大谷のトレードに否定的 エンジェルスゼネラルマネージャー
2022-07-13 05:09:38

大谷選手をめぐっては、チームの低迷を受けて一部のメディアが来月の期限を前に他球団にトレードされる可能性があると報道し、注目が集まっていました。
エンジェルスのミナシアンゼネラルマネージャーは、12日の試合前に取材に応じ、負け越し「11」でアメリカンリーグ西部地区の4位に沈むチームの状況について、「責任は100%私にある。全員が悔しい思いをしているし、現状にいらついている」と話しました。
大リーグでは例年、夏のトレード期限を前にしたこの時期に、下位に低迷するチームが上位進出をねらうチームへ主力をトレードするかわりに、若手の有望株の選手を獲得して再建を目指すケースが多くあり、一部のメディアは来月2日のトレード期限を前に、エンジェルスが大谷選手をトレードに出し再建にかじを切る可能性があると報道するなど、動向に注目が集まっていました。
これについてミナシアンゼネラルマネージャーは、「特定の選手の話はしない」と断ったうえで、「トラウトや大谷を中心としたチーム作りを進めていく。彼らは球界で最高の2人で、うちのチームにいてくれて幸運だと思っている」と話し、大谷選手のトレードに否定的な考えを示しました。
またエンジェルスは、来シーズン終了まで大谷選手を保有する権利を持っていますが、現在の契約は今シーズンまでとなっているため、大谷選手が来シーズン終了後に、FA=フリーエージェントになる前に新たに複数年の大型契約を結ぶのかも注目されています。
今シーズンの大谷選手の年俸は550万ドル、日本円でおよそ7億5000万円で、大リーグ全体で234番目とされていますが、アメリカのメディアは大型契約を結んだ場合、年俸は現在の大リーグ最高額のおよそ59億円を超えるとも伝えています。
大谷選手との長期契約について聞かれたミナシアンゼネラルマネージャーは、「大谷は投打両方で、この上ない活躍をしているすばらしい選手。ただ、今の関心はきょうの試合に勝つことだけだ」と、態度を明らかにしませんでした。