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神戸こうべ児童じどう連続れんぞく殺傷さっしょう事件じけん26ねん 事件じけん記録きろく廃棄はいき父親ちちおや再発さいはつ防止ぼうしうった

2023-05-23 21:10:08

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1997ねん神戸こうべきた児童じどう連続れんぞく殺傷さっしょう事件じけんで、小学しょうがく6年生ねんせい男の子おとこのこ当時とうじ14さい少年しょうねん殺害さつがいされてから24にちで26ねんです。
この事件じけんをめぐっては、去年きょねん事件じけん記録きろく裁判所さいばんしょ廃棄はいきされていたことがあきらかになり、男の子おとこのこ父親ちちおやは、「遺族いぞく事件じけん記録きろく閲覧えつらんしたいというおもをないがしろにするような行為こうい絶対ぜったいゆるされるようなことではない」とうったえています。

1997ねん神戸こうべ須磨すまきた児童じどう連続れんぞく殺傷さっしょう事件じけんでは、小学しょうがく6年生ねんせい土師はじあつしくん(当時とうじ11)が当時とうじ14さい少年しょうねん殺害さつがいされました。

事件じけんから26ねんになるのにわせて、あつしくんの父親ちちおや土師はじまもるさん(67)が報道ほうどう各社かくしゃ手記しゅきせ、「なんねんたとうとも、くなったどもへのわたしたちのおもわることはありません」とつづりました。

加害かがいしゃもと少年しょうねんからの手紙てがみは、6ねんまえ最後さいご途絶とだえ、ことしもとどいていないとかしたうえで、土師はじさんは「なぜ次男じなんいのちうばわれなければいけなかったのかというを、わたしたちは以前いぜんからはっつづけています。加害かがい男性だんせいは、わたしたちのこたえる義務ぎむあるおもいますこたえてしいおもっています」としています。

またこの事件じけんをめぐっては去年きょねん10つき事件じけん記録きろく裁判所さいばんしょ廃棄はいきされていたことがあきらかになり、その後そのご各地かくち裁判所さいばんしょでも少年しょうねん事件じけん民事みんじ裁判さいばん記録きろく相次あいついで廃棄はいきされていたことがかりました。

この問題もんだいについて、土師はじさんは「遺族いぞく事件じけん記録きろく閲覧えつらんしたいというおもをないがしろにするような行為こうい絶対ぜったいゆるされるようなことではないとおもいます。なぜこのようなことがこったかということをきちんと調査ちょうさし、それに対にたいする対策たいさくほどこしたうえで、確実かくじつ記録きろく保存ほぞん手順てじゅん確立かくりつすることが重要じゅうようだとおもいます」としています。

一連いちれん問題もんだいけて最高さいこう裁判所さいばんしょ廃棄はいき経緯けいいなど調査ちょうさしていて、ちか報告ほうこくしょ公表こうひょうし、再発さいはつ防止ぼうしさくこうじることにしています。

土師はじまもるさんの手記しゅき全文ぜんぶん

土師はじまもるさんは、事件じけんから26ねんとなるのにわせ、心境しんきょうをつづった手記しゅき報道ほうどう各社かくしゃせました。その内容ないようです。

「ことしの5つき24にちは、わたしたちの次男じなんの26かい命日めいにちになります。
なんねんたとうとも、くなったどもへのわたしたちのおもわることはありません。
加害かがい男性だんせいからの手紙てがみは、今年ことしとどいていません。
なぜわたしたちの次男じなんいのちうばわれなければいけなかったのかというを、わたしたちは以前いぜんからはっつづけています。
加害かがい男性だんせいは、わたしたちのこたえる義務ぎむあるおもいますこたえてしいおもっています。
昨年さくねん10つき神戸こうべ児童じどう連続れんぞく殺傷さっしょう事件じけん事件じけん記録きろく廃棄はいきされていたことがあきらかになりました。
重要じゅうよう事件じけん事件じけん記録きろく永久えいきゅう保存ほぞんにするという最高裁さいこうさい内規ないきあるにもかかわらず、内規ないき考慮こうりょすることもなく廃棄はいきするという行為こういは、通常つうじょう組織そしきではありえないことです。
遺族いぞく事件じけん記録きろく閲覧えつらんしたいというおもをないがしろにするような行為こういは、絶対ぜったいゆるされるようなことではないとおもいます。
なぜこのようなことがこったかということをきちんと調査ちょうさし、それに対にたいする対策たいさくほどこしたうえで、確実かくじつ記録きろく保存ほぞん手順てじゅん確立かくりつすることが重要じゅうようだとおもいます。
兵庫ひょうごけんでは、犯罪はんざい被害ひがいしゃ支援しえん条例じょうれい制定せいていについては、府県ふけんおくをとっていましたが、斎藤さいとう知事ちじ就任しゅうにんされてから条例じょうれい制定せいていはなしすすみ、昨年さくねん7つきから犯罪はんざい被害ひがいしゃとう支援しえん条例じょうれい検討けんとう委員いいんかい開催かいさいされ、ことし3つき16にち県議会けんぎかい可決かけつされ、3つき22にち公布こうふされました。
条例じょうれい制定せいていおくれましたが、非常ひじょうすぐれた内容ないようになっており、全国ぜんこくはじめて被害ひがいしゃ権利けんり保護ほごをうたった条例じょうれいです。
兵庫ひょうご県民けんみんのセイフティネットのひととして重要じゅうようはしらなるものとおもいます。
昨年さくねん3つきに、『しんあすのかい』が立ち遅たちおくれている犯罪はんざい被害ひがいしゃへの経済けいざい補償ほしょう改善かいぜんもとめて活動かつどう開始かいししました。
上川かみかわ陽子ようこもと法務ほうむ大臣だいじんをはじめとする犯罪はんざい被害ひがいしゃとう保護ほご支援しえん体制たいせい一層いっそう推進すいしんはかPTが提言ていげんあんをまとめ、先月せんげつの4つき13にち司法しほう制度せいど調査ちょうさかい提出ていしゅつはことなりました。
今後こんご経過けいか慎重しんちょう見極みきわめていく必要ひつようがありますが、犯罪はんざい被害ひがいしゃへの経済けいざい補償ほしょう大幅おおはば改善かいぜんさくがまとまることを期待きたいしているところです。
今後こんごも、犯罪はんざい被害ひがいしゃ取り巻とりま環境かんきょう改善かいぜんされ、一般いっぱん方々かたがた理解りかいすすんでいくことをねがっています。
りょう5ねん5つき24にち 土師はじ まもり
ソース:NHK ニュース