祇園祭は、平安時代に疫病退散を祈願して始まったと伝えられている祭で、山鉾巡行は新型コロナの影響で2年連続で中止され、ことし3年ぶりの実施となりました。
前祭の山鉾巡行は午前9時に始まり、京都市中心部の四条通では、先頭の長刀鉾に乗った稚児が、神聖な区域との結界を示すとされるしめ縄を刀で断ち切りました。
長刀鉾のあとは、山一番を引き当てた「孟宗山」が続き、合わせて23の山や鉾が疫病退散を願いながら、夏の都大路を進んでいます。
交差点では、水をまいた竹の上で車輪を滑らせて直角に方向転換する「辻回し」が披露され、沿道の人たちから拍手が送られていました。
大阪から訪れた40代の男性は「京都らしい祭りが見られてよかったです。3年ぶりの開催をみんな待ちわびていました」と話していました。
新型コロナの感染が再拡大する中、「祇園祭山鉾連合会」は、巡行の参加者にワクチンの接種や当日の検温などを求めたほか、訪れる人たちには基本的な感染対策をしたうえで、互いの距離を確保して鑑賞してほしいと呼びかけています。
Show Furigana
京都 祇園祭 3年ぶりの山鉾巡行 豪華な山や鉾が都大路進む
2022-07-17 03:35:46
