023年ねん5月つき8日にち～5月つき14日にちの1週間しゅうかん / 全ぜん都道とどう府県ふけん分ぶん）はこちらから→

ソース：NHK ニュース