「バイオ炭たん」で低環境負荷ていかんきょうふかの野菜生産やさいせいさん　トーイングが8.4億円調達おくえんちょうたつ

農地のうちの土壌環境どじょうかんきょうを短期間たんきかんで改良かいりょうする「バイオ炭たん」などを開発かいはつする「TOWING（トーイング）」は5月がつ17日にち、8.4億円おくえんの資金調達しきんちょうたつを行おこなったと発表はっぴょうした。

同社どうしゃは名古屋大学発なごやだいがくはつのスタートアップとして2020年ねんに創業そうぎょう。開発かいはつ、販売はんばいを行おこなっている「バイオ炭たん」は、堆肥たいひの代かわりに使つかうことで、通常つうじょうは数年すうねんかかる良質りょうしつな土壌作どじょうづくりをわずか1カ月げつでできるという商品しょうひんだ。化学肥料かがくひりょうを減へらし、二酸化炭素排出量にさんかたんそはいしゅつりょうの少すくない栽培さいばいが可能かのうになる。

すでに24都道府県とどうふけんで試験導入しけんどうにゅうを開始かいしし、7つの生産法人せいさんほうじんへの試験導入しけんどうにゅうでは、20〜70%の増収ぞうしゅうを確認かくにんしているという。2023年度中ねんどちゅうには47都道府県とどうふけん、そして海外展開かいがいてんかいに向むけて活動かつどうを拡大かくだいする予定よていだ。

そのほか、バイオ炭たんを利用りようして栽培さいばいした苗なえや、自社農園じしゃのうえんで育そだてた野菜やさいなども販売はんばいしている。

さらに宇宙うちゅうでの農業実現のうぎょうじつげんに向むけた取とり組くみも行おこなっており、今年ことし2月がつには大林組おおばやしぐみと共同実験きょうどうじっけんを実施じっし。月げつの模擬砂もぎすなと有機質肥料ゆうきしつひりょうを用もちい、小松菜こまつなの栽培さいばいに成功せいこうしている。

今回こんかいの投資家とうしかは以下いか。

・既存投資家きそんとうしか
Beyond Next Ventures、epiST Ventures、NOBUNAGAキャピタルビレッジ
・新規しんき
三菱みつびしUFJキャピタル、U3イノベーションズ、kemuri ventures、愛知あいちキャピタル、東海東京とうかいとうきょうインベストメント、京銀きょうぎんリース・キャピタル、静岡しずおかキャピタル、東邦とうほうガス、SBプレイヤーズ、名古屋中小企業投資育成なごやちゅうしょうきぎょうとうしいくせい
・融資ゆうし
日本政策金融公庫にっぽんせいさくきんゆうこうこ、愛知銀行あいちぎんこう

ソース：NHK ニュース