毎年のように発生する大雨の災害では、高齢者や障害者など自力での避難が難しい人たちが多く犠牲になっています。
事態が悪化する前から近所の人に声をかけたり、離れて暮らす家族に電話をかけたりすることで、早めの避難につながります。
2018年の西日本豪雨など過去の災害では、家族や地域の人が声をかけたり、電話をかけたりして、安全に避難できたケースがあります。
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線状降水帯 “状況 急激に悪化のおそれ” 避難のポイントは
2022-07-18 10:42:05

九州と山口県では19日午前中にかけて線状降水帯が発生し急激に雨量が増えるおそれがあり、状況が急激に悪化するおそれがあります。早めの避難を心がけてください。避難のポイントです。
1. 声をかけあって避難
2. 状況が悪化していたら?
周囲の状況が悪化してしまっていたら、できるだけ安全に避難する方法を検討してください。
例えば、道路が冠水している場合は足元が確認できず危険です。転倒して思わぬけがをしたり、側溝などにはまって流されたりする危険性もあります。
冠水した道路を通ることは避け、どうしても通らなければならない場合は2人以上で行動し、傘や長い棒などで足元を確認するようにしましょう。
例えば、道路が冠水している場合は足元が確認できず危険です。転倒して思わぬけがをしたり、側溝などにはまって流されたりする危険性もあります。
冠水した道路を通ることは避け、どうしても通らなければならない場合は2人以上で行動し、傘や長い棒などで足元を確認するようにしましょう。
3. 車での移動は
車での移動も危険があります。一般的に浸水の深さが10センチになるとブレーキが効きにくくなり、30センチに達するとエンジンが止まるおそれがあります。
さらに水の深さが増すとドアが開けにくくなって、50センチを超えると車体ごと流される場合があります。
線路や道路などの下を通るアンダーパスは特に注意が必要です。それほど深く浸水していないように見えても気付かずに入り込むと車が止まってしまい、車外へ逃げることもできず閉じ込められるおそれがあります。
乗っていた人が亡くなるケースもたびたび発生しています。
さらに水の深さが増すとドアが開けにくくなって、50センチを超えると車体ごと流される場合があります。
線路や道路などの下を通るアンダーパスは特に注意が必要です。それほど深く浸水していないように見えても気付かずに入り込むと車が止まってしまい、車外へ逃げることもできず閉じ込められるおそれがあります。
乗っていた人が亡くなるケースもたびたび発生しています。
4. 最後の手段「垂直避難」
災害が切迫し家から出ることすらできないような時は、
▽建物の2階以上や、
▽崖や斜面の反対側の部屋に移動することで、
安全を確保できることもあります。
ただこれはあくまでも最後の手段で、土石流や氾濫した川の水で家ごと流されて犠牲になった人もいます。斜面や川の近くにいる場合には早めの避難を検討し、安全を確保するようにしてください。
▽建物の2階以上や、
▽崖や斜面の反対側の部屋に移動することで、
安全を確保できることもあります。
ただこれはあくまでも最後の手段で、土石流や氾濫した川の水で家ごと流されて犠牲になった人もいます。斜面や川の近くにいる場合には早めの避難を検討し、安全を確保するようにしてください。
5. 落雷や突風も注意
大雨による土砂災害や浸水だけでなく、積乱雲が発達して落雷や竜巻などの突風が発生するおそれもあります。
自分のいる地域に「雷注意報」が発表されていないか確認しましょう。そして急に周囲が暗くなる、冷たい風が吹く、雷の音が聞こえる、ひょうが降ってくるなど積乱雲が近づく兆しがある場合は特に注意が必要です。
屋外にいる場合は鉄筋コンクリートなどの頑丈な建物や車などの乗り物の中に移動して安全を確保してください。
自分のいる地域に「雷注意報」が発表されていないか確認しましょう。そして急に周囲が暗くなる、冷たい風が吹く、雷の音が聞こえる、ひょうが降ってくるなど積乱雲が近づく兆しがある場合は特に注意が必要です。
屋外にいる場合は鉄筋コンクリートなどの頑丈な建物や車などの乗り物の中に移動して安全を確保してください。
夜間の避難の注意点
西日本では特に夜間の時間帯に雨が急に強まる可能性があります。夜間の避難の注意点をまとめました。
1. 夜間の移動は危険 周囲の状況を確認
夜間は屋外の見通しが悪く雨音で防災行政無線の音がよく聞こえないなど、周囲の状況を確認しづらく危険です。
例えば周りが暗い状態では冠水した道路やマンホール、増水した川の状況を把握するのが難しくなります。こうした状況では避難するとかえって危険な場合があります。
自治体からの避難の情報などをもとに、状況が悪化する前に早めに避難所に移動することも検討してください。
例えば周りが暗い状態では冠水した道路やマンホール、増水した川の状況を把握するのが難しくなります。こうした状況では避難するとかえって危険な場合があります。
自治体からの避難の情報などをもとに、状況が悪化する前に早めに避難所に移動することも検討してください。
2. 寝室に懐中電灯などを準備
夜間、寝ている間に急に浸水したり、自治体などから避難の情報が発表されることがあります。停電になることも考えられるため、枕元には懐中電灯などを用意しておくと安心です。
またすぐに避難できるよう、あらかじめ必要な荷物を非常持ち出し袋に入れるなど準備しておきましょう。
さらに移動中に手がふさがらないようヘッドライトがあると安心して避難できます。
またすぐに避難できるよう、あらかじめ必要な荷物を非常持ち出し袋に入れるなど準備しておきましょう。
さらに移動中に手がふさがらないようヘッドライトがあると安心して避難できます。
3. 就寝は安全な場所で
過去の豪雨災害では家の2階に避難していれば助かった可能性があるケースがありました。川や斜面のそばにお住まいの方は、夜は2階以上の安全な場所で寝るようにしましょう。
ソース:NHK ニュース