気象庁によりますと、日本海を東へ進む低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込み西日本と東日本の広い範囲で大気の状態が不安定になっていて中国地方などで雨雲が発達しています。
午後8時までの1時間には
▽山口県の周防大島町安下庄で42ミリ、
▽大分県の国東市国見で32ミリの
激しい雨を観測しました。
低気圧は、16日にかけて日本海に停滞するほか、九州から東日本には前線もかかる見込みで、16日にかけて西日本から北日本の広い範囲で、大気の不安定な状態が続く見込みです。
西日本と東日本では、雷を伴って1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が、北日本でも1時間に30ミリ以上の激しい雨が降るおそれがあります。
15日の夕方までの24時間に降る雨の量は、
いずれも多いところで
▽九州南部で120ミリ、
▽九州北部と中国地方、東海、関東甲信、東北で100ミリ、
▽近畿と北陸で80ミリと予想されています。
さらに、16日の夕方までの24時間に降る雨の量は、
▽九州南部と北部で200ミリから300ミリ、
▽東海と東北、北海道で100ミリから150ミリ、
▽中国地方と近畿、北陸、関東甲信で50ミリから100ミリと予想されています。
西日本や東日本、それに東北の各地ではこの数日、局地的に猛烈な雨が降ったり、雨が降り続いたりして、すでに地盤が緩んでいる地域があり、そうした中で雨が降り続き、大雨となるおそれがあります。
気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、それに川の増水に警戒するよう呼びかけています。
西日本と東日本では落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。
事態が悪化する前に、ハザードマップで家の周囲の災害リスクや、いざという時の避難場所を確認するなど、早めの備えを進めてください。
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16日にかけて西~北日本の広範囲で大雨の見込み 早めの備えを
2022-07-14 11:36:48

低気圧の影響で、西日本と東日本で大気の状態が不安定になり、局地的に激しい雨が降っています。
各地で非常に激しい雨が降るおそれがあるほか、西日本から北日本の広い範囲で16日にかけて雨が降り続いて大雨となる見込みで、土砂災害や川の増水などに警戒が必要です。
いざという時の避難場所を確認するなど、早めの備えを進めてください。
各地で非常に激しい雨が降るおそれがあるほか、西日本から北日本の広い範囲で16日にかけて雨が降り続いて大雨となる見込みで、土砂災害や川の増水などに警戒が必要です。
いざという時の避難場所を確認するなど、早めの備えを進めてください。

政府は「警戒会議」を開催
政府は16日にかけて予想される大雨に備えるため関係省庁による警戒会議を開き、新型コロナウイルスの感染が再拡大するなか避難所の感染症対策を徹底するなど、住民が避難をためらわないような環境作りを改めて進めていく方針を確認しました。
内閣府で開かれた会合では、気象庁の担当者が動きの遅い低気圧や前線の影響で16日にかけて大気の状態が不安定になり、西日本から東北で大雨となるおそれがあることを説明しました。
続いて、警察庁や消防庁、防衛省などが災害が発生した場合には速やかに救助活動に向かえるよう態勢をとっていることなどを報告しました。
会議の中で二之湯防災担当大臣は「新型コロナウイルスの感染が再び拡大しているが、感染症対策など、避難所の生活衛生環境の確保をお願いしたい。地方自治体の長は地元の気象台と緊密に連携し、人命を最優先に考え、空振りを恐れずに避難指示などを出してほしい」と住民が避難をためらわないような環境作りを改めて進めていくよう指示しました。
内閣府で開かれた会合では、気象庁の担当者が動きの遅い低気圧や前線の影響で16日にかけて大気の状態が不安定になり、西日本から東北で大雨となるおそれがあることを説明しました。
続いて、警察庁や消防庁、防衛省などが災害が発生した場合には速やかに救助活動に向かえるよう態勢をとっていることなどを報告しました。
会議の中で二之湯防災担当大臣は「新型コロナウイルスの感染が再び拡大しているが、感染症対策など、避難所の生活衛生環境の確保をお願いしたい。地方自治体の長は地元の気象台と緊密に連携し、人命を最優先に考え、空振りを恐れずに避難指示などを出してほしい」と住民が避難をためらわないような環境作りを改めて進めていくよう指示しました。
ソース:NHK ニュース