ことし4月に知床半島の沖合で観光船「KAZU 1」(19トン)が沈没した事故は、乗客14人が死亡し、今も12人の行方が分かっていません。
この事故では、遠く離れたサハリンでも乗客の可能性のある遺体が見つかっていて、警察は沈没現場から北西に300キロ余り離れた稚内市の海域などで集中的な捜索を始めました。
初日の26日は、午前中に警察官15人が市内の抜海漁港に集まり、観光船が沈没した知床の方角に黙とうをささげました。
このあと海上と陸上の二手にわかれ、行方不明者の捜索を始めました。
警察官はボートに乗り込んで沿岸付近の捜索に当たったほか、海岸線を歩きながら漂着物などがないか丹念にさがしていました。
警察によりますと、26日の捜索は午後5時まで行われましたが、行方不明者の発見につながる手がかりは見つからなかったということです。
道警本部警備課の前啓太警部は「事故から3か月が経過したが、まだ家族のもとに帰れず手がかりも見つかっていない方が多くいる。被害者のご家族の気持ちに寄り添って捜索を行いたい」と話していました。
集中捜索は28日まで行われます。
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知床 観光船沈没 12人不明 警察が稚内の海域など集中捜索開始
2022-07-26 09:01:35
