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6月まで半年間の貿易赤字7兆9241億円 上半期として過去最大
2022-07-21 03:37:58

ことし1月から6月までの上半期の貿易統計は、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が7兆9000億円余りの赤字と半年間では過去最大の赤字額となりました。ロシアによるウクライナ侵攻を背景に原油などの価格が上昇し、輸入額が大きく膨らんだことが要因です。

財務省が発表したことし1月から6月までの上半期の貿易統計は輸出から輸入を差し引いた貿易収支が7兆9241億円の赤字と、比較可能な1979年以降半年間の貿易赤字としては過去最大となりました。

輸出額は去年の同じ時期と比べて15.2%増えた一方、輸入額も37.9%の大幅な増加となり輸入の伸びが輸出の伸びを大きく上回りました。
輸入額が大幅に増えたのは、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で原油やLNG=液化天然ガスなどエネルギー価格が高止まりしていることに加えて円安が進み、全体の金額を押し上げたためで、輸入額は53兆8619億円と、上半期としては初めて50兆円を超えました。
輸入額が大幅に増えたのは、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で原油やLNG=液化天然ガスなどエネルギー価格が高止まりしていることに加えて円安が進み、全体の金額を押し上げたためで、輸入額は53兆8619億円と、上半期としては初めて50兆円を超えました。

一方、先月1か月分の貿易収支は1兆3838億円の赤字で、11か月連続の貿易赤字となりました。
松野官房長官「引き続き今後の動向を注視」
松野官房長官は、午前の記者会見で「輸出入の動向は内外の経済情勢や原油価格の動向など、さまざまな要因の影響を受けるものだが、引き続き今後の動向を注視していきたい」と述べました。
輸入額が伸びている品目は
貿易統計を品目別にみると、価格の高騰に伴って輸入額が大きく押し上げられていることがはっきり分かります。
財務省の貿易統計によりますと、輸入額が大きく伸びているのは、原油や石炭、LNG=液化天然ガスなどの「鉱物性燃料」で、輸入の増加額のほぼ半分を占めています。
このうち、
▽原油および粗油は、輸入量が去年の上半期と比べて12.7%増え、輸入額はプラス106.3%と、2倍余りに増えています。
▽LNGは、輸入量が3.5%減少する一方、輸入額はプラス94.1%と、こちらもおよそ2倍に増えました。
▽石炭は、輸入量が3.9%の伸びに対して、輸入額はプラス212.8%と3倍余りに増えていて、価格の上昇で輸入額が膨らんだことがはっきりと分かります。
また、このところ食品の値上げが相次いでいますが、原材料の小麦などの穀物類は、ことし上半期の輸入量の伸びが1%だったにもかかわらず、輸入額はプラス48.1%とおよそ1.5倍増加していて、こちらも単価の上昇が輸入額を押し上げる形となっています。
財務省の貿易統計によりますと、輸入額が大きく伸びているのは、原油や石炭、LNG=液化天然ガスなどの「鉱物性燃料」で、輸入の増加額のほぼ半分を占めています。
このうち、
▽原油および粗油は、輸入量が去年の上半期と比べて12.7%増え、輸入額はプラス106.3%と、2倍余りに増えています。
▽LNGは、輸入量が3.5%減少する一方、輸入額はプラス94.1%と、こちらもおよそ2倍に増えました。
▽石炭は、輸入量が3.9%の伸びに対して、輸入額はプラス212.8%と3倍余りに増えていて、価格の上昇で輸入額が膨らんだことがはっきりと分かります。
また、このところ食品の値上げが相次いでいますが、原材料の小麦などの穀物類は、ことし上半期の輸入量の伸びが1%だったにもかかわらず、輸入額はプラス48.1%とおよそ1.5倍増加していて、こちらも単価の上昇が輸入額を押し上げる形となっています。
ソース:NHK ニュース